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上野耕平&ユッコ・ミラー対談が実現!

THE SAX vol.78 Cover Story

ニューアルバムの発売が8月と9月に控え、最近ではテレビや ラジオへの露出も増えるなど、いま最も注目を浴びている若きサックスプレイヤー、上野耕平とユッコ・ミラー。経歴も活動のフィールドもまったく異なる2人に、今号の特集「NEW GENERATION SAX PLAYERS」のトップバッターとして、それぞれのストーリーを語ってもらった。今回が初対面という二人だが、活躍するジャンルの違いはありながらも、同世代で同じ楽器を手にするもの同士、共鳴することの多い貴重な対談となった。ここでは、その一部を紹介しよう。(全文は本誌に掲載)


——お二人がサックスを始めたきっかは?

上野 小学2年生の時に転校したのですが、緊張しながら登校したその学校で初日に出会ったのが、吹奏楽部でした。先輩たちが演奏する『聖者の行進』にビビッ! ときて、その日のうちに両親に「やりたい!」と主張。その後しばらく時期を待って、ようやく足を踏み入れることができました。実は第1希望に出した楽器はトランペットでした。とにかく目立ちたかった! 第2希望がサックス。その不思議な構造、見た目の面白さに惹かれたんです。結果、顧問の先生の意向によって第2希望が採用され、そこから僕のサックス人生がスタートしたのです。

ユッコ 私は3歳からピアノを習っていました。でも音楽が特別好きというわけではなく、普通の中学生と同じようにJ-POPを聴くような日々を送っていました。高校に入学して帰宅部を希望するはずが、サックスやりたいという友達に引っ張られて、吹奏楽部へ……。しかたなく付き合いで行って、見たことも聞いたこともないサックスを吹いてみたら、その瞬間! とてつもない衝撃が走ったんです。「これで絶対プロになってやる!」根拠もなく、そう思いました。それまでの自分は、何の特技もなく、でも自分だけにしかない何かを持ちたいと探していたのかもしれません。そしてやっと自分の武器を見つけた! そう思える瞬間でした。

─これまでに、どういう練習を積み重ねてきましたか?

ユッコ 私はまるっきり独学で、何もできないところからのスタートでした。なので、自分の目指している音や吹きたいアドリブがあったら、とにかくできるまでやる。負けず嫌いで、できないことが悔しいんです。だからできるまでやる、そして気づいたら1日経っていた、みたいな(笑)。その繰り返しで、いつの間にか「あ、できてる」という感じになるんです。

上野 なんとなく、わかります。やっぱり自分の理想を明確に持つことが大事で、それに向かって近づいていく、探っていくことがより効率のいい練習になるんですよね。

ユッコ そうなんです。だから、理想の演奏を何回も聞いて、演奏する前にイメージトレーニングをすることが一番大事なんです。自分の中にある“表現したいもの”を、実際の音にするために練習があるんです。明確に自分の目標があって、それを実現するための準備だと私は思っています。だから、“練習”という感覚はないかもしれません。

上野 僕も同じ考えです。やっぱり聴くのが大事ですよね。音楽って、聴いて体にどんどん染み込んできたものが無意識のうちに出てくると思います。特にジャズはアドリブがあるから、自分が聴いてきた音楽が自然にフレーズに現れてくるんじゃないかな。クラシックもそうなんですよね。同じメロディを吹いていても、その人が聴いてきたものがフレーズに出るんですよ。

上野耕平 ユッコ・ミラー

(写真左から)上野耕平、ユッコ・ミラー

Profile 上野耕平(うえのこうへい)
1992年茨城県東海村生まれ。8歳でサクソフォンを始める。東京藝術大学卒業。第28回日本管打楽器コンクール第1位。第6回アドルフ・サックス国際コンクール第2位。第16回世界サクソフォンコングレスにソリストとして出場。ラジオ、TVにも出演。2014年10月『アドルフに告ぐ』でCDデビュー。ソリストとしてはもちろん、《The Rev Saxophone Quartet》《ぱんだウインドオーケストラ》で活動、また昭和音楽大学で非常勤講師を務める。これまでに須川展也、鶴飼奈民、原博巳の各氏に師事。
http://uenokohei.club/

[使用楽器]
サックス:Yamaha YAS-875EXG
マウスピース:SELMER S90 180
リガチャー:HARRISON 復刻GP
リード:VANDOREN TRADITIONAL3.5

Profile ユッコ・ミラー
三重県出身。3歳よりピアノを、高校の吹奏楽部でアルトサックスを始め、19歳よりプロ活動を開始。北野タダオ&アロージャズオーケストラのリードアルト奏者河田健氏、チック・コリア・エレクトリックバンドのサックス奏者エリック・マリエンサル氏に師事。国内外で活躍するトップミュージシャンと多数共演。教則DVD「アドリブ・ サックス・パーフェクト・マスター」をリリース。テレビCMミュージックの作曲、演奏、また出演など幅広く活躍している。
http://yukikoonishi.com/

[使用楽器]
サックス:Cannonball AVR-L
“Vintage Reborn Series”
(表紙の楽器はCannonball A5-HS Big Bell Stone Series)
マウスピース:MEYER rubber
リガチャー:石森管楽器オリジナル Wood Stone
リード:VANDOREN ZZ

 

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