サックス記事 天然リード 一挙25モデル吹き比べ 〜最新リード事情[アルト編]〜
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THE SAX vol.125 Special Contents

天然リード 一挙25モデル吹き比べ 〜最新リード事情[アルト編]〜

GEAR

「リードとマウスピースをどの組み合わせにすれば望みの音色、吹奏感にたどり着けるのだろう……」とお悩みの読者は多いのではないだろうか。リードとマウスピースはそれぞれ多数の商品が市場に流通しており、それらの組み合わせともなれば無限ともいえる組み合わせのパターンが生まれてしまう。その中から今回はクラシック、ジャズそれぞれのベストセッティングへのヒントを探るため、マウスピースはクラシック、ジャズからそれぞれ代表的なモデル各1種類に限定した上で、代表的なリード25種類とのマッチングを計50通り試すという企画を用意した。このハードな試奏に挑むのはクラシックからジャズ、スタジオワークまでこなし、さらにはYouTubeチャンネルでも人気を博している馬越脇崚氏。読者諸兄の演奏ジャンルに適したセッティングを探す一助になれば幸いだ。

※リードの硬さは3相当に限定している。一部硬すぎる、または柔らかすぎる組み合わせも発生してしまっているが、馬越脇氏にコメントで補足いただいた。
(インタビュー:nejisuke/取材・文:渡部祐也)

試奏の前に……馬越脇さんのリード運用方法をインタビュー!

 
普段アルトサックスはどのようなセッティングで演奏されていますか。
馬越脇
クラシックではマウスピースにセルマー S90-170、リードはダダリオ レゼルヴの3+、リガチャーはJLVのGPを使っています。本日の試奏もこのセッティングで臨みます。ジャズでは普段はハイバッフル系のウッドストーン Super Custom STUDIO DELUXEを使うことが多いですが、本日の試奏ではメイヤーの5MMを使用します。リガチャーはメイヤーの純正、リードはどちらのマウスピースの場合も普段はセレクトジャズファイルドの2Hを使っています。
リードの保管方法はどのようにされていますか。
馬越脇
以前は保湿する方法も試してみましたが、現在はセルマーの通気口のあるリードケースを使い乾燥させて保管しています。リードをフリーな状態にしておくか押しつけて保管するかはちょうど今試行錯誤しているところで、GALAXのステンレスプレートに押しつけるタイプのリードケースも試しているところです。
新品のリードはどのように選定されますか。
馬越脇
最初に全部開け、初日はそれこそ1分程度でどんどん切り替えていきます。当日どうしても使わなければいけない場合は間隔を空けつつローテーションしますが、初回や2回目は水分を吸った後の変化が大きすぎるので、基本的には2、3日は慣らすようにしています。
リードにチェックマークなどは入れず、特に最初の1週間程度はなるべく偏見なくリードを扱いたいので敢えてわからないようにしています。箱に入っている10枚すべてを、練習用や本番用といった区別もせずにすべて使用し、入れ替えるときは箱ごと一気に入れ替えます。意識しないとどんどん軽いほうを選んで楽をしてしまい、最終的に息圧も下がっていくのが自分でわかっているので、敢えて硬いものも混じったセットを使うことで自分を保つようにしています。
「いいリード」とはどのようなものだとお考えですか。
馬越脇
息を楽器に吹き込んだときにしっかり反応してくれるかどうかは最重要です。そしてリードによるピッチの癖も気にしています。柔らかいリードだとずり落ちてしまったり、逆に硬いリードだとうわずってしまうことがあるので注意していますね。

 

 使用マウスピース

CLASSIC
クラシック系マウスピース=セルマー S-90 170での試奏結果

JAZZ
ジャズ系マウスピース=メイヤー 5MMでの試奏結果

 凡例

質問1: コシ (1.弱い~ 5.強い)
質問2: 音色の明暗 (1.ダーク~5.ブライト)

 

〈コシの強さの表記について〉
それぞれのリードに固有のコシの強さがあることはもちろんですが、今回はクラシック用、ジャズ用それぞれのマウスピースで試奏したときに感じるコシの強さについて記載してもらった。
「コシの強いリード」……ハート全体的に厚みがあり、ヴァンプの根本からリード先端にかけて均一なスロープ形状が特徴。先端は薄めで、先端部分が強く振動するタイプ。
「コシの弱いリード」……ヴァンプの根本からハートにかけて一旦低く落ち込み、そこから先端までなだらかな弧を描く。先端はコシの強いリードに比べて厚みがあり、ヴァンプ全体からティップにかけて幅広く振動するタイプ。

〈ラインナップ〉

 

\馬越脇さんの試奏動画はこちら!/

 
登場するアーティスト
画像

馬越脇 崚
Ryo Magoewaki

昭和音楽大学 弦管打楽器演奏家コース卒業。サクソフォーンを松原孝政、室内楽を有村純親、榮村正吾の各氏に師事。同大学の選抜生による吹奏楽団メンバーとしてアメリカでの演奏旅行に参加した他、他大学のビッグバンドサークルとして山野ビッグバンドコンテストにも出場。現在は、クラシックからジャズまで多方面で音楽活動に携わっており、TV出演、国内オーケストラ、舞台音楽、レコーディング、有名ライブハウスやレストランなどでの演奏のほか、中高生への演奏指導なども行なっている。読売新聞社主催第86回新人演奏会出演。

YouTubeチャンネル:@RyoMagoewaki
使用楽器(アルト):YAS-875EXG

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