THE SAX vol.81 Gear Report

勝田一樹 × Wood Stone "New Vintage" E♭ Alto Saxophone

石森管楽器が半世紀にわたりサックスのリペアを行なってきた経験をもとに、独自のノウハウを注ぎ込んで製作したアルトサックス、Wood Stone“New Vintage”E♭Alto Saxophoneが、今春発売予定だ。昨年11月に開催された2016楽器フェアでそのヴェールを脱ぎ、すでに予約も殺到している。前号に引き続き、その楽器の真相に迫るべく、長年ヴィンテージ・サックスを使用してきたジャズ・フュージョン界のトップ・スター、勝田一樹氏に検証してもらった! 詳細はTHE SAX 81号に掲載!


--勝田さんが良い楽器を求める上で一番重要だと思うところは?
勝田 「 音を出す時のレスポンスの良さ」と「全音域で無理せず吹ける」ということですね。 サックスという楽器は、高音域が痩せ気味になりがちなんだけど、この“New Vintage E♭ Alto Saxophone” シリーズはそれがないですね。全音域、バランス良くスムースに鳴ってくれるし、もっと吹き込んでいけば、もっと良く鳴ってくるんじゃないかな。今回の試奏で、自分が出せる最低音から最高音まで使って吹いてみたけど、バランスの良さは素晴らしいです。

Profile :  勝田一樹(かつたかずき)
アルトサックスプレイヤーとして、アンサンブルの中に溶け込む力強さと優しさを調和させたそのスタイルに加え、ブラスセクションのアレンジ力も他のアーティストから高い評価を得ている。一聴して分かるその音づくりと巧みなフレーズは、日本のサックス界の中でも確固たる存在感を放っている。近年のソロ活動として自身プロデュース、「JAFROSAX」名義でクラブ系のミュージシャンとアルバムをリリース。多ジャンルにまたがり大好評を得る(シングル3枚、アルバム4枚リリース)。2014年に初のソロアルバム「Kazuki Katsuta」をリリース、日本におけるiTunes、Amazon、オリコンジャズチャート1位を獲得し、大好評を博す。2016年、2nd ソロアルバム「Visualize」をリリース。

[普段の使用楽器]
サックス:アメリカンセルマー マークⅥ / マウスピース:ARB/リガチャー:石森管楽器オリジナル / リード:Wood Stone 3 ½/ストラップ:Wood Stone SerieⅡ
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