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大森 明 アルバム「マンハッタン組曲」リリース!

THE SAX 69号 Talk Jam 4

本誌連載「Make Your Own Solo」(※)でナビゲーターを務める大森明氏が、昨秋ニューヨークでライブとレコーディングを決行。そしてこの2月に、ニュー・アルバム「マンハッタン組曲」を発売した。
バークリー音楽院に留学後、8年間過ごしたNYは、氏にとって原点とも言える懐かしい場所。
THE SAX 69号では大森氏に、NYでのライブとニュー・アルバムの手ごたえを語っていただいた。

 

ビバップ・ピアノのマスターを迎えたライヴ&レコーディング

――
今回はNYでレコーディングだけでなく、ライブも行なわれたそうですね。
大森
レコーディングをNYでやることを決めた後に、ライブ出演の交渉をしました。レコーディングはその気になればいつでもできるんですが、ライブは会場のオファーと噛み合わないとなかなか実現できませんから、貴重な機会を得ることができました。僕が日本に帰国してから、NYに戻ってライブをするのは今回が初めて。30何年ぶりかにやるので、感慨深かったです。

大森明
――
大森さんはピアニストのレイ・ブライアントやドラムのエルヴィン・ジョーンズなどジャズ巨人と呼ばれるミュージシャンと共演されてきましたが、今回は現代最高のバップ・ピアニストと謳われるホッド・オブライエンをメンバーに迎えたそうですね。
大森
僕は彼のビバップが好きなんです。本当のビバップ・サウンドを出せるミュージシャンは、なかなか存在しないですからね。今回レコーディングを一緒にしたNYのエンジニアも、ビバップといえばバリー・ハリスとホッドぐらいじゃないかと言っていました。ホッドとは昔からの知り合いで、マーシャル・ブラウンのワークショップで一緒にやったこともありました。とにかく素晴らしいピアノという印象が残っていたので、今回声をかけてみたんです。30何年ぶりかに一緒にやるので、どうかなとドキドキしていたんですが、二つ返事でOKしてくれました。
――
レコーディングは、ライブの後にされたんですね。
大森
ライブの翌々日にレコーディングをしました。ホッドとしては、ライブがレコーディングのリハーサルのつもりだったみたいです(笑)。ライブで一通りやった後だし、気心しれた仲間だったのでさらに雰囲気は良くなりました。ただ、僕のオリジナル曲はまとめるのが大変でした。テーマの中に部分的に変拍子があったり、コード進行も単純じゃないですからね。
――
オリジナルとスタンダード、両方が収録されているんですね。
大森
はい。オリジナルは、アルバムタイトルにもなった『マンハッタン組曲』がメインで、この曲はチャーリー・ミンガスのテイストになっていて、途中でリズムもテンポも変わります。それから、NYと言えばジョン・コルトレーンだと思い彼に捧げるバラードも書きました。あとは、僕のシリーズになっている『ノクターン№4』も収録しました。
スタンダードは、レコーディングの時期が秋だったので『ニューヨークの秋(Autumn in New York)』を筆頭に、『ザ・ベリー・ソート・オブ・ユー』、それから僕がNYで影響を受けたミュージシャンにちなんだ曲をと思いジェームス・ムーディーの『ムーディーズ・ムード・フォー・ラヴ』を選びました。あとは、NYに関連したものをと考えて『星影のステラ』を入れました。これは数多くセッションされている曲なんですが、サックスの名演がなかなかないのでチャレンジしました。
僕にとってのNYが詰まったアルバムが出来上がったので、ぜひ皆さんに聞いてほしいです。
大森明

大森明

■CD Information
「マンハッタン組曲」大森 明
BCCD-1007¥3,000(税別)
BOP CITY RECORDS
[曲目]
Manhattan Suite
Autumn in New York
East 9th Street
Early Spring
Nocturne No4
Stella by Starlight
Reminescenece
The Very Thought of You
Moody's Mood for Love
[演奏]大森明(As)、ホッド・オブライエン(Pf)、クリフォード・バーバロ(Ds)、トム・ピエトリカ(Bass)


Prof le
大森明(おおもりあきら) 
1949年福岡県出身。高校時代よりプロ活動を開始。その後国立音大、バークリー音楽院に学び、在学中からソロイストとして活躍。卒業後8年間のニューヨーク滞在中にチャーリー・ミンガスのレコーディング「Me Myself An Eye」「Some thin‘Like A Bird」に参加、79、82年のニューポートジャズフェスティバルへの出演をはじめ、数多くのミュージシャンとの共演を通して本格派ジャズメンとしてのスピリットを学ぶ。83年にバリー・ハリス、ロン・カーター、リロイ・ウイリアムスをバックに初リーダー作「To Be Young And Foolish」を発表。84年に帰国後、「Back To The Wood」ではレイ・ブライアントを、「Trust In Blue」では、エルヴィン・ジョーンズをフィーチャー、2001年には中牟礼貞則をフィーチャーした「PRIME MOMENTS」でスイングジャーナル誌のジャズディスク大賞にノミネートされる等、専門家筋の間でも高い評価を受けている。また、2006年にNYレコーディング作「Recurrence」、2009年に前田憲男との共演盤「Maytin'Time」を発表。2013年には先述の「Trust In Blue」、そして2015年1月21日には同じく「Back To The Wood」が、どちらも日本コロムビアからリマスター再発されている。

〈大森 明ホームページ〉
http://www.geocities.jp/akiraja22/


(※)大森明氏の「Make Your Own Solo」“アドリブをつくろう”では、 毎回提示される課題曲に基いて、あなたのつくったアドリブ・ソロを募集しています。あなた自身のアドリブ・ソロを書いて応募してみませんか? 採用楽譜は誌面にて掲載。大森明氏によって検証、解説をしてもらいます。詳細は、THE SAX 本誌をご覧ください。

 

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