サックス記事 辻本美博さん電子サックスElesaをモニタリング
お手軽&充実機能の新感覚電子サックス「Elesa」

辻本美博さん電子サックスElesaをモニタリング

手軽に演奏を楽しめて充実した機能を搭載。
今夏リリースされる新感覚の電子サックスTAHORNGタホーン製「Elesa」をアルトサックス&クラリネットの二刀流で大活躍の辻本美博さんがモニタリング!!

テーブルキィやサイドキィに至るまでキィ配置がサックスと一緒で、オクターブキィも操作しやすいレイアウト。音色や音程を決める重要なアンブシュアを鍛える必要もなく、息を入れればそのまま本体内蔵のスピーカーから音が鳴るといった、まさに手軽に演奏を楽しめる電子サックス「Elesa」がまもなく発売される。
そんなお手軽な操作性に、20もの音源を内蔵しBlutooth MIDIにも対応する充実の機能で、リリース後に話題を呼ぶこと必至だが、8月のリリースに先立って、アルトサックス&クラリネット奏者の辻本美博さんにその実力を検証してもらった。
SAX ONLINEでは、辻本美博さんによるElesaの演奏動画も公開。こちらも併せてチェックしてほしい。

 
 
ディスプレースクリーン:音色(20音色)、トランスポーズなど設定をディスプレイで確認できる

Bluetooth Midi:外部サウンドモジュールまたはアプリケーションにMIDI信号が送信可能。オーディオアウトプット(ステレオミニプラグ)も装備で、ヘッドホンや外部スピーカーなどとの接続も可能

ノブコントローラー:Volumeノブ×1、VALUEノブ×2搭載で、音量、音色、トランスポーズを操作

スピーカー搭載:本体からそのまま音が出る

マウスピース&マウスピースカバー:取り外して水洗いもできる

 

<Elesa主な機能>
運指:サックスの他リコーダーにも対応。
20音色を内蔵:ソフトアルトサックス、テナーサックス、アルトサックス、ソプラノサックス、バスサックス、トランペット、トロンボーン、フレンチホルン、イングリッシュホルン、テューバ、バスーン、オーボエ、クラリネット、フルート、ピッコロ他。
トランスポーズ機能:半音ずつ2オクターブ分(±12)の移調が可能。移調楽譜を読み替えなしで演奏できる。
スピーカーを内蔵:ケーブルなしで、いつでもどこでも演奏を楽しめる。
簡単操作:ボリューム×1、操作制御ノブ×2で、音量、音色、トランスポーズを操作。
MIDI機能:USB-C端子に加えてBluetoothでの送信により、パソコン・パッド・スマホなどの外部音源に接続可能。
取り外し可能なマウスピース&マウスピースカバー:取り外して水洗いができる。
Bluetoothオーディオ機能:Bluetoothによりオーディオ接続可能。スマホなどの外部音源を楽器の演奏と合わせて本体スピーカー から楽しむこともできる。
駆動:USBポート接続での電源供給に加え、単三電池(4本)での駆動にも対応。
カラー:ホワイト、ブラック、レッド3色のラインナップ。

お手軽電子サックス“TAHORNG Elesa”辻本美博が吹いてみた!!

何より手軽な電子サックス

 
約1週間ほどElesaを試していただきました。実際に使われて感想はどうでしょう?
辻本
第一に手軽さがとてもいいです。何よりそこですね。
電源を入れてフッと吹くだけで音が出る。スピーカーを内蔵しているのがいいですね。
電池での駆動の他に、USBで繋ぎさえすれば、手軽に吹ける点もいいですね。
あとなにより軽い。今日も実はカバンに入れて持ってきたんですけど、持ち運びの手軽さも意外と大事です。
音色も試されたと思いますが、気に入った音色はありましたか?
辻本
プリセットの20音色を全部試してみました。気に入ったのは、バスサックスとクラリネット。いわゆる電子音でクラリネットのスタンダードな音色がちゃんと搭載されていると感じました。クラリネットも生音と電子音では、明確な違いがもちろんありますが、電子音のクラリネットの無色透明というか、「ポー」としていて引っ掛かりが何もない感じが意外と好きです。
バスサックスの音色のほうは、パワーがしっかりあって、オクターブ下ボタンを押した辺りの音が特にいいなと思います。
スピーカーに繋ぐとどういう音がするのか気になりますね(その様子は動画でチェックを!)。この2音が特に推し音色です。

サックスとまったく同じ運指

操作はサックスに比べてどうでしょう?簡単でしたか?
辻本
最初はフィンガリングがサックスとまったく一緒?……と、半信半疑で吹いたんですが、サイドキィも配置がまったく一緒で、「F♯キィもあった!」、「bisキィ(Pキィ)も!」となって(笑)。半音階も無理なく吹けましたね。そこもお手軽で良い点です。
他社のウインドシンセを触ったこともあるんですが、一応サックスと基本的には運指が一緒という体ですが、サイドキィの辺りなどかなり違うじゃないですか。
これまでのウインドシンセにはとっつきにくい要素があるんですけど……。
その1つが、サックスと運指がまったく一緒ではないという点。アレはあれで、練習して習得することを前提としていると思うのですが、ある種プロ仕様というか、触る、触らないで音が変わってしまうタッチセンサー方式が僕にはちょっとやりにくかったです。その点、このElesaは、ボタン式でわかりやすいし演奏しやすい。このボタン式であることと、サックスとまったく運指が同じであることで、何も考えずに吹けて、正直、運指表を見なくて済みました。
Elesaをオススメするならどんな人でしょう?
辻本
プロユースというよりは、音楽教室とかに通っていて、楽器を始めたばかりだけど「運指はわかる」くらいの方が手にされるのもいいと思います。
言ってもアナログの楽器って、音を出すこと自体が難しいじゃないですか。
その難しい部分を取っ払ってくれて楽しく吹けるので、初心者の方が使うのもいい選択肢だと思います。
管楽器を始めるのに敷居が高いからこのElesaから始めるというのもアリだと思います。
感覚の調整はあるけど、まったくの初心者の方がElesaから入ってサックスに移行するというのも良いかもしれません。
それとか、普段サックスを吹いている人が、ファミリーの旅行なんかに持って行って演奏するというのも楽しそうです。サックス版のウクレレみたいな感じで。音楽と楽器の良い関わり方になるのではないでしょうか。

Bluetoothでマイナスワンの練習も楽しめる

使って便利だなと思う機能はありますか?
辻本
トランスポーズができるので、サックスに限らず、いろんな楽譜を読み替えなしで吹けるのが便利だと思います。
BluetoothでiPhoneと繋げてお試しいただきましたが、いかがですか?
辻本
iPhoneに入れたカラオケ音源をElesaで流しつつバッキングに合わせて吹いてみましたが、面白いですね。バッキングトラックのベースの振動とかがElesaのスピーカーから伝わってきて、新感覚です。カラオケ音源と合わせての演奏は十分楽しめます。
さらにこの状態でヘッドフォン端子(オーディオOUT PUT)でアンプに繋げて音を出してみましたが、さらにはっきりモニターできて楽しめました。
でも、アンプに繋げずにiPhone からの音をそのままElesaで感じたほうがカラオケ音源の振動を感じて、よりマイナスワン練習に良さそうですね。「iPhoneとElesaだけでマイナスワン練習ができる」。これもまた手軽でいいですね。
ありがとうございました。
 

「TAHORNG Elesa」に関するお問合せは……
株式会社ファインアシスト
〒461-0004 名古屋市東区葵 2-3-13 みねビル3F
https://www.fineassist.jp
Mail: support@fineassist.jp

 
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