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第10回「シングルリード研究室 花井宏維さんにお会いしました」

リード1箱10枚を全部使えるようにするプロジェクト

誰もがリード10枚全部を使えるよう、リード調整の道を日々探求する木村健雄氏のもとに「画期的なリード調整マシンがある!」というニュースが飛び込んできた。パソコンにつないで使用することで、誰でもすぐに良い状態のリードに調整できるという。そのマシンとはいったいどんなものなのだろうか?

 

講師 木村健雄さん

こんにちは、木村健雄です。寒いですねェ……。
今回は、今までリードメーカーが表示している硬さを示す数字を信じて購入し、1箱10枚中に使えるリードが2、3枚しかなくても「ま、いいか……」とあきらめていた世の中のクラリネット奏者たちが腰を抜かす超弩級の発明(!?)「リードマイスター」、そしてその開発者である花井宏維氏にお会いし、さらに「リードマイスター」を使ってのリードの調整法を紹介いたします。


花井宏維氏(左) 講師 木村健雄(右)

(The Clarinet vol.42発売当時のまま掲載しています。)

 

リードの形はこれでいいのか?

● リードの固さを「見える化」する発明

某大手電機メーカーを退職された技術者、花井宏維氏は、定年後、昔から趣味で吹いていたクラリネット(ちなみに、日本クラリネット協会副会長の野崎剛史氏とは高校の同級生)にかかわりたいと、長年なんとかならないものかと思っていたリードの測定機器を作ってみようと思い立ち、まずはその「形」を等高線の縞模様で示せる(モアレ現象の応用という)器械を作ってみたそうです。実際に測定してみると、リードメーカーはきちんと仕事をしていて、どれも皆、美しく同じ形をしていることがわかった。ということは、同じ箱なのにムラがあるのは「形」の厚い薄いが原因ではなく、「材質」の固い柔らかいのムラで、それがリードの善し悪しを決めていると判断。それを踏まえて今度はリードの先端部の剛性を調べられる機械を発明しました(このあたり、誰にでもマネできることではありません)。それがこの「リードマイスター」で、特許を取得し、さらに2007年東京発明展でも都知事賞を受賞しています。


「リード検査調整装置 リードマイスター」
 

花井氏が最初に発明したリードの厚さの分布を等高線の縞模様で映し出す器械

自らもクラリネットを吹く花井氏。
壁に飾られた賞状は2007東京発明展で東京都知事から表彰された時のもの

 

▶︎次のページに続きます。
・良いリードは「逆Uの字」型?!
・中学生でもほんの数分で調整できる
・木村健雄の提言




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