サックス記事

第一回|音大卒の先輩に聞く!進学先について

音楽を学ぶ学生達に迫る!

はじめまして! 昭和音楽大学でサクソフォーンを専攻している3年生の平井千紘です。 今月から音大生の進路や日常についてを現役音大生ならではの目線で紹介するWEB連載「音大生color」がスタートします!悩める現役音大生の進路についてや、音楽大学への進学を考える高校生の気になる情報をどんどん発信していきますので、是非最後までお付き合いいただけると嬉しいです!

さて、記念すべき第一回目となる今回はズバリ、、、国内進学についてです!

 

大学卒業後の進学先も通っている学校によって様々。

まず皆さんが「大学からの進学」と聞いて想像したのは大学院だと思いますが、それ以外にも研究生や専攻科など多種多様な進学先が存在します。 実技を磨くのか、それとも研究したいことを突き詰めるのか等々、自分がやりたいことと向き合い、吟味する必要があります。

参考までに、進学先の種類を一覧にしてみました!

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音楽分野における学問と技能両方の習得を目的とする。単位修得が必要。修士課程(2年)修了後、博士課程(3年)に進むこともでき、かなり専門的な研究が可能。

 
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実技等極めたい事柄について専念できる。
単位修得はできない。

 
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実技等極めたい事柄について専念できる。単位修得が必要。合わせて教員免許等の取得が可能である場合が多い。

 
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特定の授業のみの履修。
主に単位修得が目的である場合が多い。

 
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実技の修得を主とする。
単位修得はできない。

※それぞれ年限や内容については大学によって異なるので、進学を考えている方は必ずそれぞれの大学先を確認してみてください

 

さらに詳しく知りたい方は、各学校にどんな進学先があるのかをまとめましたので、 こちらを御覧ください!
 進学先一覧表(全国ver.)

 

教えて先輩!大学院に進学すると何があるの?

今回は数ある進学先のなかで演奏の技術を習得しやすい、大学院に的を絞ってお話を伺いたいと思います!
学部生時代から交流を持っていた東京音楽大学 大学院 修士2年 山口雄理さんに
大学院の魅力について伺いました!

 

平井千紘
 ご無沙汰しております!本日は音楽大学からの進学というテーマでお話を伺いたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします!
山口雄理
 よろしくおねがいします!
平井
卒業後に大学院へ進学をされていますが、決めたきっかけや理由はなんですか?
山口
この先音楽でやっていこうと決意はしていたけれど、大学4年間では物足りなさを感じて進学を決めました。先生から背中を押していただいたのも決めた理由の1つですね。



平井
先生からのプッシュは心強いですね!進学はいつ決めましたか?
山口
実はかなり遅くて、大学4年生になってからでした。
進学を決めてからは、試験曲以外にも音楽史と英語が必要になるので勉強面でも準備が必要でしたね。3年生のうちには進学を決めて準備をしておくと余裕があって理想的かと思います!


▲インタビュー当日の様子

 
平井
余裕をもった行動大事ですね。。学部と大学院の違いや、院の魅力はどんなところでしょうか?
山口
院にいる人たちはやはり一定の目標を持った人たちが集まっているので、その中で勉強できるのはとても刺激を受けます。また各楽器人数が少ないので、学部時代よりも専攻を超えた学生・先生との繋がりがかなり深まり視野の拡大にもなりました!

それに東京音大の院には、講師を選べる授業「大学院 室内楽実習」と、各教授が自由に授業をする「器楽特殊研究」という授業があります!
サックスだけでなく他楽器の先生からも学ぶことができ、違った角度から得られることも多いので新たな発見ができてとても面白い授業ですよ!
平井
では、実際に大学院で特に力を入れていることや研究していることを教えてください。
山口
主に、サクソフォーン以外の楽器と演奏をする室内楽の発展を研究しています。サックスは種類が多くカルテットやラージアンサンブルが成り立つので、他の楽器とのアンサンブルはなかなか取り組む機会がありません。レパートリーもあまりないですし。なので、他楽器との室内楽の開拓に励んでいます。
昨年度の室内楽試験では「春/H.トマジ」(Fl&Picc, Ob, Cl, Fg, A.sax, Hr)を院生で取り組みました!

平井
サックスで室内楽ってちょっと想像つかないかも…
山口
サックスは歴史的にも浅いので室内楽の定番楽曲には組み込まれないんですけど、
実際に編成に入ってみると、ヴィブラートのかけ方であったりハーモニーの作り方など、楽器ごとの特質に触れることができます。そういった細かいニュアンスを追求して手に入れたスキルは、個人の演奏にも役立ちますし、とても面白いですよ。


 
平井
専攻楽器の概念に囚われずに活動できるのは大学院ならではですね!さいごに、進路に迷える現役音大生へ一言お願いします!


山口
正直なところ、、、もし将来的に一般企業への就職を考えているなら大学院はオススメしません。だとすれば卒業後すぐに働いたほうが長い目で見て良い結果が出ると思うので。 逆に勉強したいことや突き詰めたいことがまだあるなら、モチベーションの高い人たちが集まっている環境に足を踏み入れる勇気も必要です!また、やると決めたからには最後までやり遂げてみることも大事ですね。砕けても良いってくらい。本当に困ったときには必ずどこかで助けてくれる人がいるので、恐れずに色んなことに挑戦してみると良いと思います!新しいことを始めると最初は批判がつきもの。でもそれに負けず強い意志で挑戦して、自ら未来を切り開いていけば素敵だと思います!!
平井
お〜!なんだか私も大学院への進学に興味が湧いてきました!山口さん、本日はありがとうございました!!


山口
ありがとうございました!

今回ご協力頂いたのは…!

山口雄理  Yuuri Yamaguchi

平井千紘
東京音楽大学器楽専攻(管打楽器)を首席で卒業。現在、東京音楽大学大学院2年在学中。
同大学卒業演奏会、第88回読売新人演奏会、第15回サクソフォン協会主催新人演奏会へ出演。
2016年東京音楽大学主催、オーディション合格者によるソロ・室内楽演奏会にソロにて出演。
第31回市川市文化振興財団新人演奏家コンクール(管打楽器部門)で優秀賞を受賞。
第22回、24回浜松国際アカデミーにて、オーティス・マーフィー、ジャン=イヴ・フルモー各氏のマスタークラスを受講。
第24回では講師推薦プレミアムコンサートの奏者に選ばれ、更にプレミアムコンサートの結果から「木管楽器代表 Best Performance Award」受賞。
サクソフォンを小串俊寿、原博巳の各氏に師事。
室内楽を津堅直弘、四戸世紀、小串俊寿、波多江史郎の各氏に師事。
 

>>まだまだ続くよ!2ページ目ではコラムを公開中!

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