ニューヨーク・マンハッタンで腕を磨いた二人の奏者が届ける最高のフュージョンナンバー

アメリカから逆輸入!?ファンキーなバンド“MANHATTANZ”

“MANHATTANZ”の最新アルバムとファズトーンの秘密

ニューヨーク・マンハッタンで知り合ったサックスの北守一生氏とドラムの森崎直樹氏が、日本に帰国をしてから結成された“MANHATTANZ”。様々な音楽が蔓延るニューヨークの中心街で切磋琢磨を重ねてきた両氏が作り上げたバンドだ。

そんな二人が作り上げたバンドサウンドは70年代後半~80年代に全盛期だったフュージョンの音楽を思い起こす。筆者が最近ハマっているのは2019年11月に発売された最新アルバムの『Don't Chase The Rabbit』。すべてオリジナル楽曲でめちゃくちゃかっこいい。

殆どの楽曲をサックスの北守氏が書き上げているということで彼のサウンドを存分に活かした楽曲で構成されている印象だ。メロディを歌い上げるサックスのハーフタンギングや音の処理、ほんの少しベンドアップするところは、スーパーレジェンド、“デヴィット・サンボーン”を彷彿させる。

 

 

ファズトーンの秘訣!?

筆者が北守氏の演奏を聴いた時、衝撃を受けたのがコントロール自在で思いのままに操っているファズトーンだった。これはセッティングに工夫があるのか…とご本人に訪ねたところ、ハンドメイドのマウスピースを製作・販売している『SAXZ』でオリジナルモデルを開発したという事実を知った。

同社はあのデヴィット・サンボーン氏やハイパーサックスプレーヤー・本田雅人氏と共同開発したマウスピースを作り上げていることで知られている。北守氏のモデルはシャンク部分に真鍮を採用しているため、安定した音の輪郭を保てているのだろう。

>>SAXZマウスピースの詳細:北守一生 KAZUKI KITAMORI MODEL ALTO METAL

 

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