BLUE GIANT NIGHTS  ブルー・ジャイアント・ナイツ レポート&インタビュー

THE SAX vol.90 Event Report-1
JÁMM 石井陽太

2013年に青年コミック誌「ビッグコミック」で連載が始まり、2017年には「小学館漫画賞」の一般向け部門と「文化庁メディア芸術祭大賞」を受賞。それが石塚真一・作『BLUE GIANT』(2016年から舞台をヨーロッパに移し、『BLUE GIANT SUPREME』として掲載)だ。主人公の宮本大は、世界一のジャズ・プレイヤーを目指すテナーサックス吹き。ページから音が立ちあがってきそうなほどリアルな演奏部分の描写、熱いストーリー展開、ジャズ愛に溢れたセリフ……。ジャズ・ファンはもちろんのこと、音楽好きなら心揺り動かされること間違いなしの瞬間が続出する。その人気漫画が連載初のライブ・イベントを6月22日から24日にかけてブルーノート東京で開催した。
(文:原田和典/all photo ©Ryota Mori)


計3部、約150分間の豪華メニューである。オープニング・アクトを務めたのは、学生及び23歳以下のミュージシャンを対象とするオーディションで見事ウィナーとなった神戸の10代トリオ“JÁMM”。楽器編成はアルトサックス+ピアノ+ドラムスで、取り上げたのはスタンダード・ナンバー『マイ・フェイヴァリット・シングス』だ。と書くとぼくなどはすぐに坂田明在籍時の山下洋輔トリオとかジョン・コルトレーンのソプラノ・サックス吹奏を思い浮かべてひとり高揚してしまうのだが、JÁMMのプレイする同曲は極めてクール、そしてテンポやムードが猫の目のように変わる。石井陽太のアルトからは流れるように音群が放たれ、ポルタメントの艶っぽさも尋常ではない。次回はもっとたくさん彼のプレイを聴きたいと思った。

JÁMM 石井陽太

JÁMM 石井陽太
“JÁMM”のメンバー。左から、石井陽太(Sax)、梅井美咲(Pf)、坪田英徳(Ds)

続いてはアメリカから俊英ドラムス奏者ケンドリック・スコット率いる“オラクル”が快演を聴かせた。2017年の来日時にはベン・ウェンデルがテナーサックスを吹いていたが、今回は初期メンバーであり、ニューオリンズ・ファンク風のバンド“ダブル・ワイド”のリーダーとしても知られるジョン・エリスが復帰。跳躍の多いフレーズを引き締まった音色で一気に吹き切る。「俺のブロウを聴け!」と向こうからにじり寄ってくるタイプというよりも、自然とこちらの耳を引き寄せてしまう芸風の持ち主といえばいいか。マイク・モレノ(Guit)との音色のブレンドも絶妙だった。

JÁMM 石井陽太

上原ひろみ(Pf)と熊谷和徳(Tap Dance)のデュオがトリをとった後、アンコールでは全員(計10人)が登場し、アルトサックス奏者キャノンボール・アダレイが1966年にヒットさせた『マーシー、マーシー、マーシー』を演奏。ジャズ+コミック+ライブの出会いは大成功に終わった。

JÁMM 石井陽太

 

(次のページへ続く)

オープニングアクトを努めたオーディション・ウィナー、 JÁMMのサックス奏者 石井陽太さんにインタビュー!!

Q1.オーディション優勝おめでとうございます! 優勝が決まったときの心境を教えてください。

Q2.石井さんは、いつからどのようにジャズサックスを始めましたか?

Q3.石井さんの、現在の音楽活動について教えてください。

Q4.今回のオーディション応募のきっかけと、動画応募のために、準備したことがあれば教えてください。

Q5.漫画「BLUE GIANT」からは、影響を受けましたか?

Q6.3日にわたる5公演でオープニング・アクトを務められました。世界の一流プレイヤーたちが立つブルーノートの舞台で演奏されて、どのように感じましたか?

Q7.将来の夢があれば教えてください。

 

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