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宮野裕司、菅野浩の双頭バンド、ALTO TALKSの優美な第2弾!

THE SAX vol.75 talk jam-2

宮野裕司、菅野浩の双頭バンド、ALTO TALKS。 人柄は温厚ながらも音楽への熱い情熱を持つという共通点によって引き寄せられた2人。 そんな彼らによる4年振りのアルバムは、弦楽六重奏との共演でジャズ・アルトの新たな可能性を引き出した傑作。 THE SAX75号本誌では、そんなお二人に収録中のエピソードなど大いに語っていただいた。ここでは、本誌に載せきれなかった記事を紹介しよう。


——お二人は、ポール・デスモンドという共通のキーワードをきっかけに出会われたということですが、ポール・デスモンド以外からも影響を受けたアーティストはいますか?

菅野 学生の頃はチャーリー・パーカーに始まり、昨年亡くなられたフィル・ウッズや、ソニー・スティット辺りから入っていきました。でも、卒業してからも演奏活動を続けていくには、そのスタイルは僕にはちょっと違うかもしれないと感じたのです。そんなときにふっと、昔からたまに聴いていたポール・デスモンドのことを思い出しました。それで実際にやってみたら、とてもしっくりきたんです。その後も、ポール・デスモンドの音色を追求していきたいなと思って、これまでやってきました。

宮野 僕が最初いいなあと思ったのは、アート・ペッパー。チャーリー・パーカー、ソニー・スティットも素晴らしいと思うのですが、なぜかその頃、アート・ペッパーに惹きつけられましたね。その後で、ポール・デスモンドやリー・コニッツも好きになり、よく聴くようになりました。

——持ち替え楽器として、宮野さんはオカリナを、菅野さんはハーモニカもされていますね。

宮野 僕がオカリナに出会ったのはだいぶ前のことです。中学の終わり頃、楽器店に置いてあるのを見つけて、目が釘付けになって。それで親に買ってもらったんです。アケタオカリーナっていうオカリナを持っていたのですけれども、そのうちアケタ(明田川荘之)さんのお店にも出入りするようになりました。そこでアルバイトも4〜5年やらせてもらったんですよ。

菅野 僕は最初にクロマティックハーモニカを手にしてから、6〜7年くらい経ちました。最初は、ソプラノサックスでトゥーツ・シールマンスのようなことをやりたかったのですが、実際にハーモニカをやってしまった方が早いという結論に至りまして…(笑)。今でも時間のある時には、レッスンを受けに行ったりしています。

宮野 僕も以前から、たまにハーモニカ熱が出るときがありまして……(笑)。でも、ハーモニカって難しいんですよね。それであきらめかけて、しばらくするとまたやってみようと思って始めるのですが、やっぱりダメなんですよね。

菅野 僕は、まだオカリナには手を出していません(笑)。

——お互いにプレイヤーとして素晴らしいと思うところは?

菅野 “ALTO TALKS”というバンドは、おそらく宮野さんがいなかったら、サウンドはまとまらないと思うんです。僕一人だと、どこか行っちゃって、“このサウンド”っていうところから、ズレたところに行ってしまうような気がするんです。でも、宮野さんがいることで、うまくバランスが保たれている。そういう説得力が隣から伝わってくるんです。宮野さんが吹くと、まわりの皆んながシュッと耳を傾けそんな説得力をつかむにはどうすればよいのか、ということをいつも学ばせてもらっています。

宮野 菅野君のサックスは、僕の好みの音色なんですよ。艶があって張りがあって、それでいてソフト。二人で吹いていると溶け合っている感じがして、とても楽しいですね。

——これからサックスデュオをやってみたい! という方たちにアドバイスはありますか?

宮野 できるだけ相手の音をよく聴くということかな……。(菅野さんの方を見て)お互いよく聴いてやったほうがいいよね(笑)。

菅野 僕たちのライブ中によくある現象なのですが、二人で同時にアドリブソロをとったときに、パッと出した音が、同じ音だった! なんてことがよくあります。メロディの作り方が、言語的に近い部分があるのかもしれません。そういう相手と一緒だと、やりやすいのではないかなと思いますね。

宮野 そうだよね。アルトデュオの人気盤「フィル・アンド・クイル」や、「アルト・マッドネス」などでも、共通の言葉を話している感じがあるよね。まあ、全然違う人とやるのも逆におもしろいのかもしれないけれど(笑)。

——ありがとうございました。

宮野裕司,菅野浩
(写真左から)菅野 浩氏、宮野裕司氏


菅野浩Home Pageより「ALTO TALKS WITH STRING SEXTET」PV

CD Infomation

ALTO TALKS アルバム

「ALTO TALKS WITH STRING SEXTET」宮野裕司、菅野浩、他
【AFD-115】¥2,593(税別)
Audio Fab. Records

[演奏]宮野 裕司(As,Oc)、菅野 浩(As,Ham)、関根 彰良(Guit)、生沼 邦夫(Bass)、小林 洋(Arr,Cond)、小塚 泰(Vn)、杉浦 清美(Vn)、高橋 暁(Vn)、柳川 ひろ子(Vn)、深谷 由紀子(Va)、橋本 歩(Vc)
[収録曲]インディアン・サマー、マイアフェア・レディより-忘れられない君の顔、ジャスト・フレンズ、スパルタカス-愛のテーマ、ローズ、フール・オン・ザ・ヒル、ウィンドミルズ・オブ・ユア・マインド、センザ・フィネ、シチリアーノ、アルト・トーク2-インプロビゼーションⅠ、アルト・トーク2–インプロビゼーションⅡ

※THE SAX WEBアンケートにお答えいただいた方の中から抽選で5名様に、こちらのCDをプレゼント!(締切:2016年3月23日*アルソオンラインへのメンバー登録(無料)が必要になります)


Profile :  宮野裕司(みやのゆうし)
1948年岡山市生まれ。中学校のブラスバンドでサキソフォーンを始め、大学在学中より演奏活動を開始。金丸正城(Vo)、中村善郎(Vo,Guit)、山口和与(Bass)各氏とそれぞれのグループのCD及びライブ活動に参加。リーダーアルバムは以下の3枚。「PLANTAR」(1997年)、「THE ARTISTRY OF YUSHI MIYANO」(2009年)、「ALTOTALKS」(2011年)。数々のミュージシャンとの共演の他、自己のカルテット、松尾明とTake Ten,小林洋と室内バンド等で活動中。

Profile :  菅野 浩(すがのひろし)
1973年神奈川県生まれ。一時的にPaul Desmond(As)に強く影響を受け、宮野裕司(As)と親交を深める。これまでに、小林陽一、大野雄二、内堀勝、宇崎竜童、小沼ようすけ、菅野義孝、菊丘ひろみ、黒船レディと銀星楽団などのCDに参加。演奏形態はデュオからビッグバンドまで幅広く、ジャンルも多岐に渡って活動中。柔らかな音色にこだわった独特のアプローチには定評がある。リーダーアルバムは以下の3枚。「Emily」(2010年)、 「ALTOTALKS」(2011年)、「LANDMARK BLUE〜ぼくたちのララバイ〜」(2014年)。
http://hiroshisugano.tumblr.com/

 

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