Cover story vol.45

SAXで歌う~フレージング、フェイクのコツを掴め!

続いて、THE SAX誌の好評連載「Makoto Ni Mail De Q」でお馴染みのマルチリードプレイヤー、平原まこと氏にインタビュー。サックスの音色を良くする方法をアンブシュアなど具体的な例を通して解説してもらったほか、フレージングやフェイクを上手に吹くための極意を聞いた。
特集のまとめとして、解説付のスコアを3曲掲載。1曲目は、かわ島崇文氏がゴスペラーズの名曲『永遠(とわ)に』をサックスで演奏(SAX CLUB会員は演奏音源とカラオケ音源をプレゼント)、その譜面を完全掲載している。村上てつや氏によるアドバイスやかわ島氏の詳細な奏法解説も加え、フレージングやフェイクのポイントをレクチャー。これを地道に練習することで、歌心のある演奏ができるようになるだろう。
続いては平原まこと氏が昨年リリースしたアルバム「月の癒し~想い~」の中から、同氏のオリジナル『ありがとう』のリードシートを掲載。こちらも平原氏自身による解説が付いており、リズムフェイクや装飾音符の使い方などを研究するのに格好の題材となっている。
そして、3曲目にはデイヴ・コーズ氏の最新アルバムから『Put The Top Down』を完全掲載した。歌モノのサポートからTV番組のテーマ演奏など多方面で活躍するサックス奏者・竹上良成氏によるプレイ研究によって、コーズ氏特有の歌い方、繊細なニュアンスの付け方の秘密が解き明かされ、歌心あるプレイへのヒントが掴めるようになっている。ぜひチャレンジしていただきたい。
今回登場したプレイヤーは、一朝一夕に歌心ある演奏ができるようになったわけではない。長い時間をかけ、演奏上の細かいところまで気を配ることで初めて可能になったのだ。歌うようにサックスを吹きたいと思うのであれば、今回の特集をヒントとして地道に練習に励んでほしい。そうすれば、いつかあなたもデイヴ・コーズのように吹ける日が来ることだろう。

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サックス