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全日本吹奏楽コンクール課題曲はこう攻略せよ!

Wind-i vol.7│特集

金管編

ここでは金管以下コントラバスまでの練習方法やポイントを解説していきます!
練習方法に関しては共通することも多いので、いろんな場面に応用していただけると、さらなるスキルアップになると思います。指導する人に知らなくていいことはありません。もちろん個人・パート練習は奏者の責任もありますが、導いてあげる必要は大いにあります。

貝瀬永治
解説者:貝瀬永治(ユーフォニアム奏者・指揮者)
1989年千葉県生まれ。県立八千代高等学校卒業。2012年東京音楽大学器楽専攻(ユーフォニアム)卒業、同年同大学指揮聴講生に2年間在籍。ユーフォニアムを牛渡克之、山本孝の両氏に師事。トーマス・リューディ、デマンドレ・サーマン両氏のマスタークラスを受講。指揮を野口芳久、時任康文の両氏に師事。アドリブ奏法をリック・オヴァトン氏に師事。さいたま市主催のマンガチック音楽会では2012年から5度指揮をし、好評を博している。
現在、演奏活動の傍ら、オーケストラや吹奏楽、合唱等の指揮・指導など幅広く活躍中。また小・中・高・大学における楽器・合奏指導など、後進の育成にも力を注いでいる。伊藤楽器マイスター北習志野店、マイスター松戸店ユーフォニアム講師。船橋市交響吹奏楽団団内指揮者。県立四街道高等学校吹奏楽部講師。吹奏楽やクラシック音楽について語る番組「カイセのセカイ」をPodcastにて配信中。HP:http://kaisenosekai.com/
木管編

吹奏楽で使用されている楽器は、「木管」「金管」「打楽器」に大別することができますが(もちろんコントラバスやピアノなど、曲によって様々な楽器を使用することもあります)、ここではフルート、オーボエ、クラリネット、サックスといった木管楽器のグループ「木管セクション」におけるコンクール課題曲攻略法の最低限押さえておくべきポイントを中心に解説していきます。
まずどの曲にも使える共通項目として、「同じ動きのグループ」を探してみましょう。そして「グループ同士の関連性を見つける」ことで、楽曲の構成、全体像を把握することができます。例えば『マーチ・スカイブルー・ドリーム』の冒頭 譜例1においては、A(旋律)、B(低音)、C(副旋律)という3つのグループに分けることができます。しかしよく見ると、3小節目3拍目裏からA とC は同じ動きになっています(D で示した部分)。つまりグループC は、途中から旋律を担当するグループA に合流するとも言えるでしょう。このように、まずは「同じ動きのグループ」を探して、「グループ同士の関連性を見つける」ことで、合わせるべきポイントが見えてきます。では実際の課題曲で解説していきましょう。

三浦幸二
解説者:三浦幸二(クラリネット奏者・指揮者)
武蔵野音楽大学卒業後、東京での演奏活動を経たのち渡独。帰国後は主にソリスト、室内楽奏者として活躍。これまでにソリストとして、中華民国空軍楽隊(台湾)をはじめとする国内外の楽団と共演。また世界各地で教育活動を展開。国内外のクリニックや音楽祭にも多数招聘され、香港で開催されたYouth Band Contest では日本人として初めて審査員を務める。今後国際的な活躍が期待される演奏家の1人である。


PAGE.1|全日本吹奏楽コンクール課題曲はこう攻略せよ!
PAGE.2|『課題曲I』マーチ・スカイブルー・ドリーム
PAGE.3|『課題曲Ⅱ』スペインの市場で
PAGE.4|『課題曲Ⅲ』ある英雄の記憶
PAGE.5|『課題曲Ⅳ』マーチ「クローバー グラウンド」

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