THE SAX vol.97

「Four Visions Saxophone Quartet」/ Dave Liebman 他

タワーレコードのバイヤーお勧めの1枚をご紹介!

「Four Visions Saxophone Quartet」/ Dave Liebman/Dave Binney/Donny McCaslin/Samuel Blais

[SSC1568]SunnySide
[曲名]Blaizza、Dunes、Legions、Et Voit Le Jour、Empty Sunbeams、A Moody Time、Technicolor Penguins、Buy A Mountain、In Bach's Studio、Road Kill
[演奏]Dave Liebman/Dave Binney/Donny McCaslin/Samuel Blais(Sax)

 

デイヴ・リーブマン、ダニー・マッキャスリン他、実力派サックスマン4人からなる、フォー・ヴィジョンズ・サクソフォン・カルテット。ソプラノ、アルト、テナー、バリトンの4種のサックスがアンサンブルとして調和し、収録曲はメンバー自身のオリジナルが中心となっている。そのため既成曲のアレンジものではない、この編成ならではのサウンドが前面に出た演奏となっているのが魅力だ。どこかアカデミックな雰囲気が漂い、一種の室内楽ジャズともいえる。

(文:タワーレコード 馬場雅之)

タワーレコード公式サイト

 

登場するアーティスト
画像

ダニー・マッキャスリン
Donny McCaslin

ダニー・マッキャスリンは、1966年米カリフォルニア州サンタ・クルーズ生まれ。音楽に傾倒した父親の影響で、幼い頃からジャズに興味を持つ。12歳の時にテナーサックスを始め、ジャズ系の授業で有名な高校に入学すると自分のバンドを組み、3年連続でモントレー・ジャズ・フェスティバルに参加。またサンタ・クルーズの非営利ジャズ教育機関で多くの時間を過ごす。1984年バークリー音楽大学に入学すると、ゲイリー・バートン、ジョージ・カゾーンらに師事する。1991年NY移住後は、エディ・ゴメスのバンドに参加、またゴメスの紹介でマイケル・ブレッカーの後任としてステップス・アヘッドに加入。2000年代前半には、それまでエキストラ参加だったマリア・シュナイダーのオーケストラにレギュラーとし加わる。リーダーしている。中でも2016年9月にリリースした自身のカルテットでボウイに捧げたアルバム「ビヨンド・ナウ」は、ジャズシーンのみならずロックファンの間でも話題となり、脚光を浴びる。「★」で第59回グラミー賞(ベスト・ロック・パフォーマンス)を受賞したときには亡きデヴィッド・ボウイの代わりに受賞スピーチを行なった。

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