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THE SAX vol.123 Interview┃ゲイリー・バーツ
ジャズの歴史に深く名を刻むリヴィング・レジェンド
[この記事の目次]
アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズとマイルス・デイヴィスのバンドという、ジャズ史における最重要バンドの両方に在籍し、その他にも先達から同年代、さらに後継の世代まで数多くの偉人ジャズメンとの共演歴を持つゲイリー・バーツ。リーダー作も50枚近くを持ち、数知れないフォロワーも生み出した。さらに現在85歳で現役バリバリ。そんな巨匠がマッコイ・タイナーのゲストとしての来日から13年ぶりにブルーノート東京のステージに降臨! 本誌での初インタビューが実現した!!
(インタビュー・文:早田和音/取材協力:ブルーノート東京)
チャーリー・パーカーのプレイを聴いてサックスを吹きたいと思うようになった
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音楽を演奏するときに心がけていることや、気を付けていることは何ですか?
ゲイリー・バーツ
(以下GB)
(以下GB)
音楽とは探求です。学び続けることこそが音楽。だから誰も音楽を学び終えることはできません。音楽に対して私たちにできることは、とにかく学び続けること。毎日、音楽に触れ、何か新しいものを聴き取り、未知のことを学ぼうと努力する、それが音楽なのです。つまり……私はその呼び方はしていませんが、みんながジャズと呼ぼうとしている芸術の中にある何かを見つけ出そうとする。それが、私が行なっていること。そういう創作行為は一般的にインプロヴィゼーション(即興)と呼ばれていますが、実は、私たちが行なっている演奏はそういうものではありません。その場で作曲しているのです。仮に、猿にサックスを与えたとしましょう。猿はそのサックスを壁に投げつけるかもしれません。即興とはそういうことです。猿には作曲はできませんが、私たちは作曲ができます。そしてその行為に携わる者は、自分の音楽に日々新たに取り組み、新たなものを学び取っていくのです。
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今、学び続けるという表現をされましたが、最初はどのように学ばれたのですか?
GB
すべて先人たちから学びました。彼らは私より年上。私よりも多くのことを知っていましたから。これまで一緒に仕事をしてきたバンド・リーダーやミュージシャン、彼ら全員から学び取っていきました。
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その中で大きな影響を受けたサックス奏者というと?
GB
耳にしたすべてのミュージシャンから影響を受けていると言っていいでしょう。ですが、最大の存在はチャーリー・パーカー。彼のプレイを聴いて、サックスを吹きたいと思うようになったのですから。ルー・ドナルドソンも最初の頃によく聴きました。それから、ジョン・コルトレーン、レスター・ヤング、ジョー・ヘンダーソン、ジャッキー・マクリーン。とにかくすべてのサックス奏者から学んでいきました。また、バンド・リーダーでは、マックス・ローチ、アート・ブレイキー、マイルス・デイヴィス、マッコイ・タイナーのもとで多くを学んでいきました。
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