トランペットケースの基礎知識!
大久保管楽器 中村達哉氏「楽器の持ち運びをいかに楽に、安全に行なうか」……トランペット奏者の長年の悩みの種である。楽器付属のハードケースを毎回持ち運ぶのは重いけれど、だからといってどのようなケースを選べばいいのか皆目わからないという学生、複数の楽器を手にするようになったものの、手持ちのケースでは一度に収納できないと悩む社会人、ロータリートランペットや大きいベルのフリューゲルホルンの収納に悩むベテラン……それぞれのステップでケースの問題は常につきまとう。そこで今回は日本でも有数のトランペットケース取扱数を誇る大久保管楽器の中村達哉氏にご登場いただき、ケースに関する基礎的な知識から2026年最新のケースまで幅広く伺った。この特集を通じて、今のあなたに最適なケースをぜひ見つけ出してほしい。
取材・文:渡部祐也/取材協力:大久保管楽器
ハードケース・セミハードケース・ソフトケースって何が違う?
その上でそれぞれのケースの特徴を確認していきましょう。まずハードケースは外枠がしっかりと作られているため、圧力への耐性が強いという特徴があります。しかし一方で、ケースに衝撃が加わった場合、トランペットが中でしっかり固定されていないと、ケース内部でトランペットとケースの外枠が衝突してしまい、管体を傷つけてしまう可能性があります。内部構造がしっかりと楽器を守ってくれる構造になっているかどうかはしっかりと確認しておく必要があるでしょう。また、外枠がしっかりしている分どうしても重量が嵩んでしまう傾向にあります。
セミハードケースは近年多くのケースメーカーからハードケースに劣らないほど強度がしっかりしていて、なおかつ軽量なケースが多くリリースされています。その分高価なものも多くなりますが、奏者目線で製作された使い勝手のよいケースがたくさんありますね。
ソフトケースは軽量なため、持ち運びがしやすいというのが一番のメリットでしょう。また、セミハードケースで使われるグラスファイバーなどの材質と比べるとデザインに制約が少ないので、変わったサイズの楽器が収納しやすかったり、楽譜や小物などの収納力に長けているケースも多いです。ソフトケースはどうしても圧力に対する強度は他のケースに比べると落ちてしまいますが、最近は布の材質や形状に工夫が凝らされており、より安心して運ぶことができるケースが多くなってきています。
次のページへ続く
・ケースの材質にはどんなものがある?
・代表的なケースメーカーについて詳しく教えて!
・ケースのサイズにはどんな種類がある?
・自分にあったケースを選ぶにはどうすればいい?
・楽器を安全に運べるケースの選び方を教えて!
・大きいベルサイズのフリューゲルホルンが入るケースを知りたい!

大久保管楽器店
東京都新宿区百人町1-11-23 TC楽器3F(JR新大久保駅から徒歩15秒)
営業時間:13時~20時(水曜定休:祝日営業) TEL:03-5386-4563
東京・新大久保の大久保管楽器は、ユーズド&ヴィンテージのトランペットをはじめとする管楽器を中心に海外ブランドの輸入、管楽器ケースの販売にも力を入れているトランペット奏者なら是非一度は訪れたい楽器店だ。店内には、ヴィンテージの名器から現代の最新モデルまで幅広い楽器が揃う。近年注目を集めるLOTUS や AR Resonance といったブランドの楽器も実際に試すことができる。ケースの展示数と取り扱いは国内でも屈指。用途や好みに応じて比較できる環境が整っている。マウスピースのラインナップも充実しており、LOTUS、AR Resonance、PATRICK などの新作モデルに加え、常時300点以上の中古品が並ぶ光景は圧巻だ。さらに、HUBER、SOULO、Hirschman などのミュートや各種カスタマイズパーツなどアクセサリー類も豊富。楽器を探すだけでなく、音作りのヒントを見つける場所としても、つい長居してしまうお店だ。主な取り扱い 【LOTUS TRUMPETS】【GENEVA】【AR RESONANCE】【GARD BAGS】【SOULO MUTE】ほか。
















