ロンドンの最先端ジャズ・シーンを牽引する若きトップ・ランナー
2020年にリリースしたアルバム「Source」がイギリス最高峰の音楽賞と言われるマーキュリー・プライズにノミネートを果たすなど受賞歴も次々と重ね、瞬く間にロンドンを代表するサックス奏者/コンポーザーとなったヌバイア・ガルシア。
そんな高評価を受けた前作に続くアルバム「Odyssey」を早くも発表した。この話題の才女を、昨年の初来日公演に続く2度目のブルーノート東京での公演のタイミングでキャッチし、本誌では3度目となるインタビューを敢行した。
(インタビュー・文:早田和音/通訳:染谷和美/取材協力:ブルーノート東京、Concord Jazz)
音楽が導いてくれるのに任せて曲を積み重ねながら進めた
次ページにインタビュー続く
・このアルバムを映画のように感じてもらいたいという願いがある
・Lineageはメンテナンスがしやすく、環境の変化にも強いので助かる

ヌバイア・ガルシア
【UCCO-1244】¥3,080(税込) Concord Jazz
[演奏]ヌバイア・ガルシア(Ts)、エスペランサ/リッチー・セイヴライト/ジョージア・アン・マルドロウ(Vo)他
[収録曲]Dawn feat. esperanza spalding/Odyssey/Solstice/Set It Free feat. Richie/The Seer/Odyssey(Outerlude)/We Walk In Gold feat. Georgia Anne Muldrow/Water’s Path/Clarity/In Other Words, Living/Clarity(Outerlude)/Triumphance/Clarity(Alternative Version)※日本盤ボーナストラック

●PROFILE
NUBYA GARCIA(ヌバイア・ガルシア)
ロンドン北部で生まれ育ったヌバイア・ガルシアは、10代後半にトゥモローズ・ウォリアーズに参加する前にカムデン・ミュージックで音楽教育を受け、トリニティ・ラバン・コンセルヴァトワール・オブ・ミュージックでトレーニングを修了。2017年のデビューアルバム「NUBYA'S 5IVE」は、The Vinyl Factoryから称賛され、EP『WHEN WE ARE』(2018年)では、タイトル曲がNPRの2018年ベスト・ソングの1曲に選ばれるなど高評価を得た。また同年、Jazz FM 「Breakthrough Act」賞とSky Arts Award 「Breakthrough Act」賞を、2019年にはJazz FM 「UK Jazz Act of the Year」を受賞。2020年にアルバム「Source」をリリースするとUKアルバム・チャートのトップ30に入り、USウェブ・メディア、ピッチフォークにて「Best New Music」を獲得。さらにRolling Stone誌で「Album of the Month」を獲得するなど音楽媒体から絶賛を受ける。2021年にはDownbeat「Rising Star Award, Tenor Saxophone」を受賞、更にParliamentary Jazz Award「Jazz Instrumentalist of the Year」を受賞、Jazz Journalist Award「Up&Coming Musician of the Year」にもノミネート。また、アルバム「Source」はイギリス最高峰の音楽賞と言われるマーキュリー・プライズにノミネートを果たす。2023年3月には、ガルシアをはじめとするロンドンのジャズ・シーンをリードするグループ、ロンドン・ブリューのメンバーとしてアルバムをリリースし、世界的な賞賛を浴びた。2023年10月に初来日公演。2024年9月にニューアルバム「Odyssey」をリリースした。












