サックス名曲!アンサンブル道場 │第3回_THE SAX vol.104

第03回 アレクサンドル・グラズノフ『アルト・サクソフォーンと弦楽オーケストラのための協奏曲』

7回アドルフ・サックス国際コンクール第1位を受賞し、国内外で活躍の場を広げているサクソフォニスト 齊藤健太氏と、室内楽奏者として絶大な信頼を得ているAKI マツモト氏による新連載「サックス名曲! アンサンブル道場」がTHE SAX vol.102より始まりました。

この連載の特徴は、サックス奏者からの目線にプラスしてピアニストからのアドバイスも掲載していること。またこの連載を動画で、演奏を交えながらYouTubeで配信してくれることです。
クラシックの楽曲の中で超定番と言われる楽曲を取り上げていきます。

そして、THE SAX vol.104の特典として本誌をご購入いただいた皆様は、ピアノ伴奏音源がダウンロード可能に
しかもこの連載で担当してくれている、AKIマツモトさんが伴奏を収録してくれました。
vol.104では連載でも解説してくれたアレクサンドル・グラズノフ『アルト・サクソフォーンと弦楽オーケストラのための協奏曲』を、さらに、SAX CLUB特典として定期会員の皆様は、本連載第2回のクレストン『ソナタ Op.19』もダウンロード可能です! 
第1回連載のイベール『コンチェルティーノ・ダ・カメラ』は、次号105号でダウンロードできる予定です。お楽しみに!

★AKIマツモトさんと、エンジニアを務めた彦坂僚太さんのダウンロード音源連動インタビューはコチラ↓
ダウンロード音源連動インタビュー│AKIマツモト&彦坂僚太

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さて、第3回はアレクサンドル・グラズノフ作曲の
『アルト・サクソフォーンと弦楽オーケストラのための協奏曲』です。
とても人気のある曲ですが、やはり難易度の高い曲ですね。
齊藤さん、AKIマツモトさんは今回も丁寧にわかりやすく解説してくれました。

例えば……

● AKI    私がここを弾くにあたって、allarg.accel.をサックス奏者の方にどう示しているかというと、付点のリズムを 大切にしています。ここは付点がたくさん出てきますよね。accel.したいときは付点の後の短い音を詰めて、短めに弾く、 逆にallarg.したい時はその付点の後の短い音を長めに弾くようにしています。

齊藤   このCon motoの部分は伴奏の付点のリズムを聴き取れていないとアンサンブルになりません。特にallarg.の書いてある小節の3拍目が聞き取れないと、その次の3連符が吹けなくなったり、つっこんでしまったりするので、サックス奏者の方はピアノ譜を予習しておいてほしいですね
(練習番号13〜16の解説より)

このように、サックス、ピアノの両者の目線で解説してくれるので、わかりやすい連載となっています。
憧れの曲をじっくり取り組んでみてください。

本誌では動画にはない「健太とAKIのよもやま話」で、齊藤氏が第7回アドルフ・サックス国際コンクールで第1位を受賞した時のエピソードも掲載しています!

 
【執筆者】
齊藤健太(Sax)
第7回アドルフ・サックス国際コンクール第1位、及び新曲賞受賞。2002年の故・原博巳氏以来、日本人2人目となる快挙を成し遂げる。洗足学園音楽大学を卒業、同時に優秀賞を受賞。東京藝術大学別科修了。第31回及び第34回日本管打楽器コンクールサクソフォーン部門第3位。第9回国際サクソフォンコンクールノヴァゴリツァ(スロベニア)第2位。2020年6月、CAFUAレコードよりデビューアルバム「凱旋-GAISEN-」リリース。これまでにサクソフォーンを金井宏光、二宮和弘、須川展也、池上政人、林田祐和の各氏に、室内楽を池上政人、有村純親の各氏に、ジャズサクソフォーンを佐藤達哉、MALTAの各氏に師事。洗足学園音楽大学講師。

AKIマツモト(Piano)
東京藝術大学音楽学部附属音楽高校、東京藝術大学器楽科卒業。アンサンブルピアニストとして須川展也、齊藤健太、上野耕平、住谷美帆を 始めとする日本を代表するサクソフォン奏者と共演多数。2018年「第9回 スロヴェニア国際サクソフォンコンクール」優勝の住谷美帆氏、2019年「第7回アドルフサックス国際コンクール」優勝の齊藤健太氏の伴奏を務める。「第9回スロヴェニア国際サクソフォンコンクール」公式伴奏者。TV朝日「題名のない音楽会」、BS日テレ「恋するクラシック」、NHK-FM「リサイタル・パッシオ」等メディア出演。2020年5月オリジナル 曲による1stアルバム「Back to the Moon」リリース。
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