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Ocarina vol.39│トム・バノップヘム Tom Vanopphem

メジャーレーベルからカバーアルバムをリリース!

トム・バノップヘム

現在、(株)大塚楽器製作所の社員として様々な業務に就き、演奏活動も積極的に行なっているトム・バノップヘムさん。TikTokのフォロワーは30万人以上と、Ocarina愛好者はもちろん、Ocarinaを知らない若い世代にも広く知られています。
そんなトムさんがDREAMS COME TRUE(ドリームズ・カム・トゥルー。以下、ドリカム)の名曲をカバーしたドリカム史上初のOcarinaによる公式カバーアルバム「Bittersweet」(ビタースイート)を発表。2021年9月22日にメジャーレーベルのユニバーサルミュージックよりリリースされました。
そんなトムさんに同アルバムについて聞きました。

 

日比谷音楽祭で出会う

ドリカムのOcarinaカバーアルバムはどんなきっかけで制作することになったのでしょうか?
トム
2019年に行なわれた第1回目の日比谷音楽祭でドリカムの中村正人さんと出会って、そのとき僕のデモ演奏を聴いて、僕とオカリナに興味を持ってくれました。最初は中村さんがどんな人なのか知らなくて、僕が好きだったゲーム「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」の音楽を担当した人だと後からわかったんです。日本だとドリカムのベーシストのイメージだけど、僕も含めた外国人は「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」のオリジナル曲を作ったミュージシャンのイメージが強いと思います。
その後、仲良くしてもらって、ある日中村さんが「新しい音楽を一緒に作ろう」と。最初はアルバムを作るということではなかったけれど、レコード会社の担当者なども出席した会議で僕のTikTokのフォロワーが30万人以上いるからいろんなことができるね、という話になって、最終的にドリカムのカバーアルバムを作ることになったんです。
アルバムタイトル「ビタースイート」は日本語で“ほろ苦い”という意味ですが、このタイトルにはどんな意味や願いが込められているのでしょうか?
トム
メジャーレーベルからデビューできる嬉しさ、そしてオカリナでの演奏やTikTokでの活動は好きなことをやっているので気持ちがいい。そんな甘く楽しい部分と、世の中はコロナ禍で苦しい状態にあり、しかも思うように音楽活動ができていないミュージシャンも多い。そんな苦い部分を表現したんです。
また、ドリカムの曲は物悲しい曲とハッピーな曲があるから、このタイトルに合うなと思って、みんなに伝えたら賛成してくれました。

 

インタビューはさらに続きます。全文は本誌Ocarina Vol.39でお楽しみください。

 

CD Information

Bouquet

「Bittersweet」トム・バノップヘム
【UMCK-1703】ユニバーサルミュージック
[価格]¥2,500(税込)
[演奏]トム・バノップヘム(Oc)、フアン・パチェコ(Pf)
[収録曲]未来予想図Ⅱ、きみにしか聞こえない、めまい、す き 、三日月、琥珀の月、おやすみのうた、NOCTURNE 001、SNOW DANCE、ETERNITY、ボーナストラック:Green Hill Zone

 

 

Profile
トム・バノップヘム Tom Vanopphem

1990年ベルギーの首都ブリュッセルで生まれる。1998年(8歳)のときに、日本のビデオゲーム「ゼルダの伝説─時のオカリナ」でオカリナを知る。長年「オカリナ」はゲームのなかの仮想の楽器だと思っていたが、実際に存在する楽器と知り感動する。2004年に、初めてのオカリナを手にする。その後、Webサイトでオカリナ複数管の演奏を見て、自分も演奏してみたいという思いに駆られ、2009年(19歳)複数管オカリナの演奏に取り組み始める。それまで楽器経験がなかったものの、猛練習で音楽知識、演奏力の向上に努めた。イタリア、オーストリア、ギリシャ、中国、台湾など様々な国に赴き、演奏経験を積むとともに、多くの国々で称賛を受けた。神戸で開催されたコンサートに招待され、かねてより夢であった日本を訪れることとなった。短期的な滞在の予定だったが、日本の文化や景色、人々の優しさに触れ、日本にとどまることを決意。現在オカリナメーカーである㈱大塚楽器製作所に所属。現在に至る。







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