THE SAX 71号 talk jam

矢野沙織「Bubble Bubble Bebop」リリース!

2013年秋にCDデビューから10年を迎えた矢野沙織から、2年半ぶりの新作が届けられた。ジャケット写真のアートワークがイメージさせる通りのハジけた会心作「Bubble Bubble Bebop」について彼女が力強く語った。

新作「Bubble Bubble Bebop」は、どういうテーマで制作されたのですか?
矢野:“ビバップ"って、ジャズ用語なんですけど、元々は、 カッコいいとか、すごくヒップだよということを言ったスラングだったりするんですね。だからカッコいいものの総まとめみたいなイメージで、“ビバップ”という単語を扱いました。ビバップって、学校とかでは、すごくアカデミックに勉強したりもするんですけど、私は、ビバップを楽しみたいし、女性プレイヤーとしての“強み”も出したいな、と。ジャケットも、キャンディ・ダルファーさんへのオマージュですし(笑)。

メンバーは、どういう基準で選ばれたのですか?
矢野:中島徹(Pf)さんは、前作にも参加してくださってて、今回参加していただいたSALSA SWINGOZAのメンバーでもあります。中村健吾(Bass)さんは、去年初めてお会いしたんですけど、今回、健吾さんならなんとかしてくださるんじゃないかと思える曲が多かったので、お願いしました。小松伸之(Ds)さんは、ライブでもずっと共演させていただいています。

読者に伝えたいメッセージは?
矢野:楽器というのは、あくまでも自分のスピーカーでしかなくて、どんな曲を吹いても、自分自身が歌っていないと、曲は演奏できないと思うんです。指使いをちょっと間違ったりしたとしても、自分自身が歌っていると、サックスって、それに応えてくれるんですね。だから特別な訓練や、ストイックな状況というのばかりを気にしないで、肩の力を抜いて、“笛”として扱って、歌ってほしいですし、このアルバムもそんな気楽な気持ちで楽しんでいただけたらいいなと思います。

是非アルバムと合わせて、THE SAX 71号をチェック!

 


■Profile
矢野沙織(やのさおり)
1986年10月27日東京生まれ。9歳から本格的にアルトサックスを始め、11歳でジャズを志す。14歳から都内のライヴ・ハウスで活動を始め、2003年に「YANO SAORI」でデビュー。その後もコンスタントにアルバムをリリースし、また様々なフォーマットでのライブ活動を展開して高い人気を誇る一方、ニュース情報番組「報道ステーション」のテーマ曲を演奏したり、テレビCMに出演するなど、幅広いファン層にもアピールしている。


■CD Information
「BUBBLE BUBBLE BEBOP」矢野沙織
【COCB-54166】¥2,800+税
日本コロムビア
[演奏]矢野沙織(As)、中島徹(Pf)、
中村健吾(Bass)、小松伸之(Ds) 、元晴(Ts)、タブゾンビ(Tp)、中路英明(Tb)、大儀見元(Perc)
[収録曲]Blowin' The Blues Away、Bluebird、Puerto Rico〜砂とスカート、Betty Et Zorg(Betty Blue)、Mercy, Mercy, Mercy、Bayou、Avalon、Bye Bye Babylon、Confirmation

 

サックス