サックス記事

第7回「グリッサンドに挑戦」

THE SAX vol.41

1840年代に誕生した比較的新しい楽器、サクソフォーン。ゆえに、プレイヤーは自分の心にある音楽をより正確に表現すべくいろいろな奏法─現代奏法─を生み出している。そして同時に、そんな多くの可能性を秘めたサクソフォーンのために、新しい奏法を用いた曲を書く作曲家も増えている。
このコーナーでは、そんな現代で自由自在にサクソフォンの演奏を楽しむために身に付けておきたい最先端の奏法、いわゆる“現代奏法”を、その道の第一人者である大石将紀が伝授する。

 

第7回 「グリッサンド」に挑戦

倍音練習応用編最終回! 今回で3回目ですが、そろそろ口の中を変化させるコツをつかんで自由にコントロールできるようになったころでしょうか。今回はグリッサンド、ポルタメント、ベンドなどと呼ばれる、音と音の間の音程を区切らず、滑らせるように音程を上げたり下げたりする奏法に挑戦してみましょう。
クラシック音楽、現代音楽に限らず、ジャズやポップスの歌い回しの表現の一つとしてもおなじみのテクニックです。人間の声に最も近い楽器と言われるサックスですが、このグリッサンドやポルタメントはそのように言われる重要な要素のひとつになっています。自分の声で歌うようにサックスを自由自在にコントロールするための必須テクニックといえるでしょう。現代音楽でも頻出するテクニックです。


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・まずは復習:倍音練習
・其の1  キィの開閉によるグリッサンド
・其の2  口の中を変えてのグリッサンド
・其の3 指と口の中の変化を組み合わせたグリッサンド
・其の4 応用編<倍音を用いたフラジオの音域までのグリッサンド>


プロフィール
大石将紀
(おおいしまさのり)

1999年東京芸術大学卒業。2001年同大学院修士課程修了。同年9月渡仏し、パリ国立高等音楽院に入学。在学中はフランス国内における数々のコンクールで入賞。04年アムステルダム音楽院に短期留学。同年6月にパリ国立高等音楽院サクソフォン科、室内楽科を、06年には即興演奏科をすべて最優秀の成績で卒業。さらに05年よりパリ国立高等音楽院第3課程室内楽科(サクソフォン四重奏)に進み07年6月に修了。在仏中はソリストとして、またサクソフォン四重奏「OSMOSE」のメンバーとしてクラシックはもとより、現代音楽、若手作曲家の作品発表を精力的に行なっており、これまでにイギリス、スイス、フランスなどのヨーロッパ諸国を始め、ナイジェリア、ニジェール、中国等で演奏活動を展開している。また、舞踏家の保坂一平とも共演を重ねる。2008年3月に日本に帰国し、東京オペラシティ財団主催「B→C100」に出演後、国内での活動を本格化。現在、東邦音楽大学、同大学院非常勤講師として後進の指導にもあたっている。サクソフォンをC.ドゥラングル、須川展也、平野公崇、彦坂眞一郎、冨岡和男、A.ボーンカンプの各氏に、室内楽をL.ハダディー、中村圴一の各氏、また即興演奏をA.サブレ、A.マルケアスの各氏に師事。
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