サックス記事 留学のすすめ フランス編 part2「国立高等音楽院(パリ国立高等音楽院)」
THE SAX vol.99

留学のすすめ フランス編 part2「国立高等音楽院(パリ国立高等音楽院)」

「留学のススメ」では、全員が海外留学の経験を持つ若手音楽家集団「インペトゥス・サクソフォン・アンサンブル」(以下、インペトゥス)のメンバーがナビゲーターとなり、フランスをはじめとしたヨーロッパの音楽留学について様々な角度から取り上げていく。

第2回 フランス編 Part2

井上 ハルカ | 本堂誠

国立高等音楽院(パリ国立高等音楽院)

インペトゥス・サクソフォン・アンサンブル

同時期にフランスをはじめとするヨーロッパに留学し、共に研鑽を積み、その後帰国して東京、大阪、名古屋で活動しているメンバーが集まり、2018年に結成。ある程度共通の音楽の方向性を持ったメンバーでアンサンブルをやってみたい、という考えから始まり、定期的に海外からサクソフォン奏者を自分たちの公演に招待し、東京、大阪、名古屋でコンサート、マスタークラス、セミナーなどを開催するという活動を展開している。2019年5月にはリヨン地方音楽院サクソフォン科の教授であり、演奏家・作曲家として世界で活躍している鬼才ジャン=ドニ・ミシャ氏を迎えて第1回演奏会を開催した。

メンバー:井上ハルカ、酒井希、磯貝充希、安泰旭、田中由貴、野原朝宇、根本響子、本堂誠、竹下眞理子

 

井上ハルカ
愛媛県出身、大阪在住のサクソフォン奏者。ESA音楽学院、リヨン地方音楽院を経てパリ国立高等音楽院第一高等課程の入学試験に審査員満場一致で合格。クロード・ドゥラングル氏の下で特に現代音楽や電子音楽を取り入れた作品にも意欲的に取り組み、サクソフォン科第二高等(修士)課程を経て第三課程DAI現代音楽クラス、室内楽科第一高等課程を修了し2015年に帰国。国内外のオーケストラで客演を務め、ブーローニュ・ビヤンクール現代音楽コンクール《Musique du dernier siecle 2014》にて審査員特別賞を、現代音楽演奏コンクール《競楽XII》にて聴衆賞を受賞。サクソフォンを前田昌宏、岩田瑞和子、前田幸弘、ジャン=ドニ・ミシャ、クリストフ・ボワ、クロード・ドゥラングルの各氏に師事。室内楽と現代音楽をイェンス・マクマナマ、へ=スン・カンの各氏に師事。現在ESA音楽学院専門学校、相愛大学音楽学部(楽器論)非常勤講師。

本堂誠
千葉県出身。東京藝術大学音楽学部器楽科を卒業し同大学院に入学。同年に渡仏し、パリ国立高等音楽院第一課程に入学。サクソフォン科、並びに室内楽科を最優秀の成績で修了。在学中、アムステルダム音楽院へ短期交換留学。ソリストとしてスロヴェニア国際コンクール、アドルフ・サックス国際コンクール(仏)ソリスト部門、アンドラ国際サクソフォンコンクールの3つの国際コンクールで優勝、2017年第34回日本管打楽器コンクール第1位、および内閣総理大臣賞、特別大賞、聴衆賞を受賞。室内楽においては、2017年第9回大阪国際室内楽コンクール管楽部門で、日本人(ニオベ・サクソフォン四重奏団のメンバー)として初めてとなる第2位。また2016年秋よりブルーオーロラ サクソフォン・カルテットのバリトン奏者。サクソフォンを冨岡和男、池上政人、原博巳、クロード・ドゥラングル、クリストフ・ボワ、アルノ・ボーンカンプの各氏に、室内楽を中村均一、貝沼拓実、ヘスン・カン、棚田文紀、イェンス・マクマナマ、ラズロ・ハダディの各氏に師事。2018年9月にリリースしたデビューCD「BARITONISM」は、2018年度「レコード・アカデミー賞」特別部門受賞。

Information
インペトゥス・サクソフォン・アンサンブル第二回演奏会
ヴァンソン・ダヴィッド氏を迎えて
[出演]インペトゥス・サクソフォン・アンサンブル、ヴァンソン・ダヴィッド(Sax)、ゲスト:福井麻衣(Hp)
[料金]一般¥3,000 学生¥2,000 ※当日¥500増
[問合せ]info.impetus.jp@gmail.com
●Tokyo
[日時]2020年4月14日(火) 19:00開演
[会場]豊洲シビックセンターホール
●Nagoya
[日時]2020年4月15日(水) 19:00開演
[会場]千種文化小劇場
●Osaka
[日時]2020年4月17日(金) 19:00開演
[会場]豊中市立ローズ文化ホール

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