JAZZ ADLIB IN&OUT -THE SAX36号掲載-

第2回 ペンタトニック・スケールの発展形

譜例1〜5の手順をまったく逆、つまり下がるところは上がり、その逆も同様にすると、公式1の対称形ができあがる。これを元にすれば更に公式を発展させることが可能だ。
以下、具体的に見てみよう。

譜例11-14

前回と同様、これらの公式を全Keyで練習しよう。
自分には無理だと感じる方も多いかもしれないが、大山氏は次のように書いている。

時間はたっぷりあります。ゆっくり練習しましょう。
また不可能に思われることも、やればできるものです。

そう、忍耐強く練習していけば必ずできるようになる。諦めず練習していただきたい。
最後に大山氏からの練習時のアドバイスを引用しておこう。

大きくブレスし、決して速いテンポでなく、十分にレガートで吹くべきです。
2オクターブの音程にも注意します。
僕にとってこの練習は、サキソフォンの音色を安定させる効果もありました。
リード1箱のほとんどが使用可能になり、1か月リードを買わずにすむようになったのです。
これは現在でも続いています。

尚、本誌では「枯葉」を題材に公式がどのように当てはまるかを説明しているほか、公式1と5を全Keyで掲載している。ぜひご一読いただきたい。

<THE SAX 36 JAZZ ADLIB IN&OUT より>


第3回 ペンタトニック・スケールの使用方法 >

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