サックス記事 Gottsu JAZZ系テナー用マウスピース
坂川諄による試奏・検証

Gottsu JAZZ系テナー用マウスピース

国内外のプロ、アマチュアを問わずサックス奏者から熱い支持を集め、新定番マウスピースブランドとしての確固たるネームバリューを築いたGottsu。今回はそんなGottsuマウスピースの中でも、程よい高さのバッフル形状、ミディアム〜ラージチェンバーを持つジャズプレイヤー御用達のテナー用マウスピース7本をピックアップ。岡本章生とゲイスターズ、宮間利之とニューハードに在籍のほか、ミュージカル、コンサートサポートなど多方面で活躍する坂川諄さんに試奏してもらい、各マウスピースについて音色や吹き心地について語ってもらった。
 
当サイトでは、坂川諄さんによるGottsuテナーマウスピース吹き比べの動画を公開。試奏コメントは本誌から抜粋の内容を記載している。コメント全文については本誌をご覧いただき、動画と併せて各マウスピースの音色や鳴りの違いなどをご確認いただきたい。

 

Profile
坂川諄(さかがわあつし)
1967/10/8生まれ。宮本大路氏、加藤久鎮氏に師事。
岡本章生&ゲイスターズ、三原綱木&ザ・ニューブリード、宮間利之&ニューハード等で活動。Sax,Flute,Clarinet等マルチリード奏者としてミュージカル、スタジオ、アーティストのサポートでもコンサート出演、TV収録等活動は多岐にわたる。サックス ユニット『JUNKSAX』でも活動中。

 


<坂川諄氏 × Gottsuテナーマウスピース吹き比べ>

 

for Metal

Sepia Tone JAZZ Metal GP:8☆

 

まんべんなくスムーズに息が入って行きます。音色は明るくクリアです。音にザラザラした感じのバズもあります。ジャズからファンクまでオールマイティにいけるでしょう。

Double Ring:8

 

高音から低音までとてもよく鳴ります。音色のマイルドさ、明暗の傾向としてはJAZZ MetalとMaster2018との中間といった印象です。

Master 2018:7☆

 

音の反応、立ち上がりが良いです。 息を入れた時の抵抗感はあります。パワーは、JAZZ Metal、Double Ringの中ではおとなしめで、音色は柔らかくダークです。

for Hard Rubber

Sepia Tone:8

 

素材がシリコンラバー製ということもあるのかもしれませんが、少ない息で楽に反応する鳴らしやすいマウスピースです。まとまった響きで明るい音色です。初心者の方にオススメです。

Sepia Tone VI:8

 

良い時代のオットーリンクのスラントっぽい感じがあります。音色はJazz Soloistよりも明るめです。太さも雑味もあって、ジャンル、レベルを問わないオールマイティなレンジの広いマウスピースです。

Sepia Tone VI Marble:8

 

Sepia Tone VI ラバーとほぼ同じく息も入るし反応がとても良いです。音色はVIのラバーに比べてやや硬さがあり、パリっとしたクリアな音の印象です。リングがある分少しだけ抵抗が増す感じです。

Jazz Soloist:G

 

息の流れがとてもスムーズです。高音域のバリバリ感が少なくて、音色は太く温かくダーク。雑味も多く含んでいます。ジョー・ヘンダーソンを吹きたくなるような、まさにヴィンテージソロイストの印象です。

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