サックス記事

【徹底検証シリーズ】話題のマスク、試してみた

島村楽器から発売された噂の「あのマスク」徹底検証!


始まりました!

THE SAX編集部が、巷で噂の製品を実際に試して検証する「徹底検証シリーズ」いつもご愛読ありがとうございます!
今回はSNSでも話題を集めたあのマスクを、おなじみ編集員、西田が検証していきたいと思います。


巷で噂の「あのマスク」

8月も終わり、今年も残すところ4ヶ月となりました。世界を騒がせている新型コロナウイルスの脅威は落ち着きを見せ始めましたが、まだまだ油断ができず様々な感染予防対策をしながら過ごさなくてはなりません。上半期にでた緊急事態宣言後、我々音楽愛好家に馴染みのあるライヴハウスやコンサート会場では営業自粛を経て感染予防対策を行い、今できることのベストを尽くしながら営業を行なっています。それは演奏者も同じで、ライヴやイベントの延期、対面レッスンではなくオンラインでの活動など苦肉の策で不安な日々を過ごしたことだと思います。

そんな苦しい日々を過ごす中、小売店の島村楽器から発売された「付けたまま演奏ができるマスク」が演奏者や運営者、はたまた教職員からも注目され今話題となっています。

付けたまま演奏ができるマスクとは一体?

シリカクリン(湿度調整素材)を使用したメッシュマスクで形は至って普通の不織布マスクなどと変わりはないが、外側から管楽器マウスピースが挿入できるように切り込みがある。そうすると、普段演奏しない場合は穴が開きっぱなしで意味がないのではと思う方もいると思う。しかし島村のマスクの内側には保護布が取り付けられており、演奏しない時は保護布を下げれば切り込み部分がふさがれるので通常のマスクとしても使用できるというものだ。

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サイズはSとMの2種類。サイズの目安としては、
・Sサイズ(縦13.5cm × 横17.5cm) → 小学校高学年から成人女性
・Mサイズ(縦14.0cm × 横19.0cm) → 成人男性

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また一般的な布マスクのように洗う事で繰り返し使用が可能で、衛生面を保ちながら使えるのも嬉しいポイント。価格は1,848円(税込)とマスクとしては高級品であるが、手軽にソーシャルディスタンスを保ちながら演奏ができると考えると安いものかもしれない?

 

色はホワイト/ライトグレー/ブラックの3色から選べ、フルート以外の管楽器に使用することができる。

マスク3色

 

シリカクリンマスク、試してみた

 

◎よかった点

付け心地が良い
シリカクリン(湿度調整素材)でできたメッシュマスクはとても付け心地がよかったです!呼吸は不織布マスクをつけている時と変わりがなかったし、あるいは布マスクとかよりは息がしやすかった印象です。あとひんやり?していたような気がしました。

しっかり飛散防止できる
吹いている時はもちろん、2層構造なので話していても飛散を防止できます!きちんとマスクの効力がある!

手頃な値段!納得の価格
マスク1つの値段としては少々高額に感じる方もいるかもしれませんが、ソーシャルディスタンスを保つにはアクリルで出来たフェイスガードやしきり板を設置しなくてはならないシチュエーションがあると思います。そういった場合手間暇もかかりますし、金額的にもマスクより高くなってくると思います。それにしきり板などの設置だと、音の跳ね返りなんかも気になるところです。聞こえなかったり、音の返しが大きすぎて耳が痛くなったり……対照的に、装着するだけで演奏活動ができるならそれに越したことがないですね!

 

◎気になった点

リード楽器は注意が必要!?
フルート以外の木管楽器にはリードがマウスピースにはついております。日頃よりリードに費やす時間(選別や良いコンディションに育てる)は相当なものがあり、演奏するにあたって重要な作業になってきます。
そんな手塩にかけて大事にしているリードが痛んでしまったり割れてしまった時のショックはかなりのものです。今回のマスクはマウスピースを表切り込み面から進入させて吹くものになるので、痛めないように装着するのに細心の注意が必要になってきます。
実際私もかなり注意しましたが、それでも「ガサガサ」「パキッ」と音を立てる場面がありました(幸いリードは無事でした)。今までマスクをつけて楽器を吹いたことなんかないので当然といえば当然かもしれません。慣れればスムーズになるのかもしれませんが、それまでにリードをダメにしないようにしなければですね……ファイト!!

マスクが干渉して気になる!?
こちらは完全に人によると思いますが、アンブシュアやネックの侵入角度にこだわりがある方はマスクが気になるかもしれません。
アンブシュアが常に均一で、どの音域でもまったく変わらない人であれば問題ないかもしれませんが、人によっては低域、中域、高域で形を変化させる方もいるかと思います。
またネックの侵入角度はネックストラップの長さで変わってきます。短めが好き、長いのが好き、それぞれなので長さによっては侵入角度が変わってきます。
現在のマスクだとどんな形にも対応できるといった印象はないので、干渉する方も中にはいるのかなといった印象です。

 


〜編集部員のコメント〜

出た当初からツイッターなどで話題になっており、いろんな意見が飛び交い物議を醸しておりました。中には「奏者の気持ちを考えていない」「装着を強要するのか」「これを付けるくらいなら演奏したくない」などの声もありました。気持ちはわからなくはない。確かに演者として良い姿を見せたいし、ファンも好きな人のかっこいい姿を見たいに決まってる。だからマスクなんかしたら台無しだ。と声を上げたくなる気持ち、わかる。けれど、販売元の島村楽器や開発者を揶揄するのは少し違うのでは?とも思いました。
現に学校の吹奏楽現場では、演奏時以外のマスク着用はもちろん、「合奏場では必要に応じてアクリル板や透明シートを準備する」「合奏中の指導の際の短い待機時間もすばやくマスクを着用する」など、部活動に係るガイドラインが設置されている地域もあるのが現状です。
メーカーや開発者の方々は、目まぐるしく変わっていく世の中を常に見て、今できる最大限のことを演者やファンのためにベストを尽くして発売したのではないでしょうか?
だから、島村さん「ありがとう」であってほしい。怒るなら世の中にだし、コロナに怒るべきだ。そして我々はTPOに合わせて、様々な工夫をしながら、コロナに屈することなく演奏していこうではないか。

 

ご覧いただいていかがでしたでしょうか。今回島村楽器で出たシリカクリンマスクは間違いなく人々のために作られた良いものだと思います。一番は当然ですが、何も気にせず演奏ができる環境です。コロナウイルスと人類の戦いはまだ続きそうですが、一刻も早く収束しますように。

最後に試奏動画をご覧いただいて終わりにしたいと思います。

ありがとうございました!