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—トリプルオカリナ編(TNG社)—

♪気軽に楽しむ♪ NEW Ocarina入門

これまで取り上げられることのなかった、ちょっと珍しいOcarinaを紹介するコーナー。今回は、前回に引き続き、3オクターブの音域を持つ『トリプルオカリナ』です。
シングル管と比較すると高価でもあり、なかなか実際に手が出ない存在だったトリプル管。このほど台湾・TNG社よりプラスティック製のトリプルオカリナが発売され、今までより手軽にチャレンジできるように。第1回に続いて第2回も、Ocarina奏者の石井幸枝さんと西村菜美さんに、奏法や吹き方のコツまでをレクチャーしていただきました。
ここでは、第1回と第2回の内容を、まとめてご紹介します。

 

はじめに

今までシングル管のオカリナしか演奏していなかった方々も、リーズナブルなトリプルオカリナの出現で手軽に始められるようになりました。もう、トリプルは聴くだけ、見るだけのものではなくなり、誰でもチャレンジできます!
まずは、シングル管をはじめたときを思い出してみましょう。持ち方から丁寧に教室で教わった方も多いはず。トリプルでも、そんな初歩から始めてみましょう。ここでは、TNG社『プラスティック製オカリナAC調』を使ったレクチャーをします。もちろん、陶器製の本格的なトリプルオカリナで練習していただいても構いません。ただし、メーカーによって少しトーンホールの配置が違うので、その点はご注意ください。

 

レッスン1

トリプルオカリナは、3つの管が合わさっている複合管楽器です。吹き口が3つ付いています。
まずは、一番下の第1管と真ん中の第2管を使って練習します。
(本誌vol.11とvol.12に運指表を掲載しています。ぜひご参照ください)

トリプルオカリナ

スケール

最初は、一番左の吹き口に息を入れてみましょう。これが第1管で、シングルのアルトCと同じです。第1管を吹くときは、楽器はやや左側を上げて持ちます。指使いは、1オクターブ目のドから2オクターブ目のレまではシングル管と同じです。

 

レッスン2

次は第2管です。左側を上げて持っていたオカリナを、まっすぐなポジションに戻します。そして、口を真ん中の吹き口にずらします。最初は口笛を吹くように、口をすぼめてください。
他の吹き口に息が入ってしまうと、いくつかの音階が混ざってしまいます。指使いは、右手を第2管にポジションをとります。トリプル管は、吹き口が変わるとともに、右手も吹く管の穴の位置に移動させます。左手のポジションは変わりません。
第2管のすべてのトーンホールを押さえると、高音のミが出ます。小指から順番に離していくと、ファ→ソ→ラと上がっていきます。次のシとドですが、ここが特徴的です。人差し指のポジションに、縦にトーンホールが配置しています。先端のトーンホールを開けるとシ、2つとも開けるとドです。
正しく吹き口に息を入れること、正しくトーンホールを押さえること、がポイントです。

 

レッスン3

最後は第3管の練習です。まずは持ち方ですが、第2管のときよりも、さらに右上に上げて持ちます。第3管のすべてのトーンホールを押さえると♯ドが出ます。小指から順番に離していくと、レ→ミ→ファ→ソと上がっていきます。3オクターブ目のソまで吹けたら、第1管の低音のラから第3管の最高音のソまで、音階練習してみましょう。

*本誌vol.11とvol.12では、トリプルオカリナ初心者用のおすすめ練習曲や、楽器の構え方を写真入りで掲載しています。ぜひご参照くださいね!


石井幸枝

石井 幸枝(いしい ゆきえ)
オカリナ奏者・講師。
2007年から開催された「NIGHTオカリナフェスタ」に1回目から5回目まで連続出演。2012年韓国ホンソン国際オカリナフェスティバル出演。
2014年「Ocarina Grand NIGHT」に出演。オカリナ教則本「はじめてのオカリナ・レッスン」著(ドレミ楽譜出版社刊)、ソロアルバムCD「ハロー・ウォルフガング」「OKINAWA~オカリナで聴く島の唄~」等。


西村幸枝

西村 菜美(にしむら なみ)
オカリナ奏者・講師。音大卒業後本格的にオカリナ演奏を開始。2014年「Ocarina Grand NIGHT」出演。作曲活動にも精力的に取り組み、オリジナル曲多数。ソロアルバムCD「For you」「Sweet Music」等。都内を中心に演奏活動を展開。









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