THE SAX 68号 特集1

27年ぶりのスティーヴ・グロスマン!

スティーヴ・グロスマン

ジョン・コルトレーンの影響を受け、70年以降からマイケル・ブレッカー、デイヴ・リーブマンとともに「白人テナー御三家」といわれたスティーヴ・グロスマン。80年代以降、独自のスタイルでスタンダードナンバーに取り組み、リーダー作を数多くリリース。同時に、マッコイ・タイナー、ジョニー・グリフィン、ミッシェル・ペトルチアーニ等大物たちとの共演も果たした、彼のジャズへの執着は今も昔も変わらない。1986年、1987年と立て続けに来日した後は、日本のファンからは遠い存在となっていたが、27年ぶりとなる今年(2014年)10月には、ようやく彼の雄姿を再び目にすることができた。当時をリアルタイムで追いかけた世代には予期しない出来事だったが、THE SAX68号では、グロスマンの滞在期間中一夜のライブに潜入、その模様を徹底追跡した。リハーサル中には、彼を師と仰ぐ国内ジャズテナーの一角、竹内直氏を交えてインタビューを敢行。他にもライブ中に実現したジャムセッションに飛び入りした佐藤達哉氏、川嶋哲郎氏ほかテナーマンたちのグロスマンへの思いを紹介。さらには、彼の奏法解説、名演など、実践的な内容を盛り込んだ読みごたえある特集となっている。この機会に、往年のファンはもちろん、若い世代の読者プレイヤーの皆さんもジャズテナーの歴史を振り返ってみよう。

 

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