サックス記事

SAXで楽しむ! 煌めきの洋楽ヒットカバー

THE SAX vol.79 特集1

小林香織の「MELODY」、ユッコ・ミラーの「YUCCO MILLER」と、日本のサックス奏者による洋楽曲のカバー・アルバムが相次いでリリースされた。さらに最近では、前田サラの「フロム・マイ・ソウル」などでも多くの洋楽カバーが取り上げられていたし、このところ日本のサックス・シーンでも、洋楽のカバーというのが、珍しくなくなってきているようだ。 THE SAX79号の第1特集では、時代を遡り、これまでにサックス・プレイヤーたちによって演奏されてきた洋楽ヒットカバーにスポットを当て、名演・名盤の数々を紹介! 
さらに、小林香織の「MELODY」からシカゴの『Saturday In The Park』を、ユッコ・ミラーの「YUCCO MILLER」からボズ・スキャッグスの『We're All Alone』の演奏を採譜、楽譜を掲載した。本人によるアドバイス付きなので、ぜひ誌面を片手にチャレンジしてみよう! ここでは特集の概要と、演奏アドバイスを紹介しよう! (全文はTHE SAX79号掲載)

 


人気サックス奏者たちによる洋楽カバーアルバム厳選10
洋楽ヒット曲を、サックスで魅力的に聴かせるには? と悩んでいるプレイヤーは多いだろう。歌ものは耳馴染みがよいだけに、サックスで吹くことが一見簡単そうだが、実際に吹いてみると「なんだか、イメージと違う……」というケースは多いだろう。フレーズの歌い方、アーティキュレーションなどは、やはり一流のプロの演奏から学ぶことが早道だ。このコーナーでは、グローヴァー・ワシントンJr.、デヴィッド・サンボーンなど、人気サックス奏者が洋楽ポップスをカバーしたアルバム、厳選10タイトルをご紹介。

サックス洋楽カバー

『Saturday In The Park』を吹いてみよう!
シカゴのヒット曲『Satuday In The Park』(1972)を、小林香織が自身のアルバム「MELODY」でカバーしている。このバージョンの楽譜を掲載!本人から演奏アドバイスをいただいたので、ぜひチャレンジしてみよう! (楽譜はTHE SAX79号に掲載)


小林香織

小林香織氏からのアドバイス
この曲は、イントロもメロディも明るくて、どこか可愛らしい雰囲気ですよね。その感じをサックスで表現できたらとてもおもしろいと思いますので、ぜひ皆さんもチャレンジしてみてください。
まずは、リズムに乗って極力短めに歯切れよく吹いてみましょう。打楽器を叩くような感覚で、打点を感じて吹くと良いと思います。フレーズの最後はしっかり舌で音を止めて。休符を感じながら吹くことで、ビート感が生まれるでしょう。
続くは、普通に吹いてしまうと一本調子になりやすいので、メロディの音型に沿うように強弱、抑揚を付けて吹いてみましょう。音が高くなるにつれてクレッシェンド、低くなるにつれてデクレッシェンドする感じです。本当は「音型に沿う」と一概には言えないのですが、まずはそうすることで、一本調子ではなく、歌っているように聴き手に伝わると思います。慣れてきたら、自分流の歌い方をいろいろ試してみてくださいね。

 


◼『We're All Alone』を吹いてみよう!
ボズ・スキャッグスのヒット曲『We're All Alone』(1976)を、ユッコ・ミラーがメジャーデビューアルバム「ユッコ・ミラー」でカバーしている。このバージョンの楽譜を掲載!本人から演奏アドバイスをいただいたので、こちらもぜひチャレンジしてみよう! (楽譜はTHE SAX79号に掲載)


ユッコ・ミラー

ユッコ・ミラー氏からのアドバイス
こういったバラード曲は、吹いている人の気持ちが、ダイレクトに聴く人に伝わると思うのです。だから、まずは自分の心の中にあるものを大切にして吹くことが、一番良いと思います。「カッコよく吹こう」なんて、思わないほうがいいですよ。そういった上っ面も全部音に出ますから。まずは、声に出して歌ってみることから始めてみてはどうでしょうか。自分はどういうふうに歌いたいと思っているのか、分かります。
私の場合、人前で吹く時に、ちゃんと吹こうとか、人を感動させようとか、そういったことは一切考えずに、その時自分の中にあるスピリットをそのまま音に出すことだけを考えています。それをやるために、普段の練習がある。音のコントール、強弱、アーティキュレーションの練習など、普段の練習で引き出しをたくさん作っておきましょう。あとは自分の魂を出すだけです。

 

 

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