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レポート:椎名春奈

第2回 国際オカリナ・レイヴコンクール 受賞者コンサート

2021年10月にイタリアで「第2回国際オカリナ・レイヴコンクール」がオンラインにて開催されました。その独奏A部門第1位の副賞として、5月21~23日の3日間、イタリア・ベンティヴォーリオ市で行なわれた3つのコンサートに出演しました。私の他に独奏A部門 第2位のRyu Ji-Hyeさん(韓国)や、日本からは審査員の小林理子先生も招待され、国際色豊かなコロナ禍後の大きなオカリナイベントとなりました。
いつか行ってみたいと長らく憧れていたオカリナ発祥の地、イタリア。このために前回の第1回から足かけ2年、シングル管での実力が試される課題曲と戦った甲斐がありました。コロナ感染拡大で当初の予定より半年延期になり、今度こそ行けるのかな……と不安もありました。
空港が閑散としているのは日本だけでヨーロッパの空港は大混雑、満席、ノーマスク。まるでコロナが終わった後の世界を見ているようでした。

 

最初のコンサートは5月21日の夜、ベンティヴォーリオ城にてエミリアーノ・ベルナゴッツィ氏が指揮するオーケストラのソリストとして、私は大好きな佐藤一美先生が作曲した『夢』をトリプレットオカリナで演奏しました。地元のジュニアオーケストラに先生方も加わっての大編成の迫力。お城の中の響きも素晴らしく、感動の涙をこらえるのに必死。コンサート最後でのチェコからやってきた合唱団と、オカリナメンバーも全員オーケストラに加わっての大合奏も忘れられない思い出です。

 

翌5月22日は農業博物館でのコンサート。子どもたちのオカリナ合奏に日本と韓国からのゲストも加わりました。その後、地元のピアニストに伴奏してもらいコンクールの受賞曲『Capriccio』を披露。鳴りやまない拍手に感激でボーッとしているうちに、オカリナ合奏団G.O.B.の演奏が始まります。初めて生で聴けて大興奮! 想像の上をいくテクニックを間近で見て聴いて、オカリナの深い響きを身体全体で感じました。
5月23日は最後のコンサート。『さくらさくら』のソロ演奏、小林理子先生と『ふるさと』を二重唱……実は歌が苦手なので無茶ぶりに動揺した後は、2日前から練習を重ねた13名(イタリア人6名+韓国人5名+日本人2名)でのオカリナ合奏を披露。エミリアーノ氏編曲のオカリナ7重奏譜を、私はSC担当でド緊張! ほぼ記憶がありません。
その後はM.O.G.の若さあふれる、これまた素晴らしい演奏を聴かせていただき、追いつけそうにない技術を目の当たりにして今後の目標が見えました。

 
 

これにて終了。日本へ帰ります! チャオー! と盛大に別れを惜しんだ直後、帰国前PCR検査で陽性だったことが発覚! 4泊の予定が23泊になったりもしましたが、それも含めてこれまで様々なコンクールにチャレンジしてきて良かった! オカリナに出会ってよかった! と心から思える最高の旅でした。イタリア語の勉強をこれからも続けて再訪したいです。この歳で人生を変えるような衝撃の旅ができたことに心から感謝しつつ、貴重な経験を糧にオカリナ演奏、指導に励んでいきます。

(椎名春奈)

 

第2回 国際オカリナ・レイヴコンクールに関する情報は下記をクリック!(イタリア語です)
https://www.ocarinarave.it/2021/11/15/i-vincitori-del-concorso-ocarina-rave-2021/

 






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