サックス記事

サックス名曲!アンサンブル道場 │第2回

THE SAX vol.103

7回アドルフ・サックス国際コンクール第1位を受賞し、国内外で活躍の場を広げているサクソフォニスト 齊藤健太氏と、室内楽奏者として絶大な信頼を得ているAKI マツモト氏による新連載「サックス名曲! アンサンブル道場」がTHE SAX vol.102より始まりました。

この連載の特徴は、サックス奏者からの目線にプラスしてピアニストからのアドバイスも掲載していること。またこの連載を動画で、演奏を交えながらYouTubeで配信してくれることです。
クラシックの楽曲の中で超定番と言われる楽曲を取り上げていきます。

第2回はポール・クレストン作曲『ソナタ Op.19』です。
テクニックだけでなく、細かいニュアンスも要求されるOp.ですが、
サックスのみならず、アンサンブルも難所の多いこの曲を丁寧に解説してくれました。

例えば……

● AKI    26小節目は4、5拍目のretard.でしっかり溜めて、次の小節のa little broadへ進みます。ここは、吹く人によってどのくらい溜めるかが違ってくる場所だと思っています。そして1拍半という短い時間でretard.するので、このくらい遅くしたい、ということを伝える手がかりが少ない箇所でもあります

齊藤   26小節目の4、5拍目で、サックスとピアノが互い違いになりますよね。細かい話ですが、そこの4拍目裏のピアノの8 分音符から、どれくらいのタイミングでサックスの16分音符に入るかによって、どのくらいretard.するかが決まってきます。たくさんretard.したい場合はピアノの8分音符からサックスの16分音符に入るのを時間をかけて、そこまでretard.したくない場合は、ピアノの8分音符が聴こえたらすぐに16分音符を吹くといいと思います
(第2楽章の解説より)

このように、実践に基づいで二人が目線で解説してくれるています。
記事と「AKIマツモトYouTube」を参考に憧れの曲に取り組んでみてください。

本誌では動画にはない「健太とAKIのよもやま話」も掲載。今回はピアニストにとってかなり難易度の高いクレストンについてのエピソードです!

 
【執筆者】
齊藤健太(Sax)
第7回アドルフ・サックス国際コンクール第1位、及び新曲賞受賞。2002年の故・原博巳氏以来、日本人2人目となる快挙を成し遂げる。洗足学園音楽大学を卒業、同時に優秀賞を受賞。東京藝術大学別科修了。第31回及び第34回日本管打楽器コンクールサクソフォーン部門第3位。第9回国際サクソフォンコンクールノヴァゴリツァ(スロベニア)第2位。2020年6月、CAFUAレコードよりデビューアルバム「凱旋-GAISEN-」リリース。これまでにサクソフォーンを金井宏光、二宮和弘、須川展也、池上政人、林田祐和の各氏に、室内楽を池上政人、有村純親の各氏に、ジャズサクソフォーンを佐藤達哉、MALTAの各氏に師事。洗足学園音楽大学講師。

AKIマツモト(Piano)
東京藝術大学音楽学部附属音楽高校、東京藝術大学器楽科卒業。アンサンブルピアニストとして須川展也、齊藤健太、上野耕平、住谷美帆を 始めとする日本を代表するサクソフォン奏者と共演多数。2018年「第9回 スロヴェニア国際サクソフォンコンクール」優勝の住谷美帆氏、2019年「第7回アドルフサックス国際コンクール」優勝の齊藤健太氏の伴奏を務める。「第9回スロヴェニア国際サクソフォンコンクール」公式伴奏者。TV朝日「題名のない音楽会」、BS日テレ「恋するクラシック」、NHK-FM「リサイタル・パッシオ」等メディア出演。2020年5月オリジナル 曲による1stアルバム「Back to the Moon」リリース。