30代以上の吹奏楽経験者ならば知らない人はいないだろう“アルフレッド・リード”。「吹奏楽の父」と称される彼は、吹奏楽でオリジナリティ溢れる音楽を作り出し、人気の作曲家となった。今でもプロ、アマチュアを問わず演奏会のプログラムに取り上げられることの多い作曲家だ。 リード作品はオリジナル、アレンジともに人を惹きつけて止まないハーモニーがある。その作品の数々は演奏した者の心に温かい何かを灯してくれる。 Wind-iリニューアル発刊である今号において、そのリードを取り上げたい。リードが吹奏楽界に遺してくれたものを振り返ろう。
アルフレッド・リードが生まれたのは1921年、そして2005年に亡くなるまでの84年という日々をどう過ごし、どうやって音楽を作っていったのか?
ここではリードの音楽との関わりを中心に、その生涯を見ていく。
リード氏は日本での活動も多く、その姿を覚えている人も多いだろう。最後に出演したコンサートも日本の公演だった。その最後のコンサートから1ヶ月で、天国へと旅立ったリード氏。私たちは作品を通して彼の偉大さを感じているが、一方でご家族にとってのリード氏はどんな存在だったのだろうか。 この特集を組むに当たって、冒頭の「リードの生涯」を執筆してくれた村上泰裕氏が8月に渡米し、長男のリチャードと孫のジェニファーに再会し、インタビューを敢行した。
アルフレッド・リードが生涯に作曲・出版した吹奏楽のオリジナル曲は100曲を越え、弦楽や合唱など別のジャンルや編曲作品も含めるとその数は何倍にも上る。ここでは吹奏楽のオリジナル曲を中心に、リードの人生の各時期と関連づけながら簡単にご紹介しよう。
アルフレッド・リードが生涯に作曲・出版した吹奏楽のオリジナル曲は100曲を越え、弦楽や合唱など別のジャンルや編曲作品も含めるとその数は何倍にも上る。Wind-i4号の誌面では吹奏楽のオリジナル曲を中心に、リードの人生の各時期と関連づけながら簡単にご紹介。