サクソフォン編曲で演奏するクラシック・オリジナルの魅力

クラシック・オリジナルを実際に演奏してみよう

様々なクラシック・オリジナル楽曲に詳しくなったところで、次は実際に演奏してみよう。そこで問題になるのが楽譜の入手方法。自分で楽譜を書く? 購入する? 練習する前に楽譜が手元にないと始まらない! どのように楽譜を用意するのか、ここでは一般的な解決方法をご紹介!

既存の楽譜を演奏してみる

 ①サクソフォン用に書かれた楽譜を演奏する

すでにサクソフォン用に編曲されている楽譜の販売もある。プロが編曲しているのでサクソフォンが吹きやすいような調や音域に書き換えてくれていたり、違和感のないフレーズで書かれていたりするところがありがたい。例えば弊社アルソ出版はこんな楽譜を販売している。

「ステージを彩る アルトサックス マスターピース」

─掲載曲─
♪C.ドビュッシー『夢』
♪E.グリーグ『「ペール・ギュント」、第2組曲より ソルヴェイグの歌』
♪A.ボロディン『歌劇「イーゴリ公」より ダッタン人の踊り』他

 

「アルトサックスで優美なクラシックTHE CLASSICS」

─掲載曲─
♪J.S.バッハ『無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007より“プレリュード”』
♪G.フォーレ『夢のあとに』
♪I.アルベニス『タンゴ』他

 

「Freedom Saxophone」

─掲載曲─
♪S.ラフマニノフ『パガニーニの主題による狂詩曲より 第18変奏』
♪F.リスト『愛の夢 第3番』
♪O.レスピーギ『イタリアーナ リュートのための古代舞曲とアリア 第3集より』他

 

このような楽譜を出版しているのは、アルソ出版に限らない。海外の有名サクソフォニストが編曲したものもたくさん販売されている。
松下氏のように知り合いを辿って楽譜を探すというのもひとつの手かもしれない。

海外サクソフォニストによる編曲で出版されている楽曲例

ジャン=イヴ・フルモー編曲/C.フランク作曲
『ヴァイオリン・ソナタ』(Gerard Billaudot Editeur社)

 

マルセル・ミュール編曲/G.F.ヘンデル作曲
『ヴァイオリン・ソナタ 第6番』(Alphonse Leduc社)

 

 ② 楽譜を移調、編曲せずにそのまま吹く

無理して自分で移調や編曲をする必要はない。楽曲によってはその楽器の楽譜をそのまま吹くことも可能だ。どのような楽曲だとそのまま吹けるのか? 以下のような条件を満たしている曲を探してみよう!

1.サクソフォンの音域でも足りる曲
狭い音域で書かれている曲は、サクソフォンの音域でも足りるということがある。フルートの曲をソプラノで、チェロの曲をバリトンで、というような楽しみ方も。

2.無伴奏の曲
他の楽器とキーを合わせる必要がないので、移調せずに演奏することができる。
ただし、この方法では「原曲キーではなくなる場合がある」というデメリットがあるので「絶対に原曲と同じキーで演奏したい!」という人には不向きかもしれないので要注意。

《楽曲例》

G.テレマン 『無伴奏フルートのための12のファンタジー』

 

J. S.バッハ 『無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV 1013』

 
 
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