サックス記事 Yany SIXSの銀製プラチナメッキ仕様が間もなく限定登場!
  サックス記事 Yany SIXSの銀製プラチナメッキ仕様が間もなく限定登場!
[1ページ目│記事トップ
THE SAX vol.124 Gear Report

Yany SIXSの銀製プラチナメッキ仕様が間もなく限定登場!

GEAR

マウスピースとリガチャーの間に独自の「空間構造」を設ける発想から誕生したヤナギサワのリガチャー Yany SIXS(ヤニー・シクス)。その名は、マウスピースとリガチャーの間に創られた6つの空間〈SIX Space〉に由来する。4つのマカロン型プレッシャープレートによる安定したリードのホールド感、エボナイト製スペーサーを採用した響きを妨げない設計、逆締めワンスクリューによる確実かつスムーズな操作性など、細部にまで及ぶ高い機能性と、洗練されたデザインも高く評価されてきた。そのYany SIXSが、発売から7年を経た今春、銀製プラチナメッキ仕様として限定登場。そこで、ソリストとしての演奏活動に加え、トルヴェール・クヮルテットのメンバーとして国内外で活躍するクラシック・サクソフォン奏者、神保佳祐氏が試奏検証し、その性能について実演を通して紐解く。
インタビュー・文:nejisuke/取材協力:株式会社 プリマ楽器

 
Yany SIXS 銀製プラチナメッキ仕上

Model:Yany SIXS(ヤニー・シクス)Solid Silver, Platinum-Plated
Instruments:Alto Saxophone/B♭Clarinet(兼用)
Mouthpiece:エボナイト製マウスピース用
Material:銀製プラチナメッキ仕上
Construction:ワンスクリュー 逆締め
Included Accessories:ロゴ入専用キャップ(マプカ®製ブラック)、ロゴ入専用ポーチ
Price:44,000円(税込)
発売日:2026年 4月5日
 

Yany SIXS 銀製プラチナメッキ仕上 × 神保佳祐

「Yany SIXS銀製プラチナメッキ仕上」を試奏して、その印象をお願いいたします。
神保
派手すぎることはなく、柔らかさを備えた落ち着いた音色という印象です。銀の持つ柔らかさの中に、クリアな成分もしっかりと感じられます。吹き心地も、想像していたほど重くはなく、低音域から高音域までコントロールしやすいと感じました。
アーティキュレーションの反応などはどうでしょう。
神保
反応は、従来のブラス製金メッキ仕上のYany SIXSと比べても非常にクリアです。息に対する反応が速く、吹き込んだ息がリードに当たると、すぐに振動する感覚があります。
 そのため、タンギングのニュアンスも明確に再現しやすいですね。
吹奏感はどうですか。
神保
これまでの金メッキ仕上に比べると、ややしっかりとした息で吹き込む必要はあると思います。ただ、決して重すぎることはなく、息の量が多くない方でも無理なく吹けるのではないでしょうか。
ピッチ感について、リガチャーによってピッチ操作のフレキシブルさに違いが出ると思いますが、その点はいかがでしょう?
神保
先端だけが細かく振動するというよりも、リード全体がしっかりと振動している印象です。そのため、ポイントを掴めばピッチは安定しやすいですね。
 音色自体が明るくなりすぎないので、音によってピッチが上ずることもありません。全体的に落ち着いていて、ピッチを取りやすいと感じました。
 また、リード全体が振動する分、低音域以上に高音域のほうが、きれいに音を出しやすい印象もあります。
金メッキ仕上と比べて、音色のキャラクターなど違いがありますか?
神保
金メッキ仕上は、音のニュアンスが軽やかで、倍音が上に乗りやすい音色だと思います。アンサンブルの中でも、ハーモニーのパートに“ポン”と乗せやすい質感ですね。一方、銀製プラチナメッキ仕上は、ハーモニーとの親和性もありつつ、音の土台も作ってくれるような、どっちの声部を吹いても対応できそうな音色に懐の深さを感じます。下のほうの倍音が豊かで、軽やかすぎず、中音域から低音域にかけて厚みのある音色が特徴的です。
 ヤナギサワのシルヴァー製楽器の音色に近い印象も受けました。
シルヴァー製の楽器に近い音色、というのはどのようなイメージでしょうか?
神保
うまく言葉にするのは難しいのですが、いわゆるサックスらしい音色というより、木管楽器のような響きに近い印象です。 軽い音というよりも、“バサッ”とした太さがあり、束感のある音色ですね。金メッキ仕上がオーソドックスな音色キャラクターだとすると、銀製プラチナメッキ仕上は、シルヴァー製ヤナギサワ楽器の音に通じる成分を持っているように感じます。
プラチナメッキ仕上について何か感じる点はありますか?
神保
クリアさや音の指向性の強さは、銀という素材そのものというより、プラチナの成分によるものなのではないかと感じました。
 吹き心地に対して音がよくまとまっていて、本来は奏者自身がまとめなければならない部分を、リガチャーがサポートしてくれることで、音がぐっとクリアにまとまる印象があります。
どういったシーン、シチュエーションでの使用がお勧めですか?
神保
ソロはもちろん、幅広いシチュエーションで使えると思います。柔らかな音色なので、アンサンブルやオーケストラの中でソロを吹く場面に良さそうです。柔らかく木管的な響きがあり、他の音色を邪魔することなく、自然にハーモニーに溶け込むのではないでしょうか。
ありがとうございました。
 
 
左がブラス製金メッキ仕上げ、右が銀製プラチナメッキ仕上げ
 
 
 

■ 製品に関するお問合せ 株式会社 プリマ楽器
TEL 03-3866-2215www.prima-gakki.co.jp

 
 
 

●PROFILE
神保佳祐
Keisuke Jimbo

群馬県出身。昭和音楽大学弦管打楽器演奏家コース卒業、同大学音楽専攻科修了。2014年から2016年にわたり、東京芸術劇場による演奏家育成プロジェクト「芸劇ウインド·オーケストラ·アカデミー」に第一期生として在籍し、研鑽を積む。サクソフォン八重奏「Saxaccord」のメンバーとして、ロシアの作曲家に焦点を当てたオーケストラ作品CD《Russian master pieces》をリリース(レコード芸術特選盤)。「CIRCLE A SAX」、「Saxaccord」、「Saxophone Boys」メンバー。2017年より、「トルヴェール·クヮルテット」テナーサクソフォン奏者。昭和音楽大学、同短期大学非常勤講師。サクソフォンを大津立史、新井靖志、有村純親、林田祐和の各氏に師事。

試奏時のセッティング
アルトサックス:セルマーSUPREME GP/マウスピース:セルマーConcept/リード:バンドーレンV12(3番)
 


サックス