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Ocarina vol.44│宗次郎 Sojiro

澄んだ音色の秘密と、薪を使ったOcarina作り

日本の多くのプロ奏者をはじめ、世界中のOcarina奏者に大きな影響を与えてきた宗次郎さんの3年ぶりとなるニューアルバム「オカリーナの森・心象スケッチ」が2022年10月1日にリリースされ、前号のOcarina vol.43では宗次郎さんにニューアルバムのことを中心としたインタビューを行ないました。
今号では宗次郎さんの安定したピッチや素朴で澄んだ音色の秘密に迫ります。
さらに茨城県常陸大宮市にある「Sojiroオカリーナの森」でのOcarina作りについてもお訊きしました。

 

自分の求めている音色を見つけていく

宗次郎さんのような音色で吹くためには何をすればいいですか?
宗次郎
練習するしかないです。僕は、火山久先生についてからの最初の3年間は1日8時間くらい練習していました。森の中なので周りを気にすることもなく、夜の8時から明け方まで毎日吹いていましたね。そのとき、自分なりにいろんな吹き方をして試しました。火山先生には高音を吹くときソプラノFやソプラノGだったら上を向けたほうがいい、アルトCは手前に引き寄せないといい音が出せないなど基本的なことを教えてもらい、それを忠実にやっていました。でも、先生に教わったことだけをやっていても上達しないと思うんです。
自分の求める音色がどういうものなのかを明確にしておいて、自分でいろいろと試してみて、それが自分の求めている音色なのかを見つけていくしかないです。

パッと吹いて良し悪しは決められない

今回の窯入れで200本ほどOcarinaを焼かれたとお聞きしましたが、200本焼いて本番で使える楽器はどのくらいあるのですか?
宗次郎
今の窯は一度に200本くらい焼くことができます。今回焼いたものは、まだちゃんとチェックできてないのですが、パッと吹いて良し悪しは決められないですね。オカリーナの森にいるときに、楽器を少し温めてから吹いて、ピッチもピッタリでいいなと思っても、都会で吹いてみるとピッチが高かったりします。気のせいかもしれないけれど、そう感じるので本番で少しずつ使ってみないと正直わかりません。一応、目星はつけておいて選んではいますけどね。今までの経験から考えると、200本焼いたうちの60本くらいはピッチが合っているかなというものがあって、実際に本番でも使えそうだと思うのは20本くらい。さらにその中から選んでいきます。
昔は今のような立派な窯ではなく小ぶりのものでした。デビューしたころは廃校になった小学校で作っていましたが、一度に100本くらいしか焼けなかったんです。
 

インタビューはまだまだ続きます。全文は本誌Ocarina Vol.44でお楽しみください。

 

CD Information

オカリーナの森・心象スケッチ

「オカリーナの森・心象スケッチ」
【SOFM-1005】風音工房
[演奏]宗次郎(Oc)、野村織音(Fl)、今井博子(Vn)、森正明(Guit)、蓮沼健介(Pf)
[曲目]アイヌ古老の歌に寄せて、歩き出して吹き飛ばして、りんどうの花開いて、月夜のダンス、今から明日へ、人生は悲しいものだけれど、山路来て…すみれ草、美っ空の下で手を繋いで、アイヌ古老の歌に寄せて in the deep forest
[価格]¥2,500(税込)
[購入]宗次郎公式オンラインショップ
https://sojiro.base.shop/

 

Profile
宗次郎 Sojiro

陶製の笛オカリナの第一人者。群馬県館林市出身。1975年、生まれて初めて聴くオカリナの音色、響きに魅せられる。この年から、自分の目指す音を求めて本格的にオカリナ作りを始める。1985年までの10年間に制作した数は1万個を越えている。その中から選りすぐった10数個のオカリナを使用している。1985年にレコードデビューし、1986年のNHK特集「大黄河」の音楽で一躍脚光を浴び、人気アーティストとしての地位を得る。その後、定期的にオリジナル・アルバムをリリースし、アルバム発売に合わせて全国各地でコンサートツアーを実施。1993年には、アルバム『木道』(キドウ)『風人』(フウト)『水心』(スイシン)の自然3 部作で、第35回日本レコード大賞<企画賞>を受賞。2001年よりマイク等音響機材を使用しない生音コンサート<クラシカル・アンサンブル~オカリナ・エチュード>を毎年実施。2008年8月、オカリナの普及やファンとの交流の場として茨城県常陸大宮市の自宅近くに「Sojiroオカリーナの森」を建設。2019年4月に6年振りとなるオリジナル・アルバム『昔むかしの物語(はなし)を聴かせてよ』を発売。2022年10月1日には3年振りとなるオリジナル・ニューアルバム『オカリーナの森・心象スケッチ』を発売。常に自然との関わりの中で土とのふれ合いを大切にし、コンサート、作曲、創作活動を続けている。

 







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