フルート記事

上手くなるためのFLUTE BASIC LESSON BOOK

THE FLUTEオススメ!フルートのためのレッスンブック。その中を見てみよう!
現在、好評発売中の小冊子「上手くなるためのFLUTE BASIC Lesson Book」。その本の中には、どんなことが書かれているのか気になる方に、内容を少しだけご紹介します!

このレッスンブックには日々の練習に役立つノウハウを掲載しています。その内容は、THE FLUTEの過去すべてのバックナンバーの特集記事から抜粋した、選りすぐりの練習方法だけを集めました。プロフルート奏者である誰もが口を揃えて「大切だ!」と言う基礎練習など、あらゆる練習方法が掲載されています。

吹いているときの姿勢について

首と胴体を同じ向きにさせる、体をねじらない等に気をつけながら、“良い姿勢の自分に楽器をもってくる”ことが大事です。Lesson Bookでは文章ではなく図でわかりやすく説明しています。

フルートを吹いているときの姿勢

基本のロングトーン

正しい姿勢をつくり空気の通り道を確保したら、いざ基礎中の基礎「ロングトーン」に入ります。ここでは譜例も一緒に紹介しており、すぐにでも実践できるようになっています。
チェック項目表もついているので、ちゃんと気をつけられているかなどをチェックするだけで、1人でもかなり効率の良い練習ができます。

上手くなるためのFLUTE BASIC Lesson Book ロングトーン

実は発音や舌の筋肉の使い方の問題だけではなかった!?

タンギングに関しても実に詳しく書いています。中でも“速いタンギングができるようになるためにはどうしたらいいか”については多久潤一朗さんがわかりやすく丁寧に解説してくださっています。自分はできていると感じていても、実はもっと楽にタンギングできる方法があった! なんてことがあれば、いち早く情報をゲットしたいですよね。多久さんいわく、「姿勢・持ち方・アンブシュア等のバランスがとれていなくてもタンギングはできてしまう」というのです。「練習あるのみ!」と考えている人も多いでしょう。もちろん、それに越したことはありません!
しかし、間違った練習をしてしまっていたら……時間が無駄になってしまいます。
さらには練習のコツを掴んで、限られた時間の中で今よりももっと効率よく練習できたら……行きたかった演奏会にも行けたりするわけです。
他にも……
美しく響かせる/タンギングのやり方を考える/タンギングのときの舌の位置について
などの項目があります。
譜例と合わせて解説文があるのが非常にわかりやすくて参考になります。

フルート吹きには連符がつきもの

連符を滑らかに、そしてテンポ通り正確に吹きたいですよね。そんな必須項目であるフィンガリングについても細かく記載しました。一例をあげますと、「速いテンポで練習する必要はなく、むしろゆっくりと丁寧に音程を聴きながら、かつ体の使い方を意識しながら練習しましょう」とあります。こちらもチェックポイント付きなので、意識できているところからチェックして、こっそりコツを掴んでいきましょう。
指を動かすときに得意な動きと不得意な動きがあると思います。また、動かしにくい指使いのトリルなんかも曲中では容赦なく登場してきますよね。「なぜ難しいのか」「その指使いを克服するにはどんな練習が適しているのか」など、徹底的に追求した練習のヒントを紹介しています。そのためのおすすめ教則本もレベル別に紹介していますので、「何から始めたらいいのかわからないけど練習したい!」という方には特におすすめです!

世界で活躍するフルーティスト、アンドラーシュ・アドリアンさんの
インタビュー記事も掲載

上手くなるためのFLUTE BASIC Lesson Book アンドラーシュ・アドリアンインタビュー

Q. アドリアンさんが一番苦労されたところはどんなところですか? またその克服法は?
A. 完成を目指していくことだと思います。そのためには決して満足をしないこと。なにも特別なことはせず、ゆっくり練習しました。

Q. 上達の早道は?
A. 一番はじめから良い先生につくということです。そして練習。

他にも
・ヨーロッパではどんな教本が使われていますか?
・フランスとドイツのメソードの違いというのは、どのあたりにあるのでしょう?
・生徒のための毎日の基礎練習としては、どんな教則本を使っていますか?
・アドリアンさん自身、毎日どのくらいの時間練習されていますか?
……などなど、非常に貴重でためになるアドバイスやお話が盛りだくさん。ここでしか得られない情報ばかりです。

スケールを練習する意味とは……

音階を毎日練習し習得すると、「楽器を操れる」ようになります。大げさに聞こえるかもしれませんが、事実、人と差をつけるには非常に大事なポイントとなってくるのです。せっかく綺麗な音色で曲を吹いていても、何も感じられない音楽だとさみしいものがありますよね。音楽はすべて音階からできており、その音階を練習メニューに入れていると、演奏している途中でも転調しているところに瞬時に気づくことができ、曲により一層色気がつきます。
一概に音階練習といっても、色々なバリエーションがあります。同じリズムで音階練習をこなすのは大前提のことですが、ここでは他にどのような練習方法があるのかを譜例と共に掲載しました。これはかなり参考になるはずです!

上手くなるためのFLUTE BASIC Lesson Book スケール練習

基礎練習で忘れられがちな「ダイナミクス練習」

曲を練習しているときにはppからffまでの音量の幅には充分注意して演奏しますよね。それを基礎練習でこなして体に定着させてしまえば、曲練習のときにはもっと他の項目に気を配れることが期待できるのではないかと思います。
ここでは大きな音が出せるようになるコツ、それから“ストロー”と頭部管を使って行なう練習などを紹介しています。用意するものはストローだけ! すぐにでも挑戦してみましょう! 音量の差をつけるだけで曲の雰囲気は180℃変わりますから、基礎練習の中でも表現力をかなり左右する要素の1つになります。

フルートの「替え指」

楽器によって使われる理由は様々ですが、フルートの場合、トリルや音程の関係などで替え指を採用します。音程もさることながら、替え指はキィによっては響きが極端に違ってくるものもあるので、響きの統一のためにもじっくり自分の音を聴きながら練習することが大事。替え指について詳しく解説し、図での説明によって、非常にわかりやすく、先生として生徒に教えるときにもかなり重宝します。

上手くなるためのFLUTE BASIC Lesson Book 替え指

フルートの「運指表・トリル運指表」、音楽用語や発想記号

巻末には運指表、トリル運指表が見やすく一覧で掲載してあり、ひと目で分かるようになっています。楽譜とキィの図で表示しているので、誰でも理解することができ、これさえあれば運指にはまず困りません。

上手くなるためのFLUTE BASIC Lesson Book アンドラーシュ・アドリアンインタビュー

最終のページには音楽用語や発想記号がズラリ。
「初めて見た」というような発想記号からいまさら聞けない楽語まで、1ページ分を埋め尽くすほどのボリューム。楽譜に頻繁に出てくる楽語を集めたので、こちらもこの一冊があればいつでも確認、覚えられることができます!

 

いかがでしたか? このLESSON BOOKを読んで、より一層フルートを楽しみましょう! また、人にフルートを教える時にも役に立ちます。この先ずっと使える一冊となっていますので、ぜひこの機会に手にいれてくださいね!

 

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