大英帝国から送り出されたレゲエとジャズ&ソウルを融合する逸材
ジャマイカ出身の両親を持ちイギリスで生まれ育った出自をストレートに反映させた音楽性で、本国では2010年代から注目を浴びてきた女性サックス奏者ヨランダ・ブラウン。レゲエとジャズ、さらにソウルを融合させた独自のサウンドが評価され、英国の権威ある音楽賞MOBO(Music of Black Origin)を2度にわたり獲得。その一方で社会活動にも取り組み、その貢献により2023年には大英帝国勲章を授与された多才な逸材だ! 初インタビューで、その素顔に迫る!!
(インタビュー・文:早田和音/取材協力:ブルーノート東京)
音色の点でいえばベン・ウェブスターとオーネット・コールマンが好み
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ヨランダ・ブラウン
Yolanda Brown
1982年10月4日生まれ。英国エセックス州バーキング出身。両親はジャマイカ生まれでは母は教育者で校長、父は広告代理店の重役という家庭環境で育つ。大学では経営学を学びながら音楽活動も開始する。2008年にMOBOの「ベスト・ジャズ」賞とUMA賞を受賞。2009年にもMOBOの「ベスト・ジャズ」部門に2年連続でノミネートされ2年連続で受賞した初のミュージシャンとなる。2012年にファースト・アルバム「April Showers May Flowers」をリリース。同年、イギリス国内外を巡るツアーを開始し、HMVハマースミス・アポロでフルバンドとロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団を伴って2回のコンサートを開催。2017年にはセカンド・アルバム「Love Politics War」をリリース。その一方で「セサミ・ストリート」やBBCの子供向けプログラム「YolanDa's Band Jam」などの音楽も担当。音楽、教育、放送への貢献が認められ、2023年に大英帝国勲章を授与されるなど、多方面にわたり高評価を獲得している。










