サックス記事

スムース・ジャズの隆盛を築き、現代屈指の人気を誇るカーク・ウェイラム

talk jam on THE SAX59
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スムース・ジャズの隆盛を築き、現代屈指の人気を誇るサックスプレイヤーであるカーク・ウェイラム。故ホイットニー・ヒューストンをはじめとする数々のビッグネームの片腕として歌伴でも活躍し、『I will always love you』は日本を含め全世界で心に残した名演である。

今回、ヴォーカルグループ、テイク6のメンバーでもあるクロード・マックナイトの来日公演に、フィーチャリング・プレイヤーとして同行した彼をキャッチ。取材はカークが1987年以来、四半世紀にも亘って愛用する楽器、「ユリウス・カイルヴェルト」をそのブランドに持つ、ビュッフェ・グループ・ジャパンのショールームにて行なわれた。

インタビューはリラックスした雰囲気のなかスタート。インタビュアは同じくカイルヴェルトを愛用するプレイヤーで、ジャズの若手注目株の山本昌広。同じ楽器を愛するもの同士ならではのシンパシーが伝わったのか、初対面ながらすぐに意気投合し、会話はテンポよく進んでいった。
昨年リリースした実弟ケヴィン・ウェイラムとのコラボ作「ロマンス・ランゲージ」のこと、縁深い故ホイットニー・ヒューストンや多くのシンガーとの演奏について、自身の演奏に影響を受けてきた奏者のことなど、彼の音楽に対してひとつひとつ聞いていった。
”音楽というのは音だけじゃない。他と競争するものでもなく、人生そのもの、人間の結びつきそのものだ”と彼は言う。ジャズや音楽、ミュージシャンとしてのスタンスや愛器との関係など、その考えや姿勢を淀みなく語ってくれたカーク。
現代のミュージックシーンを走るアーティスト、カーク・ウェイラムという人物をつくっている本人の揺るぎないマインド、アティテュードに触れることができた。詳しくはインタビューから体感いただきたい。

インタビュー後のフォトセッションでは、山本との2ショット撮影も。と、カークのきっかけを合図にジャムセッションがはじまる。チャーリー・パーカーの名演でも知られるスタンダードを即興してくれた。その様子を編集部はすかさずシューティング。カークからのメッセージとともにその貴重な映像を楽しんでほしい。

ちなみにセッションを終えた山本は「やっぱりストレートアヘッドなジャズもメチャクチャうまかった!」とひと言。

 

 





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