サックス記事

vol.1 小西遼 Ryo Konishi from CRCK/LCKS

Rise Above The Rest バンド系サックスプレイヤー

クラシックやジャズのフィールドで活躍することの多いサックスプレイヤーだが、ポップスやロックといったジャンルでもよく目にする。有名アーティストのバックで演奏していたり、「FUJI ROCK FESTIVAL」や「SUMMER SONIC」、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」といったロックフェスティバルに出演するようなバンドのメンバーだったり、サックスプレイヤーはジャンルレスな活躍をしているといえるだろう。そこで、このコーナーでは今注目を集めているバンドやユニットに在籍するサックスプレイヤーをクローズアップして紹介する。

栄えある第1回目に登場いただいたのは、若手実力派プレイヤーがメンバーとして名を連ねる人気急上昇中のCRCK/LCKS(クラックラックス)のリーダー、小西遼だ。



CRCK/LCKS クラックラックス
小西遼(Sax,Key,Vocoder,etc)、小田朋美(Vo,Key)、井上銘(Guit)、越智俊介(Bass)、石若駿(Ds)

2015年初頭にアメリカへの音楽留学から帰ってきた小西遼を中心に同年4月に結成。2016年4月20日1stEP『CRCK/LCKS』をリリース。同年6 月にリリースツアーを行なう。2017年7月5日2nd EP となる『Lighter』をリリース。2017年7月7日札幌シティジャズ、2017年8月20日サマーソニック2017 出演。2017年9月に『Lighter』リリースツアーを行なう。9 月30日表参道Wall&Wallでのツアーファイナルはソールドアウトとなる。
2018年2月アイドルユニットNegiccoの“SPRING 2018 TOUR ~あなたの街に花束を~”にてライブサポートとして参加、同年5月にこの時のライブを収録したアルバム『Live at UMEDA CLUB QUATTRO,LIQUIDROOM』がリリース。2018年6月リリースのNegiccoアルバム『My Color』にゲスト参加。2018年7月11日3rdEP『Double Rift』リリース。同年7月15日に新宿Marzにて行なわれたリリースライブはチケットソールドアウト。2018年9月24日からリリースツアーを行なう。9月30日WWWXにて行なわれるツアーファイナルはソールドアウト。2018年10月13日、Negicco主催のイベント、ネギフェスに出演。2019年10月16日にアルバム「Temporary」をリリース予定。


左から、井上銘(Guit)、石若駿(Ds)、小田朋美(Vo,Key)、小西遼(Sax,Key,Vocoder,etc)、越智俊介(Bass)。Photo by Kana Tarumi

 

 

小西 遼

小西 遼 Ryo Konishi
作編曲家・サックスプレイヤー。洗足音楽大学在籍時より国内外のジャズフェスティバルに参加、様々なコンテストにて優秀な成績を残す。2011年バークリー音楽院へ奨学金を得て留学、北米でもツアーやレコーディング等を経験したのちに同音楽院首席卒業。NY滞在の後、2015年に帰国。あっこゴリラ、TENDRE、中村佳穂、永原真夏、Chara等のサポート。“象眠舎”主宰。挾間美帆とのユニット“Com⇔Positions”を立ち上げる。CRCK/LCKSリーダー。

 

 

――
小西さんがリーダーを務めるCRCK/LCKSは、2016年4月に1st EP「CRCK/LCKS」、2017年9月に2nd EP「Lighter」、2018年7月に3rd EP「Double Rift」をリリースされました。そして、10月16日にはアルバム「Temporary」をリリースしますね。このタイトルの意味は?
小西
CRCK/LCKSはセッションバンド的な感じから丸4年経ってようやくバンド然としてきました。楽曲、歌に寄り添うバンドになってきたとはいえ、みんながセッションプレイヤー、サポートプレイヤーであることに変わりはなく、一点集中型のバンドではないんです。一方、音楽的には流行りを意識しているものの、売れ筋を狙いすませて現在の音楽の流れに乗ろうと思っているわけではありません。常にバンドの中が流動的で、考え方が変わっていく状態。今出てくるものを最善の形にするという一時性にあふれているというか、それを言葉にするとしたら「Temporary」がしっくりくるなと。だから、このタイトルにしました。
単純に今の僕らの状態をパッケージングしています。
――
収録曲はバラエティに富んでいるそうですが?
小西
これまで1つのアルバムで1人のエンジニアさんだったのですが、今回は2人のエンジニアさんにお願いしました。全10曲で、振り幅は異常に広く、ハチャメチャです(笑)。
――
今回のアルバムで小西さんがサックスを吹いている曲は?
小西
今回はほとんどバリトンサックスしか吹いていなくて、はっきりとサックスを吹いているとわかるのは『ひかるまち』の1曲だけ。EWI を使っているのが『Kiss』と『ながいよる』の2曲です。
――
もちろん全曲だと思いますが、お気に入りの曲は?
小西
『Kiss』ですかね。このアルバムのリードトラックになります。HIPHOP的なサンプリング要素を取り入れて、バンドのカラーを出しつつも、いろんなシンセの音を鳴らして、ヴォーカルの小田の歌詞が軽やかに飛んでいくようなポップチューン。それと、ベースの越智が初めてクラクラのために曲を書いてくれた『ひかるまち』もとてもいい曲。
――
サックスプレイヤーにとって、この「Temporary」の聴きどころは?
小西
僕は今マルチプレイヤーとして活動することが多くて、みなさんご存じだと思いますがCharaさんや、“TENDRE”、bonobosの現場のほうがCRCK/LCKSよりもサックスを吹くことが多いです。CRCK/LCKS におけるサックスの立ち位置は、僕がサックスプレイヤーだからサックスを吹くというよりも、ここにサックスが入ることで曲がより良くなるというポイントでのみ吹いています。
これを踏まえて、今回のアルバムの『ひかるまち』ではイントロ、アウトロとサビにだけサックスが入っているんですけど、イントロとアウトロはわかりやすく“バリトンだな”という感じにしています。また、最後の大サビでシンセとアルトサックスを混ぜた音を入れていますが、パッと聞いたときは「これ、なんだろう? 」とか「どうやってこの音を作ったんだろう」と思うかもしれません。
もちろんソロやメロディを吹くサックスはカッコイイし、僕のサポート現場で“ここぞ”というときにサックスを吹くのも楽しいんですけど、作る側の“小西遼”としてはサックスをそんなに重要視してないんです。でも、テクスチャーの一部としてサックスが入っているのは、全曲通して入っているよりも印象的に聞こえます。こういうサックスもあるんだよ、というのを伝えたいし、ソロやメロディを吹く以外のサックスのオイシイあり方はまだまだあると思うので、ぜひ音色の一部としてのサックスを聴いてほしいですね。

>>次のページにつづく
・好きな人と音楽をするのが一番
・バークリーでアレンジや作曲も学ぶ
・サックスを吹くのは1〜2割
・象眠舎とCom⇔Positions


10月16日に「Temporary」をリリース

CD Information

Temporary

「Temporary」
発売日:2019年10月16日(水)
価格:¥2,500(本体価格)+税
[収録曲]Introduction/KISS/嘘降る夜/Searchlight (Album ver.)/ひかるまち/Lalala – Birdsong/春うらら/ながいよる/demo#01/病室でハミング - Live ver.(CDのみの特別収録)


Live Information
CRCK/LCKS “Temporary” release party
[日時]2019年10月19日(土) 18:00 Start
[会場]渋谷 WWWX
[出演]CRCK/LCKS、ラブリーサマーちゃん

CRCK/LCKS 『Temporary』release tour
[日時]2019年10月24日(木)
[会場]京都 Club Metro
[出演]CRCK/LCKS、Attractions

 

[日時]2019年10月26日(土)
[会場]岡山 MO:GLA(モグラ)
[出演]CRCK/LCKS、さとうもか、君島大空

[日時]2019年10月27日(日)
[会場]名古屋 Club UPSET
[出演]CRCK/LCKS

[日時]2019年11月1日(金)
[会場]梅田 Zeela
[出演]CRCK/LCKS

[日時]2019年12月18日(水)
[会場]渋谷 TSUTAYA O-EAST
[出演]CRCK/LCKS

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