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ライブやスタジオで引く手数多の中野勇介がレクチャー! トランペットで奏でる珠玉の名旋律

THE TRUMPET #02│付属CDレコーディング

創刊号に続いて、THE TRUMPET vol.2にも豪華付録となる本誌オリジナルのCDが付属されている。誰もがどこかで耳にしたことがある聞き覚えのあるメロディの全5曲。それがオリジナルアレンジによる模範演奏とマイナスワンのカラオケで収録されている。誌面には5曲すべての楽譜と演奏アドバイスが掲載されているので、吹いてよし、聴いてよし、の重宝する内容となったこと間違いなしだ!

その模範演奏および演奏アドバイスを担当してくれたのが、今やJ-POPシーンではライブにスタジオにと引く手数多で、若手〜中堅のトップを走る中野勇介氏だ。選曲の段階から積極的にアドバイスを送ってもらい、編集部もその意見を参考に吟味を重ねて、ヴァラエティ豊かなラインナップになった。幅広いジャンルを網羅しているので、普通は一人のプレイヤーに全曲を担当してもらうのは難しいところだが、高校・大学でクラシックのトランペットを学び、プロになってからはジャズやポップスの現場で百戦錬磨という中野氏ならばノープロブレム! 余裕の笑顔で快諾してくれた。

大分県立芸術文化短期大学附属緑丘高等学校音楽科から国立音楽大学に進み、あの北村源三氏にも師事した中野氏。プロとしては、これまでにDreams Come True、YUKI、福山雅治、いきものがかり、miwa、嵐、SMAP、MISIAなど名だたるJ-POP系アーティストをサポートしてきた。一方でオルケスタ・デル・ソルや自身が率いるセンターフィールドブラスのメンバーとしても活動中と聞けば、そのオールラウンダーぶりが伝わるだろう。

さて、その中野氏が「これでテンションが上がった!」と語ったのが、今回のレコーディングのために制作したマイナスワンカラオケ。参考にしたオリジナル音源を細部に至るまでコピーし、再現が難しいと言われる生楽器の音色もリアルに作り上げたクオリティの高さに感嘆の声をあげていた。

そうしてバックのカラオケ音源が準備万端に整ったところで、9月某日に都内スタジオでレコーディングを敢行。中野氏はCharles DavisのトランペットWest Coastモデル、Van LaarのトランペットB4モデル、Van LaarのフリューゲルホルンOiram Ackモデルを携えて、こちらも万全の態勢。そこで披露してくれた多彩なプレイは、本サイトでも少しずつだが試聴できるので要Check!

 

 

 

 

 

【THE TRUMPET vol.2 付属CD収録曲紹介】

 

 

[Track No.1]

Gotcha
(The Theme from Starsky & Hutch)

トム・スコット(アンディ・ゴーズ・マジック・ディスコ・マシーン)

 

1970年代にはLAエクスプレスというバンドを率いて活動した西海岸フュージョンを代表するサックス奏者トム・スコットのペンによるナンバー。彼のアルバム「Blow It Out」に、そのオリジナル・ヴァージョンが収められています。また、かつて日本でも放映されたアメリカのTVドラマ「刑事スタスキー&ハッチ」のテーマとして馴染みがある人もいるかもしれません。そして最近では、CX系スポーツ情報番組「すぽると!」のサッカーコーナーBGMとして耳にする機会が多かったはず。このヴァージョンはアンディ・ゴーズ・マジック・ディスコ・マシーンによるカバーです。中野さんは1970年代のスタジオミュージシャンの御用達だった名器カリキオの現代版とも呼ばれるCharles DavisのWest Coastモデルで、70’sサウンドを再現してくれました。

 

[Track No.2]

Desafinado

アントニオ・カルロス・ジョビン(ティム・モリソン)

 

言わずと知れたボサノバの創始者アントニオ・カルロス・ジョビンによる名曲のひとつ。ジョビン本人もレコーディングしていますが、最も有名なのはサックス奏者スタン・ゲッツとギタリスト&シンガーのジョアン・ジルベルトによる共同名義作「Getz/Gilberto」に収められたテイクでしょう。これ以後、ジャズのスタンダードナンバーとしても浸透していきました。中野さんに吹いてもらった今回のヴァージョンは、ティム・モリソンの演奏を参考にしています。元ボストン交響楽団およびボストン・ポップス・オーケストラの首席トランペット奏者であり、ハリウッド映画や日本のジブリ作品でも数々の名演を残しているティムの初ソロアルバム「After Hours」に『Desafinado』が収録されています。中野さんは、この曲をVan LaarのフリューゲルホルンOiram Ackモデルで軽やかに奏でてくれています。

 

[Track No.3]

 

Libertango

アストル・ピアソラ(ロマン・ルルー)

 

タンゴの変革者アストル・ピアソラが書いた代表的な一曲。ピアソラ自身の楽団による録音も素晴らしいものですが、チェロのヨーヨー・マ、ヴァイオリンの葉加瀬太郎、そしてバンドネオンの小松亮太など、様々な楽器のプレイヤーによる好カヴァーが多数あります。トランペットでもアリソン・バルサム、ティーネ・ティング・ヘルセットといったクラシックのトップ奏者たちがレパートリーにしています。そして今回の付属CDで参考にしたヴァージョンが、同じくクラシック界の若手人気奏者ロマン・ルルーの演奏です。弦楽五重奏団アンサンブル・コンヴェルジェンスと共演したアルバム「Sur la route(On the Road)」に収録されています。中野さんはクラシカルな響きが出せるというVan LaarのトランペットB4モデルで情熱的に奏でてくれています。

 

[Track No.4]

太陽にほえろ!メインテーマ

大野克夫

 

刑事ドラマの代名詞とも呼べる「太陽にほえろ!」。その有名なメインテーマです。作者はキーボード奏者の大野克夫。1960年代に一世を風靡したグループサウンズの一角ザ・スパイダースのメンバーだったことでも知られる才人です。オリジナル・ヴァージョンの演奏は、そのザ・スパイダースの朋友が率いる井上尭之バンド。ちなみに、その後このグループを引き継いだ大野克夫バンドが演奏したテイクも存在します。オリジナルではソプラノサックスがメロディを取りますが、音域的にはトランペットにもピッタリなので、気持ち良く吹けること請け合いです。中野さんは1970年代のスタジオミュージシャンに愛された名器カリキオの進化形とも称されるCharles DavisのWest Coastモデルで、ドラマが大ヒットしていた70年代の雰囲気を醸し出すようなプレイをしてくれました。

 

[Track No.5]

Lately

スティーヴィー・ワンダー

 

20世紀のポピュラー音楽界を代表するシンガー・ソングライター、スティーヴィー・ワンダーの数ある名曲のうちのひとつ。1980年に彼がリリースしたアルバム「Hotter Than July」にオリジナル版が収められています。ギタリスト&シンンガーのジョージ・ベンソンや、ヴォーカル・グループJODECIのカヴァーなどもありますが、この付属CDではオリジナル版を下敷きにしました。別れの予感に揺れる心情を描いた切ないバラードですが、その甘いメロディからハッピーなラヴソングだと勘違いしている人も多いとか。中野さんは、この曲をフリューゲルホルンで吹くか、ハーマンミュートを使って吹くか迷った末に、オランダの新興メーカーVan LaarのトランペットB4モデルにハーマンミュートという組合せで挑んでくれました。曲の内容にもマッチしたメランコリックな演奏は聴きものです。

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