サックス記事 サックス&ギターの双頭グループとして生まれ変わった 第2期ディメンションのスタートを語る! 勝田一樹
THE SAX vol.101 Interview

サックス&ギターの双頭グループとして生まれ変わった 第2期ディメンションのスタートを語る! 勝田一樹

勝田一樹

1992年のデビューから常に日本のフュージョン・シーンをトップランナーとして牽引しているDIMENSIONに、ついに変化の時が訪れた! 不動のトライアングルの一角を担ってきたキーボーディスト小野塚晃が2月のライブをもって脱退となり、ギターの増崎孝司と我らがサックス勝田一樹の2トップ体制となったのだ。
そして、この新生DIMENSIONとしてのニューアルバム「31」が早速リリースされることとなった。
新たなスタートを勝田一樹が語る!!
(文:熊谷美広/協力:株式会社ビーイング)

勝田一樹
 

勝田と増崎で音をボーンと出せば DIMENSIONサウンドになる

「31」は、DIMENSIONが勝田さんと増崎孝司さんの2人のユニットになってから初めてのアルバムとなりますが、2人でこれからのグループの方向性などについては話し合ったりはしたのですか?
勝田一樹
前作からは約2年半という時間が空いていたので、その間に2人でチョコチョコとプリプロは進めていたんです。それぞれがマニュピレーターとして安部(潤)さんとかを呼んだりして、作業的にはほぼこれまでと同じ感じで進行していったので、新体制になったからどういうのをやっていこうよ、とかいった具体的な話は、そんなにはしていないですね。曲を作ってみて、サックスを入れて、ギターを入れてみたら、いつものDIMENSIONになったね、って。勝田と増崎で音をボーンと出せばDIMENSIONサウンドになるよってところが、今回のアルバムを作ってみて、ひとつ自信に繋がりました。
実際のアルバム制作過程も、そんなに変わっていない感じですか?
勝田
そうですね。過去のDIMENSIONも僕と増崎さんが曲の元を作って、それを小野塚(晃)くんがアレンジしながらプログラミングしていくというやり方だったので、それが今回安部さんと大島こうすけさんになったという感じです。2人とも気心が知れているので、とてもサックリとできました。
これまで作曲のクレジットは“DIMENSION” になっていることが多かったのですが、今回は増崎さんと勝田さんの個人名になっていますね。
勝田
勝田曲と増崎曲が5曲ずつになってます。2人しかいないし、半分こずつなので、それでいいじゃん、って。

次ページにインタビュー続く
・サックス1本でスコーンと吹きやすい曲というのを意識して
・いかにサックスが自由に演奏でき自由に存在できるか
・ギターとユニゾンやサックスの多重録音は個性のひとつ
・『Are You Ready?』ではGottsuのマウスピースを使用
・第2期DIMENSIONのファースト・アルバムが完成


プロフィール
勝田 一樹(かつた かずき)

1966年9月3日 神奈川県出身。 高校時代にサックスを始め、1988年にプロとして活動を開始。1992年に増崎孝司、小野塚晃(2020年に脱退)とDIMENSIONを結成してデビュー。日本のフュージョン・シーンを代表する人気グループとなり、現在までに31枚のアルバムをリリースしている。また2002年にはジャム・バンド的な音楽をプレイするトリオ“KK JAM”を結成し、さらに2003年より彼のプロデュースによるプロジェクト“JAFROSAX”をスタート。2014年に初ソロ・アルバム「Kazuki Katsuta」をリリースし、これまでに3作のソロ・アルバムをリリースしている。

CD Information

31
“31”
【ZACL-9117】 ¥3,000(税別)
ZAIN RECORD

[収録曲]
01.Soul Jam 02.Loop 03.Change The Game 04.ZEBRA 05.Up From The Skies 06.Just For Now 07.Destination 08.Brand New Emotion 09.Silver Shell 10.Are You Ready?

[演奏]勝田一樹(Sax) / 増崎孝司(Guit) / 安部 潤 / 大島こうすけ(Key,Prog) / 川崎哲平 / 二家本亮介(Bass) / 則竹裕之(Ds)
 

Live Information

DIMENSION Live Dimensional -2020〜
「31」発売記念LIVE〜

2020年9月20日(日) 福岡ゲイツ7
2020年9月21日(月・祝)京都RAG
2020年9月22日(火・祝)名古屋ブルーノート
2020年10月11日(日)Motion Blue横浜

登場するアーティスト
画像

勝田一樹
Kazuki Katsuta

人気フュージョン・バンドDIMENSIONのフロントマンを30年にわたって務める。その音色は一聴して分かるほどに唯一無二の存在感を放ち、彼の影響を受けたサックスプレイヤーは後を絶たない。アルトサックス・プレイヤーとして、アンサンブルの中に溶け込む力強さと優しさを調和させたそのスタイルに加え、様々なアーティストのレコーディングにおいてはブラスセクションのアレンジ力も高い評価を得ている。ソロ活動として勝田自身のプロデュースによる「JAFROSAX」名義でアルバムを4枚リリース。国内外および多ジャンルにまたがり大好評を得る。2014年には待望の初のソロアルバム「Kazuki Katsuta」をリリース。これまでに3 枚のソロアルバムをリリースしてソロ活動も精力的に行なっている。2022年からはCASIOPEA-P4のギタリスト野呂一生と共に「J-FUSION BLUE NOTE TOKYO SPECIAL」というイベントをブルーノート東京で開催し大好評を得る。DIMENSIONとしては2023年に行われたBlue Note Tokyo 35th presents JAZZ-FUSION SUMMIT2023 公演でT-スクエア、CASIOPEA-P4等、Jフュージョンを代表するバンドとの共演が記憶に新しい。
(2024.02)

[CLUB MEMBER ACCESS]

この記事の続きはCLUB会員限定です。
メンバーの方はログインしてください。
有料会員になるとすべてお読みいただけます。

1   |   2      次へ>      
サックス