フルート記事
THE FLUTEのすゝめ ~演奏にきっと役立つ備忘録~

第10回|知ってる? 別冊シリーズ〈前編〉

みなさん、こんにちは! 毎日暑いですね💦
「THE FLUTEのすゝめ」も記念すべき第10回となりました。
連載をお読みいただき、ありがとうございます!
そこで今回は、今読んでもためになる情報満載のTHE FLUTE別冊シリーズを、次回と2回(前後編)に分けて一挙ご紹介したいと思います☆
※現在もご購入いただける号を掲載しております。

別冊シリーズ誕生秘話~THE FLUTE別冊はこうして生まれた~

1998年7月〜2011年1月の間に発刊(FLUTE STYLEシリーズを除く)したこちらのシリーズ。
そもそも本誌の他に、なぜ別冊が生まれたのでしょうか?
当時、編集制作を手掛けた方々にお話を訊いてみました!

別冊シリーズが誕生したきっかけは何だったのでしょうか?
編集制作
担当
当時CD付きの曲集があまりなく、あっても高価だったという背景があります。
そんな中で意見が上がった「演奏を聴きたい、伴奏音源がほしい」という声に応えて制作されました。
元々は色々な楽器とフルートの編成で演奏するというニーズに答えるために作った雑誌です。
愛好家の方はピアノ以外の楽器と演奏する機会がなかなかないので、取り上げる楽曲は愛好家の方が楽しく吹きやすい日本の童謡などが多いですね。
完成までは大変な部分も多かったですが、今となってはいい思い出です♪
別冊シリーズの特徴はどういったところにありますか?
編集制作
担当
一つのテーマに沿って、必ずCDをつけることです。そして別冊には連載などはなく、一冊完結型の雑誌になります。発刊される本誌とのバランスも見ながら、テーマを変化させて作っていました。
ありがとうございました(^^)♪

貴重! 今も入手可能な別冊シリーズを一挙ご紹介♪

※表紙画像をクリックすると詳細ページに移行します♪

ザ・フルート 別冊 Vol.1(改訂新版)

ザ・フルート 別冊 Vol.1(改訂新版)
〈ポピュラーからクラシックまで楽しくレッスン‼ ハープ伴奏による ソロ・フルート名曲特集〉
定価:1,980円 (税込)

『シチリアーノ』、『白鳥』、『メヌエット』アルルの女よりなど、フルートで吹いてみたい王道のレパートリーをお楽しみいただけます。
冒頭の細川順三さんによる「名曲案内」や、中盤の「名曲を訪ねて/名曲解説」は、掲載している名曲を美しく演奏するために必読です♪
後半には細川順三さんとハープ奏者の井上久美子さんによる対談や、吉田雅夫さんが語る、各作品にまつわるエピソードを掲載しています。

ザ・フルート別冊 vol.03

ザ・フルート別冊 vol.03
〈バロック音楽特集 チェンバロ伴奏によるソロ・フルート〉
定価: 1,980円 (税込)

甲斐道雄さんとチェンバロ奏者の森岡奈留子さんの対談でスタートするこの一冊。バッハやヘンデルなどバロックの魅力に迫ります。ドイツ、フランスなど国によって演奏がどのように異なるのかなど、バロック音楽に興味のある方は必読です。
収載している楽曲は、甲斐道雄さんがバロック音楽の中でもポピュラーな作品を選んでくださいました! 甲斐さんによる「演奏のポイント」付きです。

ザ・フルート別冊 vol.6(改訂新版)

ザ・フルート別冊 vol.6(改訂新版)
〈永遠に歌い継がれる名旋律をフルートで 中田喜直〔人と音楽〕 心に残る名歌曲・音楽特集〉
定価: 1,980円 (税込)

音楽プロデューサー・牛山剛さん&上明子さんによる中田喜直さんを偲び、その功績と魅力を語る対談を巻頭に掲載。
大嶋義実さんとピアニストの三木香代さんには、フルートとピアノのアンサンブル、そして中田さんの歌曲についての思い出を語っていただきました。
後半では大嶋義実さんの(当時の)近況や素顔に迫るインタビューと、盛りだくさんです!

ザ・フルート別冊 vol.11(改訂新版)

ザ・フルート別冊 vol.11
〈フルート・カルテットの楽しみ〉
定価: 1,980円 (税込)

表紙&模範演奏(マイナスワンCD付き)は荒川洋さん、故・立花千春さん、戸田敦さん、前田綾子さんによるフルートカルテット「キャトル・クルール」。4人それぞれのお話の他、特集「フルート・カルテットの楽しみ」では、柴田勲さん、松石隆さん、佐藤充一さん、そして作曲家の伊藤康英さんが登場します。
楽譜(カルテットのスコア)も、「キャトル・クルール」による演奏ポイント解説付きで、たっぷり収載しているので、CDとともにお楽しみください‼

ザ・フルート別冊 vol.12

ザ・フルート別冊 vol.12
〈オペラアリアをフルートで〉
定価: 2,640円 (税込)

表紙&巻頭のインタビューにはさかはし矢波さん、吉岡アカリさん、伊藤康英さん(作曲家)が登場!
伊藤さんによる作曲家の目線でのオペラのお話は、フルート吹きも知っておきたいところです。東フィルでオーケストラのみならずオペラの公演も演奏するさかはしさん・吉岡さんには、オーケストラ・ピットでの意外な出来事もお話しいただきました。
そのほか、(当時の)ドイツのオペラ事情を新井力夫さんに、イタリア人のオペラの楽しみ方をサルヴァトーレ・ヴェラさんにお話しいただきました!

ザ・フルート別冊 vol.13(改訂新版)

ザ・フルート別冊 vol.13(改訂新版)
〈フルートと弦楽器の響き その魅力〉
定価: 1,980円 (税込)

表紙&模範演奏はクァルテット・エクセルシオの皆さん。フルートの萩原貴子さんはもちろんのこと、弦楽器の皆さんにもそれぞれの使用楽器についてお話していただきました。弦楽器の方からフルートのお話を聴けるのは貴重なのではないでしょうか?
室内楽に興味のある方には特にオススメです!
楽譜(フルートパートのみ/スコア付き楽譜は別売)はJ.S.バッハの『G線上のアリア』やグルック『精霊の踊り』、美空ひばりさんの『川の流れのように』などを収載しています。

ザ・フルート別冊 vol. 15(改訂新版)

ザ・フルート別冊 vol. 15(改訂新版)
〈フルートポップスの魅力“ロマンス イン ラブ”〉
定価: 1,980円 (税込)

巻頭では波戸崎 操さん(Fl)、小松勉さん(Pf)、三枝慎子(Vc)、貝増直樹(Prc) の4人にお話を伺いました。なかなかない編成で活動するみなさんに、この編成でのアンサンブルの魅力を語っていただいています。
「素顔」のコーナーでも、波戸崎操さんにインタビューしました。幼少期からのお話なども伺っていますよ!
この号では、波戸崎さんによるアナリーゼ解説付きの楽譜を収載しています。『愛はかげろうのように I've Never Been To Me』や『瞳をとじて』など、ポップスを演奏したい皆さん、ぜひ活用してくださいね♪

いかがでしたか?
どの号もそれぞれのテーマについて詳しく掲載しているので、ご自身の演奏したい編成やジャンルに合わせて、きっと役立てられると思います。
次回も〈後編〉として、別冊シリーズをご紹介します! お楽しみに☆


フルート奏者カバーストーリー