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プロ奏者が教えるとっておきの練習法

Ocarina13号 特集

息の使い方やタンギング、ロングトーン……など、上手な演奏を目指すために不可欠な知識や練習法はたくさんあります。でも、「知ってはいるけれど普段どんなふうに練習していけばいい?」また、「曲以外の基礎練習ってそもそもどんなことをすればいい?」など、練習法に関する疑問を持っている人は、実は多いのではないでしょうか。
今回は、上達に欠かせない基礎練習法をプロ奏者の方々に学びつつ、普段の練習に取り入れて活用したい知識を一部、皆さんにご紹介します。

 

Contents  01
自分の出す音にはっきりとイメージを持って

 

ホンヤ ミカコ

ホンヤ ミカコ Mikako Honya

北海道帯広市出身、1994年に東芝EMIよりメジャーデビューして今年で20周年となる。昨年夏に発売された最新アルバム「Ocarina chai」で、通算13枚のアルバムをリリース。 2006年には日本大使館の招聘による韓国公演、2007年イタリア公演等と、海外でのコンサートも積極的に行なう。特にアジア地域での人気は高く、2014年5月の韓国公演、マッコリ・ツアーで韓国での公演は7回目となる。2015年3月台湾公演、7月に韓国公演、11月には外務省の依頼により中米3カ国で公演予定。高知県観光特使、高松市観光大使、鳥取市観光大使。2014年5月より、高知県四万十市に移住。

 

まずは、ホンヤミカコさんにインタビュー。知っておきたい基礎知識や、どんなイメージをもって練習や演奏をするとよいか…などを訊きました。

 

――   練習するとき、どのくらいの息の量やスピードで練習すればよいでしょうか?

ホンヤ 息の量やスピードは、自分の身体と楽器に見合っていることが大事です。自分にちょうどよい息の量、スピードを見つけていってください。

 

――   ロングトーンのやり方についてですが、きれいな音色をつくるためには、どんなロングトーンを練習するといいですか?

ホンヤ まっすぐな息で、楽器を安定して響かせるようにするといいと思います。
何にしても、あまり常識にとらわれず、自分の吹きたいように吹くことが大切だと私は考えています。

 

 

 

Contents  02
良い音色と美しい演奏のための基礎練習

 

土屋 孝彦

土屋 孝彦 Takahiko Tsuchiya

幼少の頃に手にした樹脂製のオカリナがきっかけで、笛の魅力を知る。1995年頃にはソロ演奏をメインに地方公演など幅広い演奏活動に参加。のちに明田川荘之氏、中塚純二氏らと出会い、オカリーナワールドが広がる。2005年ファーストアルバム「Sweet Ocarina」をリリース。 使用楽器:アケタ山野楽器オリジナル中塚純二カスタマイズモデル5C(440Hz)(442Hz)、アケタ山野楽器オリジナル中塚純二カスタマイズモデル2F、アケタT-10F(T-9G改造)、アケタT-12C、アケタT-1C、アケタT-3G

 

全般的にやさしく、息を入れる

 

息の使い方

――   Ocarinaに必要な呼吸法と、それを習得するための練習法を教えてください。

土屋 管楽器のような腹式呼吸は必要としないので、軽く口ずさむ程度で必要とするような普通の呼吸で良いと思います。

 

タンギング

――   美しい音を損なわずにはっきりとしたタンギングをするためには、どんなことに気をつけたらよいでしょうか?

土屋 舌を軽く止める時に、息を入れすぎないように丁寧に止めます。

 

ロングトーン

――   初心者におすすめの練習法を教えてください。

土屋 「ドーレーミーファーソーラーシードー」と繰り返し、ゆっくり丁寧に吹いてみましょう。

 

 

 

椎名  春奈

椎名  春奈 Haruna Shiina

フルート・オカリナ奏者。第2回楽しいオカリーナコンクールソロ部門第3位&ホンヤミカコ賞、第2回日本オカリナコンクール独奏部門一般の部1位&審査員特別賞を受賞。北海道内各地でオカリーナセミナーやコンサートを開催。札幌市内4音楽教室で後進の指導にあたる。 使用楽器:フォーカリンクアルトC(漆)、さくら工房4C、3F、6F、アケタRT-1C、RT-2G、オオサワトリプルTU、TA ほか

 

「息をたくさん入れなければ!」と 思う前に……

 

息の使い方

――   Ocarinaを吹くときのベストな息づかいを教えてください。

椎名 それぞれの楽器の音程、響きに合わせて様々ではありますが……シングル管だと低音ミより下は少なくてゆるい温かい息で(音程が高めにならないように、でも輪郭ははっきり出せるように意識して)、高音シより上はスピード感のある真っすぐな息が必要だと思います。トリプル管は、私はスピードに乗せて息をセーブすることなく吹いています。

 

タンギング

――   美しい音を損なわずにはっきりとしたタンギングをするためには、どんなことに気をつけたらよいでしょうか?

椎名 舌で出だしの音の響きを遮らないように注意しています。舌の離し方が弱すぎてもモヤっと滑舌悪く聞こえますし、強すぎると音がつぶれてしまうので、息の量に合ったタンギングを自分の耳で調整するのが大事です。

 

ロングトーン

――   ロングトーンをコツコツやることのメリットとは?

椎名 短い時間でよいので、“出だしの発音をきれいに”“切り方を丁寧に”など今日の目標を決めて、一音一音集中して丁寧にやることで、練習時間が有効に使えると思います。

 

 

 

石渡 晃子

石渡 晃子 Akiko Ishiwata

15歳よりフルートを始め、昭和音楽大学フルート科に入学。在学中より数々のコンサートやイベントに出演。卒業後、オカリナ奏者としての活動も開始。2009年にオカリナ・フルート&ギターデュオ「Earth」を結成、2010年にはオカリナ・フルート&ピアノ・シンセサイザーデュオ「Akishino」を結成し幅広く活躍中。フルート・オカリナ講師としても活躍している。 使用楽器:ナイトオカリナ フィオレット

 

吹きながら探りながら、良い音を探して

 

息の使い方

――   Ocarinaを演奏するときの、息を入れる正しい角度を教えてください。

石渡 楽器の個体差や吹く人の個性によって角度が変わってくるため、「これが正しい角度」と一概には言えません。吹きながら探りながら、良い音を探していくとよいでしょう。

 

タンギング

――   スタッカートをくっきりきれいに演奏するには、どんな練習をしたらよいですか?

石渡 舌の使い方を意識して、舌の先でスピードをつけて音を切っていきます(すばやく舌の先を元の位置に戻します)。スタッカートではテンポより前に音が来てしまうことがよくあるので、メトロノームを使い、拍より前に来ないように注意しながら練習します(譜例)。

 

ロングトーン

――   初心者におすすめの練習法を教えてください。

石渡 メトロノームを♩=60に合わせて、4拍ずつ音を伸ばす練習。このとき、音が揺れないように気をつけます。また音程にも気をつけながら自分の出している音をよく聴いて吹きましょう。

 

 

 

佐々木 一真

佐々木 一真 Kazumasa Sasaki

京都市立芸術大学音楽学部音楽学科を経て、同大学大学院音楽研究科修士課程修了。第1回日本オカリナコンクール独奏部門一般の部第1位。オカリナ&マリンバ デュオ「森の詩」、スイートポテトオカリナ合奏団各メンバー。 使用楽器:さくら工房

 

自分の楽器に合った息づかいを研究しよう

 

息の使い方

――   どのくらいの息の強さ、スピードで練習すればよいでしょうか?

佐々木 楽器のメーカー、サイズによってかなり異なりますが、まずは正しい音程で美しい音が出せる息の量やスピードをそれぞれの楽器、音域で見つけ、覚えることが必要です。チューナーなどで音程を確認しながら、ロングトーンや音階練習で確認をし、覚えましょう。

 

タンギング

――   美しい音を損なわずにはっきりとしたタンギングをするためには、どんなことに気をつけたらよいでしょうか?

佐々木 タンギングについてはいろいろな考え方があると思いますが、私は、アルファベットの子音「T」の発音(舌と前歯か歯茎で出す破裂音)を中心にすると良いと考えています。タンギングで舌をつく位置は、口で「T」の発音をした時に自然に当たる位置が良いでしょう。楽器や音域、曲に合わせてその発音の強さなどをコントロールすることが、美しい音を出す上で重要だと思います。

 

ロングトーン

――   ロングトーンをコツコツやることのメリットとは?

佐々木 ロングトーンの練習は、自分の音と向き合う練習です。正しく発音できたか、音は揺れていないか、音程は正しいか、音の切り方はきれいか、指は正しく動いているか……などを考え、確認しながら練習することが最大の意義でしょう。

 

…などなど、本誌ではこの他にも基礎練習のツボを詳しく掲載!
続きはOcarina13号へ★

 

 










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