サックス記事

Wood Stone Automagicジョイントスクリュー登場!

THE SAX vol.105 Gear Report

革新的で高精度なサックスアイテムを発表し続けてきた石森管楽器。サックス本体や周辺アイテムなど数々の製品は、世界中のサックス奏者にインスピレーションを与えパフォーマンスを向上へと導いている。そんな石森管楽器よりサックスのネックスクリュー「Automagic(オートマジック)ジョイントスクリュー」がリリースされた。総銀を素材とする本品は、Wood Stone従来品のネックスクリューにさらなる研究を重ねアップグレードされた最終進化系スクリューだ。
そこで、今回この「オートマジック」を、サックスをはじめフルート、クラリネット、キーボードまでマルチホーンプレイヤーとしての幅広い活動に加え、作曲・アレンジャーとしても活躍。また、サックスにまつわるマニアックな情報に多くのファンを持つ「Tomosaxのマニアックなサイト」の発信でも知られるTomo Takemotoさんに試奏を依頼。「オートマジックジョイントスクリュー」のもたらす効果、特性など検証してもらった。

 

今回の「Automagic ジョイントスクリュー」の試奏セッティング(写真1)。
また、楽器は、アメセルMark VI、ヤナギサワA-992、ウッドストーンNew Vintage GLの3つの機種を使用して試奏と動画収録を行なった(写真2)。

 
(写真1)
マウスピース:NYメイヤー 6SS
リード:バンドーレンJAVA 3½
リガチャーブリルハート5番
 
 
(写真2)アメリカンセルマー Mark VI 14万9千万台、ヤナギサワA-992、ウッドストーンNew Vintage GL
 
 

サックスの演奏に欠かせないパワーアップアイテム

ウッドストーン製のスクリューとの最初の出会いについて教えてください。
Tomo Takemoto
(以下T)
ウッドストーンネックジョイントスクリューの時から石森管楽器さんで選定も兼ねて購入させていただいたりしていました。私のブログでもネックジョイントスクリューについて紹介したり、石森管楽器さんともスクリューの話をよくしていたこともあり、新製品のジョイントスクリュー「オートマジック」についてもレビューが欲しいという連絡をいただき、試したのが最初の出会いです。
オートマジック以前の従来品スクリューとの最初の出会いはというと、2010年頃Michel Camiloビッグバンドで来日したサックスセクションが、アメリカでも評判のウッドストーンのスクリューを試したいということで石森管楽器に案内したのがきっかけです。メンバーの実際のサウンドや、その効果を目の当たりにして驚き、私も複数購入してしまいました。故マイケル・ブレッカー氏や現代で最高のサックス奏者の一人であるクリス・ポッター氏も愛用する理由に納得し、以来サックスの演奏に欠かせないパワーアップ アイテムとなりました。
今回の新製品ジョイントスクリュー「オートマジック」の感想は?
T
従来のネックジョイントスクリューより、ズバリ効果が倍増!しました。従来品でもその効果に驚いて今まで選定で多くのスクリューを試奏、購入してきましたが、この「オートマジック」は、それらの選定品よりもさらに強く効果が出ると感じます。いままでウッドストーンのスクリューを使ったことのない方はもちろん、従来品を愛用されている方も、その効果に驚かれるのではないかと思います。
倍増した効果の内容とはどのようなことでしょうか?
T
もともと従来のウッドストーン製スクリューを変えることで得られる効果はたくさんありました。音が大きくなるということ。サックスの弱点である高音がよりオープンになる。小さい音が非常に出しやすい。音の反応が改善されることによって、小さく吹くのが特に難しい最低音あたりの音域の弱奏が容易になる。同時に音の立ち上がりが速くなることで一音一音がクリアになる
全音域を同じ息圧で吹いた時の音の均一性が得られる。抵抗感が軽減されることにより、マウスピース、リードにあまり力を加えず、アンブシュアをほとんど変えることなく低音域やフラジオ音域が出しやすくなる、などです。
そういった効果が「オートマジック」ではさらに倍増したということです。
そして、わたしにとって重要なのは、音程の微細なコントロールが容易になることです。どのような楽器であれ多少音程のばらつきはあり、耳を使い、口の力加減による微調整が必要です。例えば、このオクターブキーを押さない G、A、B、C辺りの音はピッチが下がりがちで、アンサンブルでは、サックス特有の音程のばらつきに特に気を遣う経験がみなさんあるでしょう。「オートマジック」は、抵抗感を軽減させアンプシュアがリラックスすることで、音程の微調整がしやすくなります。
従来品がそれだけの効果をもたらすハイスペックなスクリューであったのに対して、さらなる効果をもたらすのですね?
T
そうです。それは驚くばかりです。
 

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「Automagicジョイントスクリュー」のサウンドエフェクトについて検証すべく、竹本智和さんに実践してもらった。 アメセル Mark VI、ウッドストーンNew Vintage GL、ヤナギサワA-992の3本の楽器で、それぞれ純正のスクリューと「Automagicジョイントスクリュー」に付け替えての吹き比べを実施。音色、音量など「Automagicジョイントスクリュー」のもたらす驚きの効果をご覧いただきたい。

 
「Automagicジョイントスクリュー」
Selmer & Yanagisawa用、YAMAHA用:定価¥11,000(税込)
Automagic ライアースクリュー(Selmerのみ):定価¥9,900(税込)
 
「Automagicジョイントスクリュー」に関するお問い合わせ
株式会社 石森管楽器
〒169-0073 東京都新宿区百人町 1-20-23
TEL:03-3360-4970/FAX:03-3360-4590
E-mail:info@ishimori-co.com
https://www.ishimori-co.com/
 
PROFILE
Tomo Takemoto

竹本智和(Producer/Composer/ハンクモブレー研究家)1976年生 京都大学入学と同時に多くの音楽家を輩出する高槻ジュピター音楽院にて蓑輪裕之氏に師事しプロ活動を開始。大学院時には同音楽院やインターナショナルスクールでも指導を行う。2002年渡米ニューヨークマンハッタンNew School Universityを経てQueens College Aaron Copland School of Music大学院にてMA取得。卒業時に最も優秀な生徒に送られるSir Roland Hanna Awardを授与。SaxはAntonio Hart, Chris Hunterなど多数師事。帰国後、音楽制作会社を設立。週末のみアドリブ難民の駆け込み寺となる“高田馬場アドリブ塾”を開催。遠方で受講できない方用のオンライン講座“アドリブ初心者のための特別講座”も大反響を得る。フルバンドからオーケストラまでアレンジをこなし、アルトデュコフとテナースラントを愛用し幅広いスタイルを演奏。サックスアドバイザーとしてもプロアマを問わず信頼も厚い。
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