サックス記事

巨匠に学ぶ使えるアドリブフレーズ 【テナー編】

THE SAX vol.96

ジャズのアドリブ演奏を習得するために必要な方法として、誰もが推奨する避けて通れないステップが、名プレイヤーの名演奏をコピーすること、いわゆる“耳コピー”だ。しかし、アドリブ演奏まるまるをコピーするのはハードルが高いと感じるプレイヤー諸兄も多いのではないだろうか。そこで今回は、アルトとテナーのジャズの巨人それぞれ4人にフォーカスを当て、様々なシーンで使える汎用性のあるフレーズをピックアップして紹介していく。指南役に、アルトは中山拓海氏、テナーは青木秀明氏という確かな実力を持つお二人を迎えて、フレーズ解説付きでお届けしよう。

Tenor編 (解説:青木秀明)

● Artist5:デクスター・ゴードン
『The Days of Wine and Roses』
『Body and Soul』

● Artist6:ハンク・モブレー
『There will Never be Another You』

● Artist7:ソニー・ロリンズ
『Without a Song』

● Artist8:スタン・ゲッツ
『Hush-A-Bye』


デクスター・ゴードン

Phrase.01.

『The Days of Wine and Roses』(アルバム「Tangerine」収録)
(01:38〜:デクスターのアドリブ1コーラス目の17小節目〜21小節目)
「Tangerine」 デクスター・ゴードン
【1870412】 Prestige

17〜21小節のフレーズです。E7(b9)の箇所で E Con-dim(コンビネーション・オブ・ディミニッシュ・スケール略してコンディミ)を使用しています(※1)。このフレーズはサウンドも良く、汎用性がかなり高いので練習しておくと良いですね。コンディミでよく使われるこの手のパターンを上下させるフレーズは、いかにしてこのパターンを終わらせるかが腕の見せどころです。単なる指の練習で終わらせず、どうすれば説得力のあるフレーズにまとめられるか研究してみてください。ちなみに、コンディミの派生フレーズが04:49あたりに出てきます。そちらも併せて確認してみてください。

E Combination of Dimish Scale

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●Profile 青木秀明(あおき ひであき)
1975年生まれ、香川県高松市出身。大学時代にジャズに心酔し在学中から四国・関西・名古屋にて活動。2000年に上京し、首都圏を中心に国内外のミュージシャンとライブ活動を行うと共に、スタジオワークでも活躍。実力派ジャズバンドEspacoのメンバーでもある。雄大なプレイと類い稀なるメロディーセンスはジャズ以外の音楽シーンでも高い評価を受け、秋元順子、シーナ&ロケッツ等、幅広いジャンルにてファーストコールのミュージシャンである。

 

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