サックス記事
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纐纈歩美 アルトサックスの巨匠アート・ペッパーの名演・名曲を現代感覚で蘇らせたクールビューティ!

THE SAX vol.77 Cover Story

今や国内ジャズ・アルトサックスの中心人物の一人である纐纈歩美。2013年「Brooklyn Purple」、2014年「Balladist」に続くNYシリーズ第三弾、「Art」が完成した。今回挑んだのは、彼女が愛する巨匠アート・ ペッパーの名演・名曲だ。アートのエッセンスを取り入れながらも決して模倣ではない、現代感覚で表現したオリジナリティ溢れる意欲作となった。
(文:熊谷美広 / 協力:ポニーキャニオン / 写真:千葉欣也 / 撮影スタジオ:東京装苑)


私にとって特別な存在

纐纈歩美
ニュー・アルバム「Art」は、アート・ペッパーが残した名曲・名演奏を取り上げた作品になっていますね。
纐纈
前作「Balladist」がバラード集という企画だったので、プロデューサーの方と、今回も何か企画性のあるものがいいなと話し合っているうちに、アート・ペッパー集というのは、これまでやっている人がいないし、なにより私がジャズを始めた頃からのいちばんのアイドルなので、ぜひやってみたいなということになりました。
チャーリー・パーカー、ジャッキー・マクリーン、キャノンボール・アダレイなどではなく、アート・ペッパーというところに、大きな意味があったのでしょうか?
纐纈
そういった人たちもみんな素晴らしくて、大好きなんですけど、アート・ペッパーって、私にとって特別な存在なんです。自分の中でもいろいろなブームが来たりするんですけど、気がつくと自然に戻ってくるところが、いつもアート・ペッパーの音色だったりするんです。だから、アルト・サックス奏者の中で誰か一人名前を挙げるなら、やっぱり私の中ではアート・ペッパーかな、と。
彼が特別であることの、いちばんの理由は何ですか?
纐纈
ほんとうにシンプルなところですが、やっぱり音が好きだということです。ちょっと乾いた感じの音で。もちろんそのプレイも好きなんですけど、いちばん好きなのが音色で、それはずっと変わらないものだなって思います。

纐纈歩美

CD Information

「Art」纐纈歩美
 
「Art」纐纈歩美
【MYCJ30653】¥3,000(税込)
ポニーキャニオン

[演奏]纐纈歩美(As)、ジェレミー・マナシア(Pf)、マイク・カーン(Bass)、マーク・テイラー(Ds)
[収録曲]Cool Bunny、Straight Life、Imagination、Diane’s Dilemma、Besame Mucho、Holiday Flight、Patricia、When You’re Smiling


次ページにインタビュー続く
・どうアプローチしていくか
・前作から繋がった縁
・自分のルーツを再確認

登場するアーティスト

纐纈歩美
Ayumi Koketsu

1988年10月5日、岐阜県土岐市出身。トロンボーンを演奏していた父の影響で3歳からクラシック・ピアノを習い、中学校の吹奏楽でアルトサックスを始める。高校に入ってから本格的にジャズを始め、甲陽音楽院名古屋校在学中に岐阜や名古屋を中心にライブ活動を開始。2010年7月に「Struttin'」でデビュー。その後も、コンスタントにリーダー作をリリースし、今回の「O Pato」が8作目となる。また自己のグループや、日野皓正、菊池成孔、クオシモードなどを始めとする様々なセッションなど、精力的なライブ活動を展開している。

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