サックス記事

田中拓也がレクチャーする 初心者に役立つ練習法

若手気鋭2人が指南する ビギナー脱却のための効果的エクササイズ Part 2

ここからは、もう少し踏み込んでビギナーの上達に有効な実際の練習方法を紹介していこう。レクチャーしてくれるのは、ジャズとクラシックの各分野を代表する若手気鋭の二人だ!

 

Part2
田中拓也がレクチャーする 初級者に役立つ練習法
 
Lesson 1

良い音色について

いい音色は言葉で言うと難しいですが、ざっくりと言うと音の芯と響きのバランスが取れている音だと思います(身の詰まった、みずみずしい果実のような!)。響きのない音は鋭く痛く感じ耳が疲れるし、気持ちのいいものではありません。また響きだけだとぼやけてしまい何を吹いているかよくわからなくなります(中身がスカスカで皮がブヨブヨな果実のような、笑)。どちらもバランスよくまとまっている音が基準になるいい音色だと思います。
サクソフォンの難しいところは、自分の声と一緒で骨伝導で体内に響いているので自分に聞こえている音と他人が聞いている音に違いがあります。録音した自分の声が変に聞こえた経験というのは誰しもがあると思いますが、それとまったく一緒です。そのことを踏まえて、自分の音を録音してみたり、壁に向かって吹いて跳ね返りの音を聞くなど、工夫することが大事だと思います。どの音域でも統一された音色を出せること、そして良い音程で吹けていること、アタックがコントロールされていることも大切ですね!
ただ、音楽や音には無限の可能性があると思います。このような耳触りの良い音を求めるのはもちろんですが、そうでない音の中にもいい音色であることもあります。なぜかというと、音の良さっていうのは音楽ありきであるものだからです。表現は耳触りの良い音だけでできているわけではなく、その音楽に合った様々な音色を出すことも良い音の1つです。

 

次ページに続く

登場するアーティスト

田中拓也
Takuya Tanaka

東京藝術大学音楽学部および同大学院修了。第25回日本管打楽器コンクール第1位、並びに特別大賞、文部科学大臣賞、東京都知事賞を受賞。第6回アドルフサックス国際コンクール入賞。東京藝術大学在学中アカンサス賞受賞。ブルーオーロラ・サクソフォンカルテットのアルト奏者として3枚のCD、冨岡祐子氏とのサクソフォンDuoでのCD「Ars」をリリース。サクソフォンを佐々木雄二、原ひとみ、平野公崇、冨岡和男、原博巳の各氏に、室内楽を中村均一、林田祐和の各氏に師事。洗足学園音楽大学非常勤講師。平成30.31年度(財)地域創造公共ホール音楽活性化事業登録アーティスト。

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