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知っているようで意外と知らない!?【Ocarina25号 特集】

今さら聞けないOcarinaのあれこれ

楽器の扱い方

Check1 Ocarinaを作るときの工程を教えて!
Check2 楽器の保管方法は?
Check3 欠けたり、ヒビの入ったオカリナは音や音程に影響がある? どのように変化するの?
Check4 Ocarinaの修理はどこまでできるの?
Check5 音程や指穴などの調整をしてくれるお店や工房はあるの?
Check6 歌口、エッジ部分、ウインドウェイのお手入れは必要? どのようにするの?

今回はこの2人に聞きました!

千葉稔

Thousand Leavesオカリナ工房 千葉 稔
Profile
Thousand Leavesオカリナの奏者・製作者。1999年、宗次郎氏の演奏に感動を覚え、オカリナを始める。同年、理想の音色を求めてオカリナ製作も開始。以来、オカリナ製作をしながらオリジナル曲を中心にCD制作や演奏活動にも取り組んでいる。オカリナは演奏、製作ともに独学。2014年より千葉市美術館さや堂ホールでの定期ライブを開始。2015年、浜松のオカリナ奏者えんじろう氏とデュオ“Fifty-Fifs”を結成。2016年、成田市に工房を建設。

 

波多野杜邦

イカロス工房 波多野杜邦
Profile
オカリーナ演奏家・製作者。14歳より独学にてオカリーナ演奏を始める。多摩美術大学絵画科(日本画専攻)卒業。画業の傍ら独学でオカリーナを製作。2005年に3連管オカリーナを考案、改良を重ねて実用化を果たし、ICARUS(イカロス)と名付ける。レパートリーは、オリジナル曲をはじめ、クラシック音楽から演歌まで幅広い。ソロ演奏活動のほか、オカリーナ合奏団ICARUSを率いてアンサンブル活動も行なっている。



Check6 歌口、エッジ部分、ウインドウェイのお手入れは必要? どのようにするの?

千葉 稔

私の考えとしては、音が少し出にくい、変わったと感じたら歌口のお手入れをしてもいいと思います。ただし、やりすぎて楽器をダメにしてしまう方も多いので注意してください。エッジ部分は、ゴミが目に見えて付いているなら取り除くのはもちろんですが、エッジにキズなどが付くと楽器が変化してしまうのでなるべく触らないようにしたほうがいいです。ただ、稀にその変化が良いほうに転ぶこともありますが、必ずではないからオススメはしません。
ウインドウェイは、素焼きの楽器だとそれほど水分は溜まらないので、自分の唾液が溜まっているのだと思います。そんなときは、ハガキや厚紙などをウインドウェイに通して掃除をします。慣れていない方にはオススメできませんが、音が出にくくなってきたと思ったら、目の細かい1000番、2000番くらいのサンドペーパーを細く切って、ウインドウェイに軽く数回通すと元に戻ることもあります。音が普通に出ているときはやらないことと、こすりすぎないように注意してください。

千葉稔

右の写真は掃除道具。左の2本は歯石取りで、ウインドウェイに固着したホコリなどがあった場合、これを使うこともある。通常は木のヘラを使う(写真中央)。めん棒(右から2・3番目)や、つまようじ(右端)は主に指穴、歌口などの掃除用

 

波多野杜邦

歌口、特にエッジ部分に少しでもキズがついてしまうと音が変わってしまいます。形状自体が変わらなければ修正できますが、本音としてはあまり触らないでもらいたいです。お手入れということなら、特に吹き口、ウインドウェイの両サイドは詰まりやすいので、そちらをこまめに掃除したほうがいいでしょう。私は吸水性があってコシもある、水彩画を描くための水彩紙を使うのですが、ある日たまたま持ち合わせてなくて、柔らかいティッシュペーパーのようなものを使ったら詰まってしまいました。ですので、溶けやすい紙は使わないようにしてください。ウインドウェイの両サイドに固着したホコリが溜まっていて、それを取り除いたら歴然と音が良くなったということもありますので、ウインドウェイはキレイに保つことが大事です。

波多野杜邦



さらに詳しい内容についてはOcarina25号で。




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