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アンサンブルを知ろう〜カルテット編〜

Wind-i mini 19号 特集

トロンボーン四重奏
JYOSHIKAI(女子会)
JYOSHIKAI メンバー紹介
JYOSHIKAI(女子会)
左から
小田愛美(Tb):1988年11月25日生まれ/射手座/北海道出身
亀井美香(Tb):1988年8月12日生まれ/獅子座/東京都出身
正富由香(Tb):1989年10月6日生まれ/天秤座
山口泰子(B.Tb):1991年5月19日生まれ/牡牛座/長野県出身

カルテットについてお聞きします!

――
楽しいなぁと感じるところは?
小田
カルテットに限りませんが、一人ひとりの出して いる音がハーモニーとして響くところですね。一人で はできないことですから。何を吹いていても、混ざり 合うということがとても楽しいです!
亀井
例えば絵の具で、赤と黄を混ぜるとオレンジにな るのと同じように、個々の音楽性が混ざると新しい音 楽が生まれる瞬間が大好きです。
正富
単音しか出せない楽器が、アンサンブルすること によって、ハーモニーを作り出すことができるように なるところです。
山口
吹いていて楽しいと感じるのはハーモニーが合 った時の、音の響きの気持ちよさですね。
――
難しいなぁと感じるところは?
小田
一人ひとりが和音を理解したり、音の形、フレー ズの方向性を4人でそろえたり、自分以外の動きに耳 を傾けたり、自分からも吹き方をアピールしたりと、 吹きながらやらなければならないことがたくさんあ ること。でもそれを消化し自然とできるようになった 時、本当の楽しいアンサンブルといえるのだと思って います。
亀井
前項の例で言うと、それぞれの色がうまく混ざ り合わなかったり、なんだかスッキリしなかったりす る時です。どう響き合わせるかはやり方次第なので、 頭を使っていろいろ試します。難しいところというよ り、これも含めて楽しさです!
正富
ハーモニーを合わせるところや、バランス、音程 の絶妙な調整をする必要があるところが難しいです。
山口
バランスのとりかたです。バランス一つで、メロディを越してしまう可能性があります。

JYOSHIKAI

――
本番に向けての4人での練習はどのくらいの時間、またどんな内容で行ないますか?
全員
曲や曲数によって違いますが、本番前の3 ヵ月前ぐらいから、週に1回は(大体3 ~ 4時間程度、 中には9時間という日も!)合わせて、気になる部分から細かく練習します。 4人の吹き方やニュアンスをそろえたり、音程や響きをそろえたりするとあっという間に時間が 経ってしまうので、個人練習はできるときにしっかりやっておきます。
――
アンサンブルの醍醐味を教えてください
小田
アンサンブルをやることで協調性が生まれ、長く 一緒にやることで人間関係も深まり、吹奏楽やオーケ ストラに生きていくでしょう。アンサンブルをどんど んやって、音楽も人間関係も信頼を深めましょう。
亀井
アンサンブルするためには、その人の考えを知っ たり、自分の考えを伝えたりして、たくさんコミュニ ケーションをとることが必要です。また、そこが魅力 でもあると思います。4人で試行錯誤した結果、1+1 が2以上になっていくところがたまりません!
正富
特に学生さんにはアンサンブルする楽しさを味 わってほしいです。会話するのと同じくらい人の性格 がたくさん見えて、コミュニケーションすることが楽 しくなりますよ!
山口
“人の演奏を聴きながら演奏をすることができる ようになる”ということを学べたことがアンサンブル をやっていてよかったと思ったところです。1人だと どうしても視野が狭くなってしまうので、いろんな楽 器と演奏してみることも勉強だと思います。ぜひ挑戦 してみてくださいね。
――
ありがとうございました。

\JOSHIKAI推薦!/
オススメ楽譜&CD情報★★★

A.フラッケンポール:トロンボーン四重奏曲 F.ハイドン:オラトリオ『天地創造』より「 大いなる偉業が成し遂げられた」

A.フラッケンポール:トロンボーン四重奏曲(左)
金管らしくマーチから始まる全四楽章構成のこの曲は、 トロンボーンアンサンブルでは定番の1曲となっている。
F.ハイドン:オラトリオ『天地創造』より「 大いなる偉業が成し遂げられた」(右)
コンクールの課題曲になるなど、トロンボーンカルテットでは避けては通 れない登龍門のような一曲。演奏時間は全部で約3分。

ブートリー:五つの小品 トロンボーンと私 〜高嶋圭子作品集〜

ブートリー:五つの小品(左)
[演奏]ジャパン・エックスオー・トロンボーン・カルテット ジャパン・エックスオー・トロンボーン・クァルテット〈栗田雅勝/ 若狭和良/ 棚 田和彦(Tb)、黒金寛行(B.Tb)〉は、NHK 交響楽団首席トロンボーン奏者とし て活躍している栗田雅勝氏を筆頭に活動しているカルテットグループ。タイ トルにもなっているブートリーの作品は録音としては希少な作品。トロンボ ーンの太く分厚いサウンドが聴けるアルバム。
トロンボーンと私 〜高嶋圭子作品集〜(右)
[演奏]トロンボーン・クァルテット・ジパング 前作から約5年ぶりとなるトロンボーン・クァルテット・ジパング〈桑田晃/ 岸 良開城/ 吉川武典(Tb)、門脇賀智志(B.Tb)〉の最新アルバムで人気作曲家、高嶋圭子氏とのコラボレーション作品。トロンボーンの厚く美しいサウンドが 全23曲というボリュームのある曲数で惜しみなく収録されている。ジパングの演奏を聴けばトロンボーンカルテットの虜になること間違いない。
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