サックス初心者のギモンを解決!Q & A

 

11:取り扱い方

楽器を持つ時の注意点は?
「サックスはたくさんの部品がついていて触るのがコワイ」……そう心配する気持ち、よく分かります。まずは楽器を買うときに、対応してくれる楽器店スタッフにサックス初心者であることを伝えましょう。そうすれば、楽器の持ち方、組み立て方を一から親切に教えてくれるはず。 でもいざ一人になると、やはり恐る恐る楽器を持ってしまいそう。それでは逆に、手を滑らせて落としてしまう危険性があるので、しっかりと固定された机の上などにやわらかい布を敷いて楽器の底部を置き、安定させてから組み立てると良いでしょう。楽器を持って移動する際には、写真のような持ち方で、ぶつけてしまわないように注意して運びます。 また、楽器から離れる時は、安定した場所に、右手側を下にして置くとパーツにかかる負担が減ります。このとき、マウスピースが楽器本体よりも先に台に当たり、楽器の重量が集中してしまうことがあるので、その場合は、ネックを少し動かして置くようにしましょう。 楽器ケースに入れた時の注意点をひとつ。上フタを閉めたら同時に金具も閉じる習慣を!! 金具を閉め忘れ、フタだけが閉まっているケースを持ち上げてしまい楽器を落下させてしまったという以外と多いのです。ファスナータイプの楽器ケースも人気ですが、同様に、上フタを閉めたらファスナーも同時に閉めるという習慣をつけましょう。

 

12:お手入れ

楽器のお手入れ方法は?
練習後のケアは楽器を良い状態を保つために大切なこと。まず管内の水気を取ることから始めますが、事前に必ずスワブを手でタイトに整えること。広げたまま勢いよくシュっと通そうとして楽器に詰まらせたという話をよく聞きます。スワブは通す前に紐にそって布を整え、優しく通しましょう。タンポに残った水気は吸水シートなどを挟んで取り去っておきます。特に、上方の小さいタンポは少しの練習でも水気がつくことが多いので注意が必要。 ラッカー仕上げの楽器の表面手入れは、乾いたクロスで拭くか、少し湿らせたクロスで拭いた後に乾拭きをするときれいになります。このとき、キィと本体を連結しているパーツ(バネなど)には極力触れないように気をつけましょう。「手入れ」が「故障」の原因になってしまうこともあります。
また、楽器は定期的に点検に出しましょう。落とした、ぶつけた、という直接的な原因がなくても、上記のように自分が気付かないところでトラブルが起きていることも。特に、キィは演奏するためには動かさなくてはならない箇所なので、長く使っていると少しずつズレが生じてしまうのは当然。楽器を演奏する人に楽器調整はつきもの、特に愛好家はこまめに楽器店に赴き、点検を依頼しているものです。気軽に楽器店に足を運びましょう。

13:調整

ずっと使っていない楽器があるけど、使える?
長期間使っていない楽器……。見た目は大丈夫そうでも、消耗パーツであるタンポ(キィの内部にある、トーンホールを密閉させるためのクッション状パーツ)、コルク(マウスピースを差し込む部分等)などが硬く変質している可能性が高いです。これらは、楽器店に持ち込めば交換することが可能。また、キィの位置の微妙なズレなど、素人目では判断がつかない箇所で問題が生じていることも多々あるので、一度専門家に検査してもらうと安心でしょう。調整ができていない楽器で練習しても、吹き手の問題ではないところでつまづいてしまい、上達の妨げになることもあります。

 

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