THE SAX vol.83 Special Contents-2

テレビで聴いたあのサックス〜SAX ON TV

「ルパン三世」「太陽にほえろ」「傷だらけの天使」「名探偵コナン」これら人気テレビ番組のテーマソングを口ずさめる読者の方は多いだろう。サックスの演奏が印象的な名曲ばかりだが、これをすべて録音したプレイヤーが村岡 建さんだ。1960年代から数多くのジャズバンドで活躍する傍ら、演歌やポップス、テレビ番組などの音楽に携わり、数えきれないほどのレコーディングに参加してきた。
THE SAX83号ではご自身のサックス人生の歩み、またスタジオシーンでのお仕事について、ご自宅でお話を伺った。さらに、レコーディングに携わった、ベスト・ヒット・スコアも掲載!


村岡建

サックスはEb管とBb管があって、楽譜はそれぞれの楽器に合わせて書かれていますよね。演奏者はその楽譜通りに運指を追うけれど、頭の中で「移動ド読み」をするべきなんです。
たとえば、『名探偵コナン』の冒頭を楽譜通りに読むと「ファミレーラー」となる。でも、この曲は、調子記号にbが1つ付くFメジャー(ヘ長調)なので、“移動ド“で読むと、冒頭の音は「ドシラーミー」ですね。つまり、イントネーションも本当は「ドシラーミー」なんです。『傷だらけの天使』の冒頭も僕は目と指では「ミファラー」といっているんだけど、頭のなかでは「ソラドー」と読んでいる。そうやって「移動ド読み」をしていないと、カッコイイ演奏の真似をしてもできないはずです。
英語で「main theme」と書いてあるのに、カタカナで「メインテーマ」と書いてあるのを読んで発音しても、「main theme」と発音することに近づかないのと一緒です。どんな曲でも、「移動ド読み」をすることにチャレンジしてみてください!(村岡 建)

P.35 太陽にほえろ!メインテーマ for Soprano Sax
P.36 傷だらけの天使 for Alto Sax
P.38 名探偵コナン メインテーマ for Alto Sax
P.40 ルパン三世のテーマ’78 for Tenor Sax

▼掲載誌▼

THE SAX 83号

 

 

サックス