オカリナ記事 オカリナ ミュージックキャンプ 2024
  オカリナ記事 オカリナ ミュージックキャンプ 2024
[EVENT REPORT]涙あり、笑いありの最高の思い出!オカリナ三昧の3日間!

オカリナ ミュージックキャンプ 2024

2024年9月、弊誌『Ocarina』誌が主催する「オカリナミュージックキャンプ」を開催しました! コロナ禍を経て、昨年4年ぶりに復活した同キャンプは今年で8回目!👏👏👏
本誌お馴染みのオカリナセブンの7人とオカリナ愛好家の皆さまが集い、富士山の麓 山中湖にて素敵なアンサンブルを奏でました。
「名前は目にしたことあるけど……一体どんなイベントなの?」という方もいらっしゃると思いますので、オカリナミュージックキャンプとは一体どんなイベントで、どんなことが行なわれているのか、2泊3日のこのイベントを今回は少し掘り下げてお伝えしていきます!

 

 日 程 2024年9月28日(土)〜9月30日(月)
 開催場所 山中湖 秀山荘、STUDIO UP-FIELD(スタジオ アップフィールド)
 講 師 オカリナセブン[佐藤一美(SC)/小山京子(SG)/川上志乃(AC)/佐々木一真(AG)/森下知子(BC)/むとうさちこ(BG)/植田篤司(CBC)]
 課題曲 
♪ナポリのタランテラ(Tarantella Napoletana)
♪聖アントニーのコラール(作曲:J.F.ハイドン)

講師はどんな人?

本誌では説明不要ですが改めて、イタリアのブドリオ・国際オカリナフェスティバルやニューヨークのカーネギーホールでの演奏など、日本を代表するオカリナアンサンブル「オカリナセブン」の7名です!

 パートと講師 
ソプラノC管:佐藤一美さん
ソプラノG管:小山京子さん
アルトC管:川上志乃さん
アルトG管:佐々木一真さん
バスC管:森下知子さん
バスG管:むとうさちこさん

 

どこで行なわれてるの?

開催場所は、湖に映る「逆さ富士山」でも有名な山梨県にある山中湖村。2泊3日の宿泊先は今年も秀山荘でした。お料理が美味しいと大変好評な富士山を望む素敵なお宿です。早朝やフリータイムに目と鼻の先にある湖まで出かけたり、林道を歩いたりと美しい自然を感じられるのも醍醐味の一つです。今年はあいにくの天気でしたが、最終日には晴れ間から富士山の姿も。

秀山荘
STUDIO UP-FIELD
 

どんな人が参加できるの?

もちろんどなたでも参加できます! リピーターの方も多く、第1回から毎年参加されている方も。初めての方も顔馴染みの方、みなさん和気あいあいとされています。今年は台湾から参加してくれた方もいらっしゃいました!

 

タイムスケジュールはこんな感じ

2024年のオカリナミュージックキャンプはこのような形で行なわれました。

 タイムテーブル 

まず初日のオリエンテーションで、参加者のグループとパート分けを行ないます。
3日目に発表会があり、課題曲のグループ演奏と全体演奏披露に向けて、パート別や全体の練習を行ないます。
パート別のレッスンではパートごとに講師がついたグループレッスンが行なわれます。

 
パート別レッスンの様子
 
全体練習の様子
 

ミュージックキャンプの講座

また課題を練習するだけではなく、オカリナ上達のための「講座」があるのも同キャンプの特徴。

指を小さく動かす意識を
ゆっくりのテンポから上げたり下げたり練習を
音程を意識して整える
当てる音、抜く音を決める
舌の動きはコンパクトに

といったことを講師たちが具体的に説明していました。
この講座の中でとりわけ興味深かったのは「アンサンブルについて」のお話。オカリナは楽器のメーカーや工房によって音色や楽器の鳴りの傾向が様々で、アンサンブルにおいて「音を合わせる」ということが非常に難しい楽器でもある。では「なぜオカリナセブンは音が合うのか?」にも繋がる深いテーマでした。その答えのひとつは「“音楽”で合っているから」。楽しく演奏しているとアンサンブルとして合ってくるというものでした。

一方で、低音から高音まで、それぞれが空間の響き方を確認し、音の波をコントロールすることが重要で、それを確認する方法があると。例えば、良い響きとは「リラックスして出せる良い声」に近く、低音楽器であれば吹いているときに耳の下辺りがビリビリと振動してする状態、AGより上なら口の中が、SCなら副鼻腔(鼻)がビリビリと振動している状態が「響いている状態」であると。それぞれのパートごとで、こうして共通で感じる状態で確認するのもアンサンブルの響きを合わせる方法のひとつという話に思わず納得。こうした話を直接聞けるのも講座の醍醐味です!

基礎練習、全体練習ではセブンのメンバーそれぞれが講座を担当
 

オカリナセブンの演奏が聴ける! ミニコンサート

2日目の講座→全員練習→全員合奏を終えると、美味しい夕食を挟んでオカリナセブンによるミニコンサートが行なわれました。
7人の先生たちによる息の合ったアンサンブルは、まさにレッスン・講座で語っていたことを音で体現。参加者はもとより、宿泊にきていた一般のお客さんも聴きに集まり、拍手喝采の演奏を披露してくれました。

 

懇親会でもっと仲良く!

同キャンプの醍醐味は練習と演奏だけではありません。普段会えない人、その場でしか会えない人、知ってる人知らない人を含め、オカリナを通して仲良くなること。これは地元のグループ活動だけでは味わえない同キャンプの魅力でしょう!

 
 

緊張の発表会

3日目はいよいよ発表会。全体演奏→グループ演奏の順番で発表していきます。演奏は、マイクを立てて同時に収録することも相まり、緊張する参加者の面々。
しかし、いざ音を出すとこれまで練習の成果がしっかりと出て、音ミスもなく、音程もピッタリな完璧なアンサンブル演奏を披露してくれました。
『タランテラ』を指揮した植田先生は「みなさん、ここは大きなホールのステージです。そう思って演奏しましょうね」と大きなステージを意識した演奏を促し、演奏に緊張を持たせ、吹き終わったら客席を想定したお辞儀をしていたのが印象的でした。
一方の『聖アントニーのコラール』を指揮をした佐々木先生は「この曲のようにゆっくりとした曲は発音を合わせたりすることが難しいのですが、凄く綺麗に合うポイントが増えて、指揮棒を振っていて気持ちよかったです。ここで学んだことを持ち帰って、みなさんそれぞれの活動やグループ等に活かしてください」と激励していました。

 
 

最後はみんなで記念撮影

最後はグループごと、そしてみんなで記念撮影。3日間で絆を深め合ったパート別のみんなで、思いのままにポーズをとってパシャリ。

 

編集後記
いかがでしたか? 少しは伝わりましたでしょうか? すっかり毎年恒例となった「オカリナミュージックキャンプ」ですが、参加者のみなさんと同じように、私たちスタッフも学ぶことが多いです。
音楽・楽器業界の中でも、コロナ禍でもっとも大きな影響を受けたのは、実はオカリナ界ではないかと思っています。あの時代、みんなで集まってアンサンブルを楽しむことは大きな制限があり、活動のほとんどがソロではなくグループ、かつシニア層が多い事実もそれに拍車をかけました。オカリナから離れてしまった人も多いのではないかと思います。そうした時代を経て、このようなイベントの場を提供できる喜び。オカリナを笑顔で楽しむことは当たり前ではないのだと学びました。
初回から参加されている方がその思い出とともに近況を語ってくださったり、台湾のイベントで知り合った方を誘って参加してくださる方がいたり、普段は足が悪くて車イスだという方がお仲間と再び参加する姿や、発表を終えた安堵と喜びから涙する姿、そうした参加者のみなさまを通じて、喜びや出会いが生まれる「オカリナの魅力」と「音楽の力」を改めて感じました。
……と、まるで最終回のような言い方ですが、来年も開催できるよう努めて参りますので、今年参加してくださった方、まだ参加したことがないという方、ぜひぜひ次回ふるってご参加ください。
オカリナセブンの先生方、そして参加者の皆様に感謝!

 

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